レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
代紋<エンブレム>TAKE2 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
代紋<エンブレム>TAKE2
完結連載: 週刊ヤングマガジン
ジャンル: ヤクザ/バトル・アクション/タイムスリップ/SF
評価: 7.5/10
あらすじ
1979年、新宿。うだつの上がらないチンピラだった阿久津丈二は、大学生との喧嘩に負けて土下座させられ、そこから転がり落ちていく。十年後、鉄砲玉を命じられた末に情けない事故で命を落とす。ところが目を覚ますと、あの喧嘩の直前に戻っていた。十年分の記憶と裏社会で覚えた知恵を武器に、丈二は金の代紋を目指して極道の階段を駆け上がる。競馬の結果も世の動きも知っている男が、気迫だけを頼りにのし上がっていく爽快さ。刑務所、地方の組の継承、そして本家への復帰と、舞台が変わるたびに敵の格も上がっていく。荒唐無稽な設定と、昭和のヤクザたちの人間くさい生き様。そのちぐはぐさが妙な哀愁を生む、二度目の人生の成り上がり劇!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 一度どん底まで落ちた男が、記憶だけを頼りに人生をやり直して成り上がる話に胸が躍る人
- 昭和の匂いが濃く残る極道たちの人間くさい生き死にを、腰を据えてじっくり読みたい人
- 長い物語をまとめて読み進めながら、どん底から極道の頂点までの道のりを追いかけたい人
向いていない人
- 物語の締め方に納得したい気持ちが強くて、賛否がはっきり割れた幕切れには付き合いたくない人
- 途中で路線が大きく変わるのが苦手で、軸のぶれない硬派な作りを最後まで通してほしい人
- 銃火器や軍事の描写が前に出てくる展開が苦手で、任侠の世界だけで完結する話を読みたい人
良い感想・レビュー
- 自分に跳ね返った弾で死ぬなんて、あまりに情けない幕切れ。そこから十年前に戻って人生をやり直すという出だしで一気に引き込まれました。未来の記憶を抱えたまま裏社会を歩き直すという発想が痛快です。
- 未来を知っているからギャンブルで無敵、というほど甘くはありません。勝った分の代償が降りかかります。それでも先の災いを避け、売れ筋を言い当てて人望を集めていきます。知恵で這い上がる道筋にしびれます。
- 週刊の読み切り形式という縛りの中で伏線を仕込み、縦軸のある長い物語に育てていった手腕に唸りました。目に見えて上手くなっていく作画も含めて、まさに原作と絵のゴールデンコンビ。
- 荒唐無稽な展開と、昭和のヤクザたちの人間くさい生きざま。この二つの釣り合わなさが読みごたえにつながっていました。やり直す前と後の落差には、成り上がりなのにただよう哀愁まで感じます。
- 組の立ち上げ、刑務所、地方の組、そして本家への復帰。節目ごとに相手の格が上がっていく運びが上手い。ヤクザ物が嫌いでない人になら胸を張って勧められる成り上がりの熱がある。
悪い感想・レビュー
- 傭兵が乗り込んできて東京が戦場になるあたりから、ヤクザ漫画としての面白さが消えてしまいました。抗争がテロ事件に化ける転換について行けず、ここまで面白かったのにと肩を落としました。
- 話がどんどん大きくなりすぎて収まりがつかなくなっていく。現実味も何もなくなる終盤は、正直つまらない。畳めなくなった大風呂敷に付き合わされる感覚がしんどい。
- 最後の締め方がどうしても飲み込めません。長い連載をずっと読ませておいて、まさかあれをやるとは。夢落ちのような結末に納得できず、ダメ最終回の代名詞扱いされるのも仕方ないと思います。
- 硬派だった路線が、終盤で別物のSFになってしまった。長い連載にどう区切りをつけるか、作者自身が迷子になった結果なのかもしれない。傭兵編は別の漫画として描きたかったのだろう。
- 連載中にあった右翼団体や政治家が絡む話が、尻切れトンボのような終わり方をした上に単行本では省かれている。読み返そうとした側からすると、拾われないまま消える筋が引っかかった。
良い感想・レビュー
- 自分に跳ね返った弾で死ぬなんて、あまりに情けない幕切れ。そこから十年前に戻って人生をやり直すという出だしで一気に引き込まれました。未来の記憶を抱えたまま裏社会を歩き直すという発想が痛快です。
- 未来を知っているからギャンブルで無敵、というほど甘くはありません。勝った分の代償が降りかかります。それでも先の災いを避け、売れ筋を言い当てて人望を集めていきます。知恵で這い上がる道筋にしびれます。
- 週刊の読み切り形式という縛りの中で伏線を仕込み、縦軸のある長い物語に育てていった手腕に唸りました。目に見えて上手くなっていく作画も含めて、まさに原作と絵のゴールデンコンビ。
- 荒唐無稽な展開と、昭和のヤクザたちの人間くさい生きざま。この二つの釣り合わなさが読みごたえにつながっていました。やり直す前と後の落差には、成り上がりなのにただよう哀愁まで感じます。
- 組の立ち上げ、刑務所、地方の組、そして本家への復帰。節目ごとに相手の格が上がっていく運びが上手い。ヤクザ物が嫌いでない人になら胸を張って勧められる成り上がりの熱がある。
悪い感想・レビュー
- 傭兵が乗り込んできて東京が戦場になるあたりから、ヤクザ漫画としての面白さが消えてしまいました。抗争がテロ事件に化ける転換について行けず、ここまで面白かったのにと肩を落としました。
- 話がどんどん大きくなりすぎて収まりがつかなくなっていく。現実味も何もなくなる終盤は、正直つまらない。畳めなくなった大風呂敷に付き合わされる感覚がしんどい。
- 最後の締め方がどうしても飲み込めません。長い連載をずっと読ませておいて、まさかあれをやるとは。夢落ちのような結末に納得できず、ダメ最終回の代名詞扱いされるのも仕方ないと思います。
- 硬派だった路線が、終盤で別物のSFになってしまった。長い連載にどう区切りをつけるか、作者自身が迷子になった結果なのかもしれない。傭兵編は別の漫画として描きたかったのだろう。
- 連載中にあった右翼団体や政治家が絡む話が、尻切れトンボのような終わり方をした上に単行本では省かれている。読み返そうとした側からすると、拾われないまま消える筋が引っかかった。
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