レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
ザ・ファブル の感想と評価(良いところ、悪いところ)
ザ・ファブル
著者: 南勝久
連載: 週刊ヤングマガジン
評価: 9.3/10
あらすじ
依頼された標的を確実に仕留め、痕跡ひとつ残さない伝説の殺し屋「ファブル」。ボスから下された命令は「1年間、誰も殺さずに一般人として暮らせ」というものだった。佐藤明という偽名を与えられ、相棒の洋子と兄妹を装って大阪の街に潜り込んだアキラ。時給800円でデザイン会社に雇われ、普通の暮らしになじもうとするが、身についたプロの習慣がどうしても世間とズレてしまう。そんな彼の周りで、出所したばかりの暴れ者のヤクザが動き出し、仕事を紹介してくれた女性が借金の罠にはめられていく。本人は大真面目なのに笑える日常と、裏社会のひりつくような緊張感が同時に味わえる。殺せない最強の男は、覆面ひとつで大切な人をどう守るのか。1年だけの休業が生む、笑いと痛快さの詰まった殺し屋コメディ!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 殺し屋アクションと脱力系ギャグが一冊の中で同時に楽しめる、ほかにない読み味を探している人
- ヤクザものは苦手でも、グロさ控えめで笑って泣ける裏社会ドラマなら一度読んでみたい人
- 敵も味方もクセの強い脇役たちの人間くささに愛着がわく、群像劇ならではの厚みを味わいたい人
向いていない人
- キャラクターの見た目も楽しみたいので、劇画タッチの濃い絵柄よりすっきりした絵で読みたい人
- ヤクザや殺し屋が当たり前に出てくる物騒な世界観そのものに、どうしても抵抗がある人
- 殺し屋ものに主人公が敵を次々倒していく派手なバトルを期待し、日常パートより戦いを毎回たっぷり見たい人
良い感想・レビュー
- 殺し屋の話だとしか知らずに読み始めて、ジャンル分けできない新しさに驚かされた。裏社会のひりつくリアルさと、ズレた男の日常ギャグがきっちり両立している。主人公が退屈な日常をいとおしむ姿もいい。
- ヤクザも殺し屋も、作者の身近にいたのかと疑うほどリアルです。取材の厚みが伝わってきます。脇役どころかモブにまで愛着がわく人物の描き方がうまく、ときどきうるっときます。
- ヤクザものは読めるか不安でしたが、女性でも全然いけます。退屈しのぎに男たちを酒で次々つぶしていく相棒の女性には笑わされっぱなしです。バーのマスターと顔で合図し合うやりとりも好きです。
- 主人公が真面目すぎておかしい。ボスの命令も律儀に守り、本人は大真面目なのに笑ってしまう。アングラな話なのにグロくてえげつない描写が少なく淡々としているところも好みだし、女性が読んでも楽しめるはず。
- 最初の巻から第一部完結まで、途中で失速することなくずっと面白いままです。張られた伏線がきれいに回収されていく気持ちよさがあり、ラストも最高でした。名作中の名作と言いたくなります。
悪い感想・レビュー
- 評判の高さにひかれて読んだものの、そこまで面白いとは思えませんでした。笑える要素を探してもどこで笑えばいいのかわからないままで、絵柄も好みではありません。
- 主人公のそばにいるから狙われるのに、ヒロインがちっとも気づかないのがもどかしいです。それに中年の男たちがみんな同じ顔に見えて、もう少し描き分けてほしいと感じました。
- SNSで話題なのを見て読みに来ましたが、1話ごとの分量が短く、細切れで読みにくいです。もっと1話を長くしてほしいです。このままだと途中で挫折しそうです。
- 数年前に読んだときは男性向け漫画らしい絵柄になじめず、途中で離れました。映画版を見てから読み直していますが、殺し屋としてのすごさは漫画だけだと少し想像しにくい気がします。
- 読み進めれば小ボケも挟まれていて面白いし、主人公の能力のすごさにも驚く。ただ絵が怖くて荒っぽいうえに、殺し屋をはじめ、出てくる人も起きることもなにかと物騒だ。
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