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変人だらけでじわじわ笑える!10巻以上・完結の脱力系シュール日常コメディ漫画11選

公開日:2026年08月09日更新日:2026年08月09日

大声で笑わせにくるギャグでもなく、ほっこりさせる癒やし系でもない。変わり者ばかりが集まって、かみ合っているのかいないのか分からない会話を続けている。そういう漫画を開くと、肩から力が抜けていきます。

ここに集めたのは、そんな脱力系・シュールな日常コメディ11作品。菌が見える農大生、日本刀を腰に差したファミレス店員、妖怪園の飼育員と、顔ぶれからしてすでに普通ではありません。物語が大きく動かなくても、変な人が変なまま隣にいる時間そのものが面白い。

どれも10巻以上・完結済みなので、続きを待たされる心配もなし。気に入った1作をそのまま最後まで走り抜けられます。

目次

選び方のポイント

  1. 1. 笑いの強さで選ぶ

    同じシュール系でも、殴ってくる強さがまるで違います。『あそびあそばせ』は顔芸と毒舌で声が出るまで笑わせにくるタイプ。反対に『侵略!イカ娘』や『ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。』は毒気が薄く、口の端がゆるむくらいの温度で進みます。『妖怪の飼育員さん』はその中間で、民俗学ネタと時事の皮肉を混ぜたひねり方が効く一作。まずは自分が今日どこまで笑いたいかで振り分けると外しません。

  2. 2. 変人が集まる場所で選ぶ

    舞台が変われば、クセの出方も変わります。職場のごちゃつきが好きなら『WORKING!!』『デンキ街の本屋さん』『パーツのぱ』。同僚という逃げ場のない距離感が、笑いをじわじわ濃くしていきます。学校のノリなら『あそびあそばせ』と『もやしもん』、閉じた土地や人外の世界を覗きたいなら『くまみこ』と『ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。』が近いところ。

  3. 3. 笑ったあとに何が残るかで選ぶ

    後味も作品ごとにまったく別物です。『かくしごと』は最後に大きな仕掛けが待っていて、笑っていたはずが涙で終わります。『ふたりべや』は十年ぶんの時間が静かに流れ、関係の変化だけが手元に残る。知識まで持ち帰りたいなら『もやしもん』の発酵の話が効きます。読み終えたあと自分がどうなっていたいか、そこから逆算するのがいちばん早い。

11作品の比較表

順位作品名ジャンル完結評価
1かくしごとかくしごと少年マンガ/ヒューマンドラマ/職業/日常/コメディ完結9.1/10
2ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。ファンタジー/日常/コメディ完結8.9/10
3もやしもんもやしもん日常/コメディ/学園完結8.8/10
4WORKING!!WORKING!!4コマ/日常/青年マンガ/コメディ/ラブコメ完結8.5/10
5ふたりべやふたりべや日常/コメディ/百合完結8.5/10
6パーツのぱパーツのぱ日常/コメディ完結8.5/10
7妖怪の飼育員さん妖怪の飼育員さんファンタジー/コメディ完結8.3/10
8デンキ街の本屋さんデンキ街の本屋さん日常/青年マンガ/ラブコメ/ギャグ・コメディ完結8.3/10
9侵略!イカ娘侵略!イカ娘少年マンガ/日常/ギャグ・コメディ完結8.3/10
10あそびあそばせあそびあそばせギャグ/日常/コメディ/学園完結8.2/10
11くまみこくまみこファンタジー/コメディ完結7.2/10
1

かくしごと

完結

下品な漫画家であることを娘に隠し通す父!爆笑と感動が交錯する究極の父娘ドラマ!

