レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
ぼくらの の感想と評価(良いところ、悪いところ)
ぼくらの
完結著者: 鬼頭莫宏
連載: 月刊IKKI
評価: 8.7/10
あらすじ
夏休みの自然学校で出会った謎の男に誘われ、十五人の少年少女は巨大ロボットで敵を倒すゲームの契約を交わす。軽い気持ちのはずだった。だが最初の勝利の直後、操縦した仲間が命を落とす。ロボットを動かす燃料は乗り手の命そのもので、戦い終えた者は勝敗に関わらず必ず死ぬ。しかも敵の中身は、同じように自分の世界を守ろうとする平行世界の人間だった。負ければ自分たちの宇宙が消え、勝てば相手の宇宙の数十億人が消える。逃げ場のない順番待ちのなかで、子どもたちは家族との溝や消せない傷と向き合いながら操縦桿を握っていく。残りの日々を何に使い、誰に何を託すのか。読み終えたあと、なんでもない一日がやけにまぶしく見えてくる十五人の遺言!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 戦う理由や命の使い道について、痛みごと引き受けたうえで自分の頭でじっくり考えてみたい人
- 一人ずつ主役が入れ替わる群像劇で、それぞれが抱える家庭の事情や古い傷まで追いたい人
- 読み終えたあとに日常の見え方が変わるような、長く後を引く読書をしたいと思っている人
向いていない人
- 巨大ロボット同士の迫力ある戦闘や、スカッとする勝利の場面を目当てに手に取りたい人
- 登場人物がきちんと報われる結末や、明るい後味の読み心地をなによりも大事にしたい人
- 子どもが過酷な役目を背負わされる筋書きそのものを、受け入れがたいと感じてしまう人
良い感想・レビュー
- 鬱漫画と括られがちだけれど、私にはむしろ中高生に読ませたい青春物に見えた。期限つきのメメント・モリという仕掛けのおかげで、背伸びしたい年頃の子ほど深く刺さるはず。
- 救いのない話なのに、読み終えたときになぜか風通しのよさが残った。鬱というより切ない、が近い。ずっしり重いのに嫌な気分にならないのが自分でも不思議だった。
- 極限に立たされて初めて、なんでもない日常がどれだけ大切だったかが見えてくる。大切な人を守るために死ぬ間際に一瞬だけ放つ輝きが、ずるいくらいよく効いてくる。
- 残された二人が、亡くなった仲間の家族を訪ね歩く道行きが好きだ。これから死ぬ側なのに悲壮感がなく、やり取りはむしろ明るい。幸せがどこにもない話を人生の応援歌として受け取った。
- 一人ひとりが自分の死をどう受け止め、残る人に何を託すのか。その引き継ぎのドラマに何度も胸を打たれる。冒頭の場面を終盤で回収してみせる組み立てにもうなった。
悪い感想・レビュー
- どの子も暗い事情を抱えていて、読み進めるほど気持ちが沈んでいった。救いのなさが一本調子に感じられて、結局のところ何を伝えたい作品なのか私にはつかめない。
- 心の描き分けはうまいのに、戦闘にまるで迫力がないのがもったいない。絵が平面的で見分けもつきにくく、中学生のはずの男子が時々おっさんに見えてしまう。
- 信じていた大人に裏切られる少女の話は、さすがに不幸の盛りすぎではないか。ここまで追い込む必要があったのかと、読みながらずっと居心地が悪かった。
- 大人になってから読むと、子どもに世界を守らせるなという気持ちが先に立ってしまう。物語に入り込む手前で引っかかり、しんどい気分のまま最後まで来た。
- ゲームと言いながら順番に次々と死んでいくので、途中で読むのがきつくなる。終盤の登場人物を清算していく流れも文字が多く、私にはずいぶん間延びして見えた。
良い感想・レビュー
- 鬱漫画と括られがちだけれど、私にはむしろ中高生に読ませたい青春物に見えた。期限つきのメメント・モリという仕掛けのおかげで、背伸びしたい年頃の子ほど深く刺さるはず。
- 救いのない話なのに、読み終えたときになぜか風通しのよさが残った。鬱というより切ない、が近い。ずっしり重いのに嫌な気分にならないのが自分でも不思議だった。
- 極限に立たされて初めて、なんでもない日常がどれだけ大切だったかが見えてくる。大切な人を守るために死ぬ間際に一瞬だけ放つ輝きが、ずるいくらいよく効いてくる。
- 残された二人が、亡くなった仲間の家族を訪ね歩く道行きが好きだ。これから死ぬ側なのに悲壮感がなく、やり取りはむしろ明るい。幸せがどこにもない話を人生の応援歌として受け取った。
- 一人ひとりが自分の死をどう受け止め、残る人に何を託すのか。その引き継ぎのドラマに何度も胸を打たれる。冒頭の場面を終盤で回収してみせる組み立てにもうなった。
悪い感想・レビュー
- どの子も暗い事情を抱えていて、読み進めるほど気持ちが沈んでいった。救いのなさが一本調子に感じられて、結局のところ何を伝えたい作品なのか私にはつかめない。
- 心の描き分けはうまいのに、戦闘にまるで迫力がないのがもったいない。絵が平面的で見分けもつきにくく、中学生のはずの男子が時々おっさんに見えてしまう。
- 信じていた大人に裏切られる少女の話は、さすがに不幸の盛りすぎではないか。ここまで追い込む必要があったのかと、読みながらずっと居心地が悪かった。
- 大人になってから読むと、子どもに世界を守らせるなという気持ちが先に立ってしまう。物語に入り込む手前で引っかかり、しんどい気分のまま最後まで来た。
- ゲームと言いながら順番に次々と死んでいくので、途中で読むのがきつくなる。終盤の登場人物を清算していく流れも文字が多く、私にはずいぶん間延びして見えた。
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