レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
鬼灯の冷徹 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
鬼灯の冷徹
著者: 江口夏実
連載: モーニング
評価: 8.8/10
あらすじ
あの世の地獄は、二百七十二もの部署に分かれた巨大な役所。戦後の人口爆発や悪霊の凶悪化で、現場は人手不足と混乱のまっただ中にある。そこで山のような裁判と事務をさばくのが、閻魔大王の第一補佐官・鬼灯だ。情に流されがちな大王には容赦なく鉄拳をふるい、桃太郎のお供だった犬・猿・雉を獄卒に採用する。天国で薬局を営む神獣・白澤とは、顔を合わせるたびにぶつかってばかり。西洋地獄のサタンたちとの外交トラブルも、涼しい顔で片づけていく。昔話や仏教の地獄観、海外の神話がぎっしり詰まった一話完結のドタバタ劇で、笑っているうちにあの世の仕組みまで頭に入ってくる。所帯じみた鬼たちが働く、ブラックユーモアたっぷりの地獄の職場コメディ!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 雑学が好きで、昔話や仏教の地獄観、海外の神話を笑いながら学べるギャグ漫画を探している人
- 上司にも容赦しないドSで仕事のできる主人公と、脇を固める個性派たちの掛け合いを楽しみたい人
- 一話完結で気軽に読める、地獄が舞台のゆるめの職場コメディをのんびり楽しみたい人
向いていない人
- 大きな事件やドラマティックな展開が次々に起きて、物語がぐいぐい進む漫画を求めている人
- 細かい描き込みと多めの文字量の漫画を、スマホの小さな画面で読むのはしんどいと感じる人
- 漫画は絵柄の第一印象で選ぶことが多く、好き嫌いのはっきり分かれる画風だと入り込みにくい人
良い感想・レビュー
- おとぎ話の登場人物や歴史上の人物が、地獄や天国に就職していて、つい笑ってしまいます。ただのギャグで終わらず、仏教の地獄観から中国やエジプトの死生観までのぞけるのがこの作品の一番の強みです。
- 一見抜けているのに天才肌、というキャラが好きでした。すぐ近くにツッコミ役がいるから映えるわけで、ボケとツッコミのバランスが絶妙。あの世というマイナーな題材で、最後までネタ切れしないのも驚きです。
- ジブリ好きで動物には優しいのに、上司や同僚には容赦ない超ドSぶりにキュンとくる。白澤のだらしなさ、桃太郎のナイスツッコミ、迫力のかけらもない閻魔大王と、脇まで濃い。こんなあの世なら怖くないかも。
- シュールでシニカルなギャグの中に、昔の文化や由来が織り込まれています。一話完結なのもいいですね。どんな場面でもブレない主人公のキレのあるツッコミと、憎めないサタン一家との掛け合いがたまりません。
- 仏教の地獄の考え方や死生観、ギリシャ神話に中国の天国と、難しい話も漫画だとすっと入ってくる。楽しく読みながら勉強にもなる一石二鳥の漫画で、お得感がすごい。作者さんは頭がいいんだろうなあ。
悪い感想・レビュー
- 期待していたよりギャグの密度は薄め。ゆるゆると進む「地獄日常系」で、所帯じみた連中ばかりだからドラマティックな展開はあまりない。爆笑というより、細かいセリフ回しの芸で読ませる作品だ。
- 基本フツー、いや、ややつまらないと言えなくもない。そもそも下敷きになった昔話や神話を細かく覚えていないし。なのに、たまにクリティカルヒットするギャグで悶絶させられるのが恐ろしい。
- しっかり描き込んである絵なので、スマホの小さな画面だと見にくいときがあります。字も多めです。とはいえ、地獄のことを楽しく勉強できる面白さはあるので、オススメはできます。
- 読めば読むほど読む気が失せていった。絵そのものに引き込まれる魅力がなく、キャラにも特徴を感じない。普通のキャラが普通に出てきて、普通に騒いでいるだけに見えて、無料話の途中でやめた。
- 気になってのぞいてみたものの、絵もいまいちで、ストーリーもあまり…という印象でした。ほんの少ししか読んでいないので断言はできませんが、好き嫌いがものすごく分かれそうな作品だと思います。
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