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妖怪漫画おすすめ29選|バトルからほのぼのまで

編集: 漫画よしあし
公開日:更新日:

妖怪漫画と聞いて怖い話を思い浮かべる人もいれば、どこか間の抜けた妖たちとの暮らしを思い浮かべる人もいるはずです。ここでは、拳と術でぶつかり合うバトルものから、妖に名前を返して別れを見送る静かな話、地獄の役所で働く鬼のギャグまで、29作品を集めました。

選ぶときの手がかりは3つ。怖さの強さ、笑いの量、そして人と妖がどこまで近づくかです。完結した作品と連載中の作品がまざっているので、読み始める前にページ下部の一覧もあわせて確かめてください。

時間がない人向け結論:おすすめTOP3

  1. 祖母が遺した友人帳から妖怪に名前を返していく話で、孤独を抱えた妖の想いに寄り添う物語です。

  2. 妖しく薄暗い景色と先へ先へと引っ張る話の運びがうまく、戦いの合間の恋や、冷ややかだった兄の変わりぶりまで追いかけたくなります。

  3. 散らばっていた話が最終決戦で一点に収束していく構成になっていて、人も妖も手を取る大同盟の熱さに引き込まれます。

目次

選び方のポイント

  1. 1. バトルで選ぶか、ほのぼので選ぶか

    妖怪と真正面から戦う話を読みたいなら、『うしおととら』『幽遊白書』『ダンダダン』が入り口になります。四角い結界の組み方で勝負が決まる『結界師』のように、派手さより駆け引きで読ませる作品もあります。戦いより人と妖のふれあいを味わいたいなら『夏目友人帳』が向いています。肩の力を抜いて笑いたい日は、『鬼灯の冷徹』や『妖怪学校の先生はじめました!』を開いてみてください。

  2. 2. 怖さの強さを確かめる

    同じ妖怪ものでも、怖さの度合いは作品ごとにかなり違います。『地獄先生ぬ~べ~』『百鬼夜行抄』『地縛少年 花子くん』には、背筋が冷える本格的な場面があります。やさしい話が中心の『夏目友人帳』にも、妖のすがたが不気味に描かれる回はあります。ホラーが苦手なら、地獄を職場として描く『鬼灯の冷徹』や、恋が軸の『神様はじめました』『鬼の花嫁』から入ると安心です。

  3. 3. 完結済みか連載中かで絞る

    最後まで一気に読みたいなら、完結済みの作品から選ぶ方法があります。掲載作のうち『うしおととら』『犬夜叉』『幽遊白書』『結界師』『ノラガミ』など16作品は完結済みです。『夏目友人帳』『ダンダダン』『怪物事変』などは連載中なので、新刊を待つ楽しみも残っています。完結の状況や評価は、ページ下部の一覧でまとめて見比べられます。

