レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
嘘解きレトリック の感想と評価(良いところ、悪いところ)
嘘解きレトリック
完結著者: 都戸利津
連載: 別冊花とゆめ
ジャンル: 推理漫画/少女漫画/ヒューマンドラマ/レトロ・歴史漫画
評価: 8.7/10
あらすじ
昭和のはじめ、人の嘘が音になって聞こえてしまう少女・浦部鹿乃子。その耳のせいで気味悪がられ、生まれた村を追われる。行き倒れた町で拾ってくれたのは、借金まみれの貧乏探偵・祝左右馬だった。隠したかった力をあっさり見抜かれ、探偵の助手として便利だと笑われる。嘘があるとわかる耳と、その嘘の理由まで解いてしまう観察眼。ふたりは町で起こるもめごとに次々と首を突っ込んでいく。嘘がわかることと、本当のことがわかることは違う。事件のたびに、誰かが守ろうとした嘘の形が見えてくる。レトロな町並みと湯気の立つごはん、そして少しずつ縮まるふたりの距離。読み終えたあとにじんわり残る温かさ!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 嘘の裏にある事情まで解きほぐす話が好きで、犯人当てより人の心のほうをのぞきたい人
- 昭和はじめの町並みや着物、湯気の立つごはんの絵まで、時代の空気ごと味わいたいと思う人
- 相棒どうしが少しずつ距離を縮めていく、支え合う関係の育ち方をゆっくり見守りたい人
向いていない人
- 大がかりな仕掛けや衝撃の結末を求めていて、軽めの事件が続く展開だと物足りなくなる人
- 主人公が自分の内面でぐるぐると思い悩む場面が長いと、話の足が止まったように感じる人
- 事件の緊迫感や派手な見せ場を第一に求めていて、静かな人情話の流れが肌に合わない人
良い感想・レビュー
- 綺麗な絵の中にさりげなく手がかりが仕込まれていて、読み返すと後から納得します。絵そのものが伏線になっているつくりが楽しくて、私は何度もページをさかのぼりました。
- 嘘が聞こえるという扱いにくい設定を、事件の筋にも人と人の間柄にも矛盾なく組み込んでいる。最後まで破綻しない組み立てに、僕はただ感心するばかり。
- 力のせいで人を傷つけたくないと縮こまる彼女に、探偵がかける言葉がとにかく優しい。欠けたところを互いに埋め合う関係として描かれていて、私はそこで泣いてしまった。
- 昭和はじめの町並みや着物、庶民のごはんから上流の夜会まで、私は絵を眺めるだけで飽きない。食べ物がやたらと美味しそうで、読むたびに小腹がすいて困る。
- 嫌な気持ちにさせるキャラが出てこないのに、人の弱さや世の中の冷たさはきちんと描かれる。謎解きと人間模様のつり合いがよくて、私は読み終えたあとの後味まで好きだ。
悪い感想・レビュー
- タイトルから本格的な推理ものを期待していた私には、事件そのものが軽めに感じられました。大がかりなトリックを求める読み方だと、少し肩透かしを食らうかもしれません。
- 彼女が人間関係でぐるぐる思い悩む場面が全体に長くて、後半は正直じれったくなった。悩みの堂々めぐりがなかなか抜けないところは、僕には少ししんどかった。
- 主人公の顔立ちがもう少し華やかだったらと、私はずっと思いながら読んでいました。脇の美人が出てくる場面だけ絵が映えるように見えてしまい、そこが惜しいところ。
- 終盤に現れる男の過去話が、筋を動かすためだけの道具に見えてしまった。そこで別の人間関係の掘り下げがぼやけたのが、私にはもったいなく感じられる。
- しっとりと心の動きを追う話なので、派手な見せ場を待っていると物足りない。盛り上がりの山が低めで、勢いのある展開を好む自分には少し静かに映る。
良い感想・レビュー
- 綺麗な絵の中にさりげなく手がかりが仕込まれていて、読み返すと後から納得します。絵そのものが伏線になっているつくりが楽しくて、私は何度もページをさかのぼりました。
- 嘘が聞こえるという扱いにくい設定を、事件の筋にも人と人の間柄にも矛盾なく組み込んでいる。最後まで破綻しない組み立てに、僕はただ感心するばかり。
- 力のせいで人を傷つけたくないと縮こまる彼女に、探偵がかける言葉がとにかく優しい。欠けたところを互いに埋め合う関係として描かれていて、私はそこで泣いてしまった。
- 昭和はじめの町並みや着物、庶民のごはんから上流の夜会まで、私は絵を眺めるだけで飽きない。食べ物がやたらと美味しそうで、読むたびに小腹がすいて困る。
- 嫌な気持ちにさせるキャラが出てこないのに、人の弱さや世の中の冷たさはきちんと描かれる。謎解きと人間模様のつり合いがよくて、私は読み終えたあとの後味まで好きだ。
悪い感想・レビュー
- タイトルから本格的な推理ものを期待していた私には、事件そのものが軽めに感じられました。大がかりなトリックを求める読み方だと、少し肩透かしを食らうかもしれません。
- 彼女が人間関係でぐるぐる思い悩む場面が全体に長くて、後半は正直じれったくなった。悩みの堂々めぐりがなかなか抜けないところは、僕には少ししんどかった。
- 主人公の顔立ちがもう少し華やかだったらと、私はずっと思いながら読んでいました。脇の美人が出てくる場面だけ絵が映えるように見えてしまい、そこが惜しいところ。
- 終盤に現れる男の過去話が、筋を動かすためだけの道具に見えてしまった。そこで別の人間関係の掘り下げがぼやけたのが、私にはもったいなく感じられる。
- しっとりと心の動きを追う話なので、派手な見せ場を待っていると物足りない。盛り上がりの山が低めで、勢いのある展開を好む自分には少し静かに映る。
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