かくしごと
作者
久米田康治
掲載誌
月刊少年マガジン
ジャンル
少年マンガ/ヒューマンドラマ/職業/日常/コメディ
完結
完結
評価
9.1/10

良い点

親バカ全開のギャグと、ふとした瞬間に見える父娘の絆に、笑いながら癒やされました。久米田先生らしいキレた業界風刺と言葉選びも効いていて、シュールな笑いの奥に鋭さが光る。最終回、それまでの何気ないギャグが全部布石だったと分かる鮮やかな伏線回収で、不覚にも泣きました。

気になる点

隠し事を通すためのドタバタが軸なので、全巻通すと似た場面の繰り返しが気になってきます。久米田作品らしい饒舌な台詞と細かすぎる小ネタも、サクサク読みたい人には重い。将来パートに漂う不穏な空気が強く、ギャグを素直に笑えない瞬間もありました。

こんな人におすすめ

父親の空回りするほど深い愛情に笑いながら、じんわり癒やされたい人にどうぞ。ギャグの奥にある皮肉や知的なひねりを探している人にも刺さります。

こんな人には不向き

隠し事を通すための似た場面が続くので、マンネリを感じやすい人にはきついかもしれません。饒舌な台詞と細かすぎる小ネタを追うのが苦手な人も、途中で疲れます。

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2

ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。

完結

威厳ある魔界の王は、実はお散歩ともふもふが大好きな乙女!?甘々で癒やされる、ゆるふわ魔界日常コメディ!

ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。
作者
matoba
掲載誌
月刊少年ガンガン
ジャンル
ファンタジー/日常/コメディ
完結
完結
評価
8.9/10

良い点

絵がとにかく綺麗で、一コマごとに甘い空気が漂ってきます。天然のベルゼブブと、振り回される近侍ミュリンの純情な反応がかわいくて、読んでいるあいだずっと頬がゆるみっぱなし。魔界なのにドロドロした要素が一切ない優しい世界なので、疲れた日ほど手が伸びました。

気になる点

かわいくて癒やされる反面、話は平坦で、大きな事件を期待すると肩透かしを食います。魔界らしいシビアな政治劇や裏設定まで掘ってほしかった、とも思います。登場人物が全員ピュアすぎるので、その甘さに胸焼けしそうになる瞬間があります。

こんな人におすすめ

魔界の王が実はもふもふ好きの乙女という落差に、にやにやしたい人向け。刺激より、かわいい面々のゆるい交流を眺める時間が欲しい人にもよく効きます。

こんな人には不向き

大きな事件もバトルもないほのぼの日常だと、物足りなく感じる人もいます。魔王ものにダークな迫力を期待していると、落差に戸惑うはずです。

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3

もやしもん

完結

「かもすぞー」!肉眼で菌が見える主人公が農大で繰り広げる、発酵と青春のキャンパスライフ。可愛すぎる菌たちに癒やされながら知識も身につく、唯一無二の菌漫画。

もやしもん
作者
石川雅之
掲載誌
イブニング
ジャンル
日常/コメディ/学園
完結
完結
評価
8.8/10

良い点

オリゼーたち菌のかわいさは反則で、「かもすぞー」が頭から離れなくなります。発酵や微生物の話も物語のなかで噛み砕かれていて、読みながら知識まで増えていく。長谷川遥や樹教授といった強烈な大人たちが学生を振り回す掛け合いは、声を上げて笑えるレベル。

気になる点

菌と発酵のウンチクが長く、文字量も多いので、話の流れだけ追いたい人には説明がくどく映ります。中盤のフランス編あたりからスケールが広がり、初期の農大ドタバタが好きだった人ほど戸惑うはず。「菌が見える」という設定が後半あまり効かなくなる点も、もったいない。

こんな人におすすめ

デフォルメされた菌たちのわちゃわちゃを眺めているだけで癒やされたい人にぴったり。変人ばかりが集う農大の学生生活を、笑いながら覗きたい人も楽しめます。

こんな人には不向き

菌や発酵の長めのウンチクをくどく感じる人にはつらいところ。初期の農大ドタバタが好きだと、中盤以降のスケール拡大に戸惑います。

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4

WORKING!!

完結

変人だらけの北海道のファミレスで繰り広げる、日常ギャグ職場ラブコメ4コマ!