全29作品の比較表

横にスクロールすると他の項目も見られます

順位作品名ジャンル完結状況評価特徴向いている人
1夏目友人帳夏目友人帳ファンタジー/動物/人間ドラマ/日常連載中9.5/10祖母が遺した友人帳から妖怪に名前を返していく話で、孤独を抱えた妖の想いに寄り添う物語です。人間と妖怪が少しずつ心を通わせながら、命や別れと静かに向き合う叙情的な和風ファンタジーに癒やされたい人
2犬夜叉犬夜叉ファンタジー/少年漫画/バトル・アクション/恋愛/妖怪完結8.5/10妖しく薄暗い景色と先へ先へと引っ張る話の運びがうまく、戦いの合間の恋や、冷ややかだった兄の変わりぶりまで追いかけたくなります。薄暗くて妖しい世界をめぐりながら、次の話へぐいぐい引っ張られる読み心地を求めている人
3うしおととらうしおととら少年漫画/伝奇アクション/ダークファンタジー完結9.3/10散らばっていた話が最終決戦で一点に収束していく構成になっていて、人も妖も手を取る大同盟の熱さに引き込まれます。長い旅で積み重ねた話が終盤で一気に一点へ収束するカタルシスをたっぷり味わいたい人
4幽遊白書幽遊白書ファンタジー/バトル/アクション完結9.3/10そこから命を懸けたトーナメントバトルへ舵を切る展開の緩急が見事です。ゆるい人情話から命懸けのバトルへ、物語ががらりと化けていく緩急を一気に味わいたい人
5地獄先生ぬ~べ~地獄先生ぬ~べ~少年漫画/コメディ/ホラー/アクション/学園完結9/10ふだん頼りない先生が生徒のピンチには必ず助けに来るかっこよさがあり、本気で怖い話と人情話、ギャグが一話ごとに入れ替わります。頼りないけどここぞで生徒を守る先生の格好よさにぐっとくる人
6ダンダダンダンダダンオカルト/コメディ/SF/アクション連載中9.5/10見開きやパースを効かせたスピード感のあるアクション作画に目を奪われ、敵の怪異が抱える切ない過去にも泣かされます。見開きを使った圧倒的なアクション作画と突き抜けたテンポに痺れたい人
7結界師結界師サスペンスホラー/少年漫画/学園ファンタジー/妖怪バトル完結8.8/10四角い結界をどこにどう組むかで勝負が決まる戦いが面白く、力のインフレがないまま主人公が段階を踏んで強くなります。派手な必殺技より、限られた術をどう工夫して使うかの駆け引きをじっくり楽しみたい人
8ぬらりひょんの孫ぬらりひょんの孫少年漫画/和風バトル/妖怪バトル完結8/10妖怪の世代交代を任侠ものとして描く設定が珍しく、筆で描いたような古風な絵柄も妖怪の雰囲気に合っています。妖怪たちが組をつくって暮らす任侠ものの設定や、筆で描いたような和風の絵にひかれる人
9ノラガミノラガミファンタジー/少年漫画/あやかし/バトル完結8.8/10妖の禍々しさや神々の世界の描き込みが美しく、夜トが過去の罪と向き合う重いドラマも最後まで丁寧に描き切られます。自称神様の貧乏な神と仲間たちが、日本神話の設定を背景に成長していく現代和風ファンタジーが好きな人
10鵺の陰陽師鵺の陰陽師ファンタジー/コメディ/アクション連載中8.8/10くだらない笑いと命がけの戦いの切り替えがはっきりしていて、見開きのバトル作画にも勢いがあります。学園のくだらない笑いと命がけの戦いがひとつの話の中で切り替わる少年漫画を読みたい人
11怪物事変怪物事変アクション/ダークファンタジー連載中8.2/10淡々とした夏羽が少しずつ心に火を灯していく姿がいじらしく、ダークな展開とコミカルな日常のギャップにも引き込まれます。感情の希薄だった少年が仲間との出会いを通じて、少しずつ心を取り戻していく丁寧な過程に胸を熱くしたい人
12つぐももつぐももファンタジー/お色気コメディ/アクション/伝奇連載中8.8/10トーンを使わず線だけで描き込む密度の高いバトル作画に目を見張ります。トーンを一切使わない手描きの密度ある作画で、バトルシーンの熱量と迫力をじっくり堪能したい人
13もののがたりもののがたり青年漫画/バトル・アクション/オカルトファンタジー完結8.5/10付喪神への向き合い方が百八十度変わっていく道のりを丁寧に追えます。復讐心を抱えた主人公が、まわりの情に触れて少しずつ心をほどいていく筋書きを追いかけたい人
14夜桜四重奏~ヨザクラカルテット~夜桜四重奏~ヨザクラカルテット~ファンタジー/ドラマ/アクション連載中8.6/10洗練されたオシャレなキャラクターデザインと軽快な掛け合いが楽しく、言霊や妖怪の能力を理屈で組み込んだ設定も凝っています。洗練されたスタイリッシュなビジュアルと、妖怪能力を論理的に組み込んだ緻密な世界観に浸りたい人
15~異伝・絵本草子~ 半妖の夜叉姫~異伝・絵本草子~ 半妖の夜叉姫ファンタジー/アクション完結8.6/10アニメでぼやけていた設定を椎名高志が描き直していて、キャラの性格をきっちり押さえた続編として読めます。アニメでは消化不良だった設定を、新解釈で丁寧に描き直した続編でじっくり味わい直したい人
16ロザリオとバンパイアロザリオとバンパイアバトル・アクション/学園ファンタジー/ラブコメ完結7.8/10読み進めるほど絵が上達し、お色気から熱いバトルへ比重が移っていく作風の変化に驚かされます。最初は粗削りでも、読み進めるほどに絵も作風も別物のように化けていく作品を追いかけたい人
17神様はじめました神様はじめましたファンタジー/少女漫画/妖怪/ラブコメ完結9/10意地悪な態度がヒロインへの不器用な愛情の裏返しになっていて、過去編まで読むと最初から張られていた伏線にも気づかされます。序盤から張られた、過去と現在をつなぐ伏線が回収されていく長編を、最後まで腰をすえて味わいたい人
18鬼の花嫁鬼の花嫁ファンタジー/恋愛連載中8.5/10虐げられた側が甘くまっすぐな溺愛で満たされていく展開に安心でき、意地悪だった妹たちを見返す爽快感もあります。理不尽に虐げられた側が甘くまっすぐな溺愛で満たされていく展開に、胸をときめかせたい人
19鬼灯の冷徹鬼灯の冷徹ファンタジー/ギャグ/ブラックコメディ完結8.8/10仏教の地獄観や海外の神話を笑いながらのぞけるところが強みです。雑学が好きで、昔話や仏教の地獄観、海外の神話を笑いながら学べるギャグ漫画を探している人
20妖怪学校の先生はじめました!妖怪学校の先生はじめました!ファンタジー/日常/学園コメディ/妖怪連載中8/10先生と妖怪の生徒たちのほっこりしたやりとりに元気をもらえ、ギャグの合間のシリアス展開では友情や親子の絆も描かれます。賑やかな学園ギャグコメディをとにかく気軽に楽しみたい人
21地縛少年 花子くん地縛少年 花子くんファンタジー/少年漫画/オカルト/コメディ/学園連載中8.8/10アナログ感のある色づかいの絵柄が美しく、かわいい見た目と本格的なホラー描写のギャップにもやられます。唯一無二の美麗な作画が作り出すゴシックな世界観で、可愛さと本格ホラーのギャップに震えたい人
22うしろの正面カムイさんうしろの正面カムイさんファンタジー/ホラーコメディ連載中8/10メリーさんやテケテケまで下ネタ一点突破で押し切る馬鹿馬鹿しさに笑い続けてしまい、意外と丁寧な伏線にも唸らされます。とことんくだらないことへ全振りした漫画で、何も考えず声を出して笑いたいときに読む人
23百鬼夜行抄百鬼夜行抄ミステリー/和風ファンタジー/ホラー連載中8.8/10一話読み切りなのに根っこでは全部の話がつながっている構成がパズルのようで、とぼけた妖たちと背筋が冷える場面の落差も味わえます。背筋がぞくっとする和風ホラーの中に、人間くさくてとぼけた妖怪たちのおかしみも味わいたい人
24虚構推理虚構推理ミステリー/ファンタジー/恋愛連載中9/10理屈でがんじがらめの状況を論理で崩していく展開にはバトル漫画のような爽快感があり、九郎との掛け合いも楽しめます。真相よりも納得できる嘘を組み立てる謎解きという、ひと味違うミステリーを読んでみたい人
25真夜中のオカルト公務員真夜中のオカルト公務員お仕事/ファンタジー/サスペンス完結8.8/10退治ではなく対話で解決に導くスタイルが丁寧に描かれ、新宿御苑や都庁地下など実在の東京に妖怪や悪魔が入りまじる設定も楽しめます。実在の都市の街並みと世界各地の神話・妖怪が融合した世界を、歴史と土地の記憶と絡めながら知的に楽しみたい人
26千年狐千年狐ファンタジー/コメディ/歴史連載中8.7/10とぼけた態度で笑わせながら、人の一生の短さを見つめる切ない視点がふと差し込まれます。千年生きる存在と束の間関わる人間たちのドラマを、ユーモアと切なさを交えながら短編で味わいたい人
27妖怪の飼育員さん妖怪の飼育員さんファンタジー/コメディ完結8.3/10妖怪を習性を持つ生き物として飼育・展示するという着眼点が光ります。妖怪を「習性を持つ生き物」として飼育・展示する設定で、民俗学ネタと社会風刺が入り混じるシュールな笑いを楽しみたい人
28足洗邸の住人たち。足洗邸の住人たち。ファンタジー/SF/アクション/ダークファンタジー完結8.5/10人外の住人が掃除や酒盛りをするゆるい暮らしと、世界の行く末をかけた戦いが行き来し、のんきな同居生活と壮絶なバトルの落差がクセになります。神話や妖怪が入り混じる情報の多さに浸りたい人
29世話やきキツネの仙狐さん世話やきキツネの仙狐さんファンタジー/ハートフル/日常/コメディ完結8/10800年を生きた狐の神さまが、ごはんや家事で疲れた大人をとことん甘やかしてくれます。仕事の疲れがたまっていて、ごはんや家事でとことん甘やかしてくれる癒やし系の日常ものを読みたい人
1

