レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
ねこねこ日本史 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
ねこねこ日本史
著者: そにしけんじ
連載: COMICリュエル
評価: 8.4/10
あらすじ
もしも卑弥呼や信長、坂本龍馬が猫だったら?教科書でおなじみの偉人たちが、ふわふわの猫になって日本の歴史をかけ抜ける4コマ漫画。天下を取る野望も、国の行く末を決める密談も、猫である以上まっすぐには進まない。合戦のさなかに動くものへ飛びつき、大事な話し合いは日なたの昼寝で中断。秀吉はサル、道三はマムシと、猫ではない動物まで混ざって話がどんどんずれていく。それでも笑っているうちに、誰が何をした人なのかがちゃんと頭に残るからふしぎだ。各話のあとには史実をやさしく補う解説もつき、元ネタを知る大人ほどにやりとさせられる。縄文から明治まで、ゆるい猫たちに引っぱられて歴史をたどる、いちばん気の抜けた日本史!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 猫になった偉人たちが習性に振り回され、歴史がどんどん脱線していくゆるいギャグで笑いたい人
- 劇画調の学習漫画になじめない子どもに、日本史への最初の入り口を用意してあげたい人
- 元ネタの史実を知っているからこそ笑える、大人も楽しめる歴史パロディを読みたい人
向いていない人
- 受験や学び直しのために、時代の流れに沿って日本史の全体像をつかめる本を探している人
- 見た目が似通った描き方よりも、顔立ちや模様で誰が誰かをすぐ見分けられる描き分けを好む人
- 4コマの笑いよりも、史実に沿った知識をしっかり身につけられることを学習漫画に求める人
良い感想・レビュー
- 黒船が来る場面がいちばん好きです。アメリカはアメショー、ロシアはロシアンブルーと、国ごとに猫の種類で描き分ける遊び心にクスッとしました。猫になった綱吉が犬をどう扱うのかも笑えます。
- 宮本武蔵が二刀流で戦うと思ったら、刀を抜かずに猫パンチで勝ってしまう。真田幸村はねこじゃらしで家康の大軍を押し返す。史実の大事件に猫の習性をそのまま持ちこむので、何度も吹き出した。
- 利休の話がお気に入りです。サルの秀吉とネコの利休ではそもそも生き物がちがうから話がかみ合わない、というすれ違いが一目でわかります。道三がマムシで息子がマングースという設定にも笑いました。
- 子ども向け歴史本で秀吉まで美少年になっているのは苦手だった。偉人をまるごと猫にしてしまう割り切りのほうが潔くて好き。スマホが出るほどぶっ飛んでいても、雰囲気はつかめる。
- 偉人がみんな猫という気の抜けた設定なのに、史実をよく知らないと描けないゆるいギャグがぎっしりです。元ネタがわかる大人のほうが笑えるかもしれません。
悪い感想・レビュー
- 子どもに合わせて読んでみたものの、全員が猫なので誰が誰だか見分けがつかない。史実から中途半端に外れる場面もあり、絵もあまり好みではなかった。元ネタを知らずに笑えるのかは疑問が残る。
- 楽しく学べる歴史漫画を期待して、図書館で予約までして待ちました。ところが4コマのオチが史実の学習とあまり結びついていないんです。単に笑える娯楽として人気があっただけなのかと、少しがっかりしました。
- 1人あたりのネタが少なく、紹介がぶつ切りで歴史好きには物足りない。それなのに新選組だけ妙に描写が厚いのは、作者の好みなのかな。大勢の人物を描き分ける苦労は伝わるけれど。
- 話は歴史の順番どおりに進まず、卑弥呼、聖徳太子、足利尊氏といったように、時代の流れより人物ごとに区切った構成です。全体像をつかむなら、私なら角川や小学館の定番シリーズを選びます。
- 女の子の猫だけ目が大きく描かれていて、猫らしいかわいさが消えてしまうのが残念。女性キャラの見た目が型にはまっているんだよね。美人ばかりじゃなく、大柄だったりメガネだったりしたほうが面白いのに。