WORKING!!
作者
高津カリノ
掲載誌
ヤングガンガン
ジャンル
4コマ/日常/青年マンガ/コメディ/ラブコメ
完結
完結
評価
8.5/10

良い点

個性が強すぎる店員ばかりなのに、絶妙なバランスで店が成り立っているのが面白い。4コマのテンポで気楽に読めるうえ、日常の裏では佐藤と八千代、小鳥遊と伊波の関係がじりじり動いていきます。じれていた二人がついに踏み込む場面は、待った甲斐がありました。

気になる点

絵は正直うまいとは言えず、髪型と服を入れ替えたら誰か分からなくなりそうな描き分けで、背景も少なめ。初期のギャグ多めな空気が好きだった人には、後半で恋愛の比重が上がるのが物足りません。相関がなかなか前へ進まない点も、じれったさを楽しめるかどうかで評価が割れます。

こんな人におすすめ

変人だらけの職場が回っていくアンサンブルコメディが好きなら、まず外しません。じれったい距離が少しずつ縮まる職場恋愛も一緒に楽しみたい人にもおすすめです。

こんな人には不向き

働かない店員たちの内輪ドタバタに、リアリティのなさを感じる人には向きません。関係が煮え切らないまま続くじれったい恋愛も、人によってはストレスになります。

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5

ふたりべや

完結

名前のつかない近さで結ばれた二人が、十年の歳月を一緒に重ねる同居の日々!

ふたりべや
作者
雪子
掲載誌
comicブースト
ジャンル
日常/コメディ/百合
完結
完結
評価
8.5/10

良い点

同じ時期を延々と繰り返す4コマではなく、高校から社会人まで二人がちゃんと年を取っていきます。しっかり者の桜子と、おおらかなかすみ。正反対なのに掛け合いがぴたりとはまり、ベッドひとつで寄り添う近さが愛おしくて、何度でも読み返せます。

気になる点

大きな事件が起きないまま進むので、印象に残る話が薄いと感じる人もいます。高校から社会人までを描くわりに進み方が忙しなく、卒業もあっという間。桜子の問いにかすみが「考える」と答えたきり、答えが描かれないまま終わる幕切れは、しばらく尾を引きました。

こんな人におすすめ

4コマでも登場人物が年を重ねていく物語をじっくり味わいたい人にどうぞ。恋人とも友達とも違う近さが育つ過程を、静かに見守りたい読者にちょうどいい一作です。

こんな人には不向き

起伏や事件のある展開が欲しい人には、淡々とした空気が肌に合いません。はっきりした答えの出る結末を望んでいると、幕切れに引っかかります。

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6

パーツのぱ

完結

秋葉原のパーツショップを舞台にした、PCオタクの日常と悲喜交々を描くドキュメンタリー風コメディ!

パーツのぱ
作者
藤堂あきら
掲載誌
電撃マ王
ジャンル
日常/コメディ
完結
完結
評価
8.5/10

良い点

秋葉原の独特の空気がそのまま紙に載っていて、昔の自作PCブームを知る人ほどにやにやが止まりません。パーツの知識も細かく、懐かしさと新しい発見が同時に来る。店員たちの掛け合いはテンポがよく、パソトラが実在する店に思えてくるあたりまで没入しました。

気になる点

自作の専門用語が多く、詳しくないと内容を掴みきれない場面が出てきます。大きな筋の進展は少なめなので、劇的なドラマを求めると肩透かし。情報の密度が高いぶん、解説を読んでいるだけでどっと疲れます。

こんな人におすすめ

秋葉原のパーツショップの空気を、そのまま覗きに行きたい人向け。自作PCやオタク文化の文脈が分かる人ほど、細かいネタまで拾って笑えます。

こんな人には不向き

専門用語が多いので、PCに詳しくないと話を追うだけで疲れます。内輪ノリの強い作品に置いてけぼりを感じやすい人にも向きません。

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7

妖怪の飼育員さん

完結

妖怪を展示する「妖怪園」での飼育員生活。生態考察と社会風刺が効いた、シュールコメディ!