夏目友人帳

「友人帳」に縛られた妖怪に名前を返す。孤独を抱える人と妖の優しく切ない日常物語!

この特集で選んだ理由

26作品のなかで最も戦いから遠く、妖怪を退治する相手ではなく見送る相手として描いた一作です。

夏目友人帳
作者
緑川ゆき
掲載誌
LaLa
ジャンル
ファンタジー/動物/人間ドラマ/日常
完結
連載中
評価
9.5/10

良い点

祖母が遺した友人帳から妖怪に名前を返していく話で、孤独を抱えた妖の想いに寄り添う物語です。淡い線で描かれる田舎町の景色も穏やかです。一話完結の回が多いので、どの巻から開いても入れます。

気になる点

名前を返して想いを知る型が続くので、まとめて読むと同じ流れのくり返しに感じやすいです。祖母レイコの謎など本筋はなかなか進まず、はらはらするバトルを求める人には物足りません。

こんな人におすすめ

人間と妖怪が少しずつ心を通わせながら、命や別れと静かに向き合う叙情的な和風ファンタジーに癒やされたい人

こんな人には不向き

妖怪のビジュアルや演出が不気味なエピソードがあるため、ホラー的な描写が苦手で読むのが辛くなる人

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2

犬夜叉

完結

古井戸から戦国へ落ちた少女と半妖の少年が、砕けた玉のかけらを追って旅に出る大長編。

この特集で選んだ理由