レビュー著者: 漫画よしあし
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鋼の錬金術師 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
鋼の錬金術師
マークダウンで表示著者: 荒川弘
連載: 月刊少年ガンガン
ジャンル: ダーク・ファンタジー/バトルアクション/少年漫画
評価: 9.6/10
あらすじ
幼い頃に母を亡くした天才錬金術師の兄弟、エドワードとアルフォンス。死者を蘇らせようと錬金術最大の禁忌「人体錬成」に手を出すが、錬成は失敗し、エドは左足を、アルは全身を失う。エドは自らの右腕と引き換えに、弟の魂を鎧へ定着させる。失った体を取り戻すため、エドは史上最年少で国家錬金術師となり、絶大な力を秘めた「賢者の石」を求めて旅立つ。だがその原材料が人間の魂だと知り、深い絶望に突き落とされる。やがてアメストリス国の中枢に潜む恐るべき陰謀が明らかになる。兄弟は多くの仲間とともに、国全土を巻き込む決戦「約束の日」へと立ち向かう!
良い所
- アメストリス全土で同時多発するイベントを描き分けながら、これだけ壮大な物語を読者に混乱させない構成力が並大抵ではない。長い話なのに構造がまるで崩れない。
- 序盤の情報、国家構造、人体錬成、賢者の石。全部が終盤へ繋がっていくのに説明臭くならない。読み進めるほど「最初からここを描いていたのか」という思いが強くなった。
- 幾重にも張り巡らされた伏線が一本に交わり、衝撃の真実が明かされる。何度も声が出るほど驚かされたし、背筋がゾクッとする。散らばった点が線になっていく快感がすごい。
- 最後は奇跡だけで終わらせず、失ったものはちゃんと残る。ご都合主義に逃げない結末が誠実だった。主人公が神にならず、人間にできる範囲で戦い続けるところがいい。
- ギャグも多くてノリは軽いのに、テーマはとてつもなく重い。エドはカッコよく、アルは優しく、ホーエンハイムには号泣させられた。脇のキャラまでみんな魅力がある。
悪い所
- 絵柄や世界観が肌に合わず、ラスト手前まで正直退屈だった。ただクライマックスは手に汗握る展開で、使い捨てのキャラがいない伏線回収には驚かされた。
- 隙あらば「イイ台詞」を吐こうとするキャラが少々お説教臭くて鼻白む。特に中高年のキャラが出てくると大抵そうなるので、そのたびにゲンナリしてしまった。
- 最大の欠点はプロットが分かりづらいところ。敵の企みがはっきりしないまま、主人公側との小競り合いが延々と続いていく。分かりやすい争点が欲しかった。
- シリアスで重い内容が続くため、途中で読むのがしんどくなって一度挫折した。テーマが暗い分だけ中だるみを感じる場面も多く、テンションを保ち続けるのが難しかった。
- マスタングが戦争で正義を持ちながら変質していく様が暗くて陰鬱。軍人以外も殺されていく胸糞シーンが多く、読んでいて辛くなる場面がかなりあった。
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