妖怪の飼育員さん
作者
藤栄道彦
掲載誌
週刊漫画TIMES
ジャンル
ファンタジー/コメディ
完結
完結
評価
8.3/10

良い点

妖怪を習性のある生き物として扱う着眼点が効いていて、すねこすりの本来の目的といった民俗学の裏付けと、動物園の飼育論がきれいに噛み合います。現代の問題を妖怪に重ねる鋭い社会風刺もあって、1話完結でサクサク進む。予想の斜め上へ転がる展開に、何度も吹き出しました。

気になる点

パロディが多いので、元ネタを知らないと面白さが半分になります。生物学的に扱う硬派な設定に対して、ギャグのノリが軽すぎると感じる場面も出てきます。1話完結の積み重ねゆえ大きな柱が薄く、どこへ向かっているのか見えなくなりがちです。

こんな人におすすめ

妖怪を習性のある生き物として飼うという発想を面白がれる人にぴったり。民俗学ネタと社会風刺が混ざったシュールな笑いを探している人にも刺さります。

こんな人には不向き

元ネタを知らないと笑えないマニアックなギャグが苦手だと、置いていかれます。物語全体を貫く大きな柱が欲しい人にも、1話完結の積み重ねは物足りません。

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8

デンキ街の本屋さん

完結

電気街のコミック専門店で働くオタク店員たちの、笑いあり涙ありの青春ラブコメ!

デンキ街の本屋さん
作者
水あさと
掲載誌
月刊コミックフラッパー
ジャンル
日常/青年マンガ/ラブコメ/ギャグ・コメディ
完結
完結
評価
8.3/10

良い点

シュリンクがけの徹夜やコミケ翌日の修羅場など、本屋の裏側エピソードにオタクとして頷きっぱなしでした。キャラが全員ちゃんと立っていて、最後まで一人ずつ丁寧に扱われるのも嬉しい。恋と将来に悩むがむしゃらな姿には、ホロッと泣かされます。

気になる点

登場人物が多く、途中から誰がどの立ち位置なのか分かりにくくなってきます。ゆるい日常コメディのつもりで開くと、いつの間にかガチのラブコメへ変わっていて面食らうかもしれません。ディープなサブカルネタも多いので、知識の有無で笑える量がかなり変わります。

こんな人におすすめ

オタク文化やサブカルが好きで、書店員あるあるの裏側に頷きながら笑いたい人向け。複数のカップルが同時に動く群像劇ラブコメが好きな人にもおすすめです。

こんな人には不向き

マニアックなサブカルネタが苦手だと、笑いどころがほとんど伝わりません。恋愛抜きのゆるい日常コメディを求めている人や、登場人物の多い群像劇が苦手な人にも向きません。

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9

侵略!イカ娘

完結

人類を侵略しに来たイカ娘が、海の家で働きながら過ごす平和な日常ギャグコメディ!

侵略!イカ娘
作者
安部真弘
掲載誌
週刊少年チャンピオン
ジャンル
少年マンガ/日常/ギャグ・コメディ
完結
完結
評価
8.3/10

良い点

「〜ゲソ」という口調に中毒性があって、海の家のドタバタを読んでいるだけで夏休み気分になれます。嫌なキャラが一人も出てこないので、安心してゲラゲラ笑える。1話完結でテンポもよく、疲れた日の特効薬みたいによく効きます。

気になる点

同じパターンの日常ギャグが続くため、22巻を一気に読むとさすがにマンネリを感じます。オチをわざと弱くした回もあり、強いインパクトを求めると肩透かし。ずっと夏休みという設定ゆえ、季節の移ろいやキャラの変化がほとんどないのも寂しいところ。

こんな人におすすめ

嫌なキャラが一人も出てこない世界で、肩の力を抜いて笑いたい人にどうぞ。1話完結なので、好きなところから拾い読みしたい人にもちょうどいいです。

こんな人には不向き

ガツンと来る強い笑いを求めると、ゆるさが物足りなく映ります。キャラの成長や物語の大きな動きを楽しみにしている人にも向きません。

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10

あそびあそばせ

完結

かわいい絵柄の裏で全力の顔芸と毒舌が飛び交う、非公認部活のカオス学園ギャグ!

