レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
墨攻 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
連載: ビッグコミック
評価: 8.3/10
あらすじ
約2300年前の中国。趙の一万五千の大軍が、燕の小さな城に押し寄せる。追い詰められた城が助けを求めたのは、守りの戦だけを引き受ける集団だった。だが送られてきたのは、たった一人の男。武器も兵もない素人の民を鍛え、土を掘り、仕掛けを組み、途方もない差をひっくり返していく。息の詰まる守城戦の先に待っていたのは、城主の裏切りと、味方だったはずの教団から向けられた刃。信じたものを曲げない男は、どこまで行っても休ませてもらえない。泥と血のにおいまで運んでくる絵で、戦乱の中国が目の前に立ち上がる。読み終えたあとも消えない、たった一人で戦い抜いた男の背中!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 古代中国の攻城戦を舞台に、知恵と土木仕事で大軍を食い止める戦い方を細部まで味わいたい人
- 読んでいて胃が重くなるほどの戦争の泥くささまで含めて、絵の力ごと正面から受け止めたい人
- 英雄らしくないへんくつな主人公が、信じたものだけを頼りに動いていく姿に惚れ込みたい人
向いていない人
- 最後まで守りの戦一本で押し切る話を期待していて、途中で舞台が変わるのは避けたい人
- 物語の結末に納得感を何より求めていて、駆け足な畳み方が引っかかってしまいそうな人
- 前半と後半で物語の色ががらりと変わる構成が苦手で、一本の筋で最後まで通してほしい人
良い感想・レビュー
- 聞き慣れない思想を背負った男が、兵ももらえず一人で小城へ向かう。土を掘り、武器を作り、素人の村人を鍛え上げる。守りの支度をひとつずつ積み上げていくところに、すっかり引き込まれた。
- 数万の敵に、数千の民間人で立ち向かう。地下に穴を掘る攻防、火を使った攻め。知恵と技術のぶつかり合いがこと細かく描かれていて、こんな戦い方があるのかと読みながら唸ってしまう。
- 淡々とした原作とはまるで別物でした。貴公子が汚物まみれになる場面など、戦争の泥くささを容赦なく絵にしていて、読んでいるだけで胃が重くなりました。
- 主人公は英雄というより、へんくつで無愛想なおっさん。それなのに人間離れした働きぶりで人を動かす。この掴みどころのなさにやられて、俺はこの男から目が離せない。
- 乗り越えるべき壁が、越えるたびにさらに高くなる。次はどうする、と前のめりで読んだ。理想と現実がずれていくやるせなさも、後になってじわじわ効いてくる。
悪い感想・レビュー
- 原作のある序盤は夢中で読めたけれど、そこから先は盛り上がりに欠ける気がした。黒幕の最期もあっけなく、話が伸びた分の失速が正直きつくて、同じ熱のまま最後までは読めなかった。
- 人気が出て連載が伸びた事情は分かる。ただ決着のつけ方は娯楽映画のようで、教団との因縁をもっと掘り下げてほしかった。終わらせ方に苦労した跡が透けて見えるのも惜しい。
- 戦えない人まで動かして知恵を絞る、準備を整えていくくだりが好きだった自分には、斬り合いの場面ばかり増える後半がどうにも肩透かしだった。守りの工夫をもっと見たかった。
- 城を守る話のはずなのに、終盤はよく分からないうちに落城します。海の向こうへ渡る締めも矢印一本で片づけられ、急いで畳んだような後味だけが残りました。
- 前半と後半でまるで別の漫画になる。原作の乾いた空気が好きだった人ほど、人間離れした戦いに寄る後半には戸惑うと思う。間延びして感じる場面も少なくない。
良い感想・レビュー
- 聞き慣れない思想を背負った男が、兵ももらえず一人で小城へ向かう。土を掘り、武器を作り、素人の村人を鍛え上げる。守りの支度をひとつずつ積み上げていくところに、すっかり引き込まれた。
- 数万の敵に、数千の民間人で立ち向かう。地下に穴を掘る攻防、火を使った攻め。知恵と技術のぶつかり合いがこと細かく描かれていて、こんな戦い方があるのかと読みながら唸ってしまう。
- 淡々とした原作とはまるで別物でした。貴公子が汚物まみれになる場面など、戦争の泥くささを容赦なく絵にしていて、読んでいるだけで胃が重くなりました。
- 主人公は英雄というより、へんくつで無愛想なおっさん。それなのに人間離れした働きぶりで人を動かす。この掴みどころのなさにやられて、俺はこの男から目が離せない。
- 乗り越えるべき壁が、越えるたびにさらに高くなる。次はどうする、と前のめりで読んだ。理想と現実がずれていくやるせなさも、後になってじわじわ効いてくる。
悪い感想・レビュー
- 原作のある序盤は夢中で読めたけれど、そこから先は盛り上がりに欠ける気がした。黒幕の最期もあっけなく、話が伸びた分の失速が正直きつくて、同じ熱のまま最後までは読めなかった。
- 人気が出て連載が伸びた事情は分かる。ただ決着のつけ方は娯楽映画のようで、教団との因縁をもっと掘り下げてほしかった。終わらせ方に苦労した跡が透けて見えるのも惜しい。
- 戦えない人まで動かして知恵を絞る、準備を整えていくくだりが好きだった自分には、斬り合いの場面ばかり増える後半がどうにも肩透かしだった。守りの工夫をもっと見たかった。
- 城を守る話のはずなのに、終盤はよく分からないうちに落城します。海の向こうへ渡る締めも矢印一本で片づけられ、急いで畳んだような後味だけが残りました。
- 前半と後半でまるで別の漫画になる。原作の乾いた空気が好きだった人ほど、人間離れした戦いに寄る後半には戸惑うと思う。間延びして感じる場面も少なくない。
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