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RAINBOW-二舎六房の七人- の感想と評価(良いところ、悪いところ)

RAINBOW-二舎六房の七人-

RAINBOW-二舎六房の七人-

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著者: 柿崎正澄安部譲二

連載: 週刊ヤングサンデー/ビッグコミックスピリッツ

ジャンル: ハードボイルド人間ドラマ昭和・戦後

評価: 8.8/10

あらすじ

昭和30年、敗戦の傷跡が残る日本。それぞれ不条理な事情で罪を犯し、地獄と呼ばれる湘南特別少年院の二舎六房へ堕ちた6人の少年がいた。冷酷な看守や卑劣な医師による虐待やリンチに打ちのめされる中、彼らは同房の年上の青年・桜木六郎太、通称アンチャンと出会う。アンチャンは過酷な拷問を一身に引き受けながら、希望を捨てず仲間を裏切らずに生き抜けと身をもって教える。少年たちは再来年の夏にみんなでシャバへ出る約束を支えに耐えるが、出所目前、アンチャンは悪事の口封じとして命を奪われてしまう。導き手を失った6人は、過去の犯罪歴による差別やヤクザの嫌がらせ、詐欺グループの陰謀と、出所後も終わらぬ試練に立ち向かう人間ドラマ!

良い所

  • 女向けの漫画ばかり読んできた自分でも引き込まれた。苦しみを乗り越えた男たちの友情や仲間意識がうらやましく、人と人との関わりについてずっと考えてしまった。
  • 普通の恋愛物では泣かない自分が、序盤はほぼ泣き続けた。今どき珍しい命知らずの友情を描いていて、登場人物のかっこいい生き方に惚れ込んでしまった。
  • とにかく熱いの一言。乱暴でアホなところもあるのに、彼らほどの信念を持った人間はそういない。戦後の日本を舞台に、火傷しそうな友情が描かれている。
  • 二舎六房の仲間はもちろん、悪役まで一人ひとりキャラが立っている出来栄えだと思う。ヘイタイの両親の話は泣ける。特にオッサン世代に読んでほしい作品だ。
  • 原作者が小説家だけあって、地の文にふと織り込まれる文章力に圧倒される。実体験がもとになっているぶん、漫画としてのリアリティもぐっと増していると感じた。

悪い所

  • 信念に気づかされる内容ではあるが、容赦のない拷問描写が延々と続くので読み手を選ぶ。シリアスすぎて、途中で読むのが辛くなる場面が正直けっこう多かった。
  • 精神的にかなりきつい設定で、大人の醜い部分がこれでもかと描かれる。そういう陰惨な描写への耐性がないと、最後まで読み通すのはしんどいと思う作品だ。
  • 絵も話も嫌いではないのだが、話の流れが基本的にワンパターンなのでもう少し短くてよかった。ところどころお説教臭さを感じてしまう場面があるのも気になった。
  • ハッピーエンドを勝手に想像していただけに、正義が悪の都合で倒されるやるせなさがこたえた。もうちょっと違う終わり方はなかったのかと、つい思ってしまう。
  • 序盤から中盤にかけては最高なのだが、後半は失速した印象だ。釈放後の進路の描き方がご都合主義的になり、ボクシング編が長引いて少しダレてしまった気がする。

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