あそびあそばせ
作者
涼川りん
掲載誌
ヤングアニマル
ジャンル
ギャグ/日常/コメディ/学園
完結
完結
評価
8.2/10

良い点

ゆるふわな表紙にすっかりだまされました。かわいい女の子たちが変顔も下ネタもなんでもありで笑わせにくるパワー系ギャグで、台詞まわしの切れ味もすごい。あっち向いてホイに全力を出すバカバカしさが続くので、電車で開くのはおすすめしません。

気になる点

後半になるほど主役組の影が薄れ、別の部活を中心にした話が増えていきます。変顔の連打がだんだんきつくなり、笑うより先にイラッとする瞬間もありました。終盤の狂気も笑える方向ではなく、危ういだけの人物に押される場面が出てきます。

こんな人におすすめ

表紙のかわいらしさから容赦のない顔芸と毒舌が飛び出す落差に、声を上げて笑いたい人向け。筋書きより勢いを取りたい日にめくると、ちょうどいい強さで効いてきます。

こんな人には不向き

下ネタやきわどい関係の描写が続くのがつらい人には向きません。最初の主役三人だけをずっと追いかけたい人も、途中から広がる展開に戸惑います。

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11

くまみこ

完結

都会に憧れる巫女と過保護な喋るヒグマ。モフモフと笑いが詰まった田舎スローライフ!

くまみこ
作者
吉元ますめ
掲載誌
月刊コミックフラッパー
ジャンル
ファンタジー/コメディ
完結
完結
評価
7.2/10

良い点

しゃべるクマと中学生巫女という組み合わせなのに、舞台が現代日本の過疎地なおかげで妙なリアル感があります。リアルタッチのヒグマが普通に喋って機械にも詳しいシュールさが可笑しい。まちの空回りや勝手な思い込みも、どこか他人事に思えません。

気になる点

中盤から終盤にかけて引き伸ばしが目立ち、似た展開のループに退屈さを感じます。脈絡のない神様の話やホラー寄りの描写が挟まり、最初のシンプルなド田舎コメディから離れていったのも残念。終盤は良夫の村おこしなど、笑えない痛さを背負った場面も増えます。

こんな人におすすめ

田舎の閉じた空気と、人間くさい相棒とのシュールな掛け合いのちぐはぐさを面白がれる人にぴったり。難しいことを考えずに笑いたい夜にもよく合います。

こんな人には不向き

主人公への厳しい扱いを可哀想に感じてしまう人には向きません。わかりやすく万人向けのユーモアを求める人も、クセの強さに置いていかれます。

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目的別のおすすめ

よくある質問

「ほのぼの日常系」や「ギャグ・コメディ」の特集とはどう違いますか?

ほのぼの日常系は心が軽くなる方向、ギャグ・コメディは爆笑とパロディの方向でまとめています。こちらは、変わり者だらけの人間関係がじわじわ効いてくるシュールな笑いを集めました。声を上げて笑うより、口の端がゆるんでいる時間のほうが長いタイプです。

シュールな笑いが苦手でも入りやすい作品はありますか?

『侵略!イカ娘』と『ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。』は毒気が薄く、嫌なキャラも出てこないので入り口に向いています。『あそびあそばせ』や『妖怪の飼育員さん』はクセがかなり強いので、慣れてから手を伸ばすほうが楽しめます。

10巻以上と聞くと、途中で飽きないか心配です。

同じ形の繰り返しが気になるなら、話が前へ進むタイプを選ぶと安心です。『かくしごと』は最後に大きな仕掛けが待っていますし、『ふたりべや』や『デンキ街の本屋さん』は登場人物が年を取り、関係そのものが変わっていきます。

紹介されている11作は全部完結していますか?

11作すべて完結済みで、巻数も10巻以上そろっています。続きを待つ必要がないので、気に入った作品をその日のうちに最後まで読み切れます。順番も気にせず、引っかかった1作から手をつけて大丈夫です。

まとめ

11作に共通しているのは、物語が大きく動かなくても、変な人が変なまま隣にいる時間そのものが面白いという作りです。笑わせ方は控えめで、優しく慰めてくれるタイプでもありません。それでも、読んでいるあいだだけ体の力がすっと抜けていきます。どれも10巻以上・完結済みなので、気に入ったら最後まで一気に付き合えるのも気楽なところ。まず1冊だけ買ってみると、たぶんその日のうちに2冊目を探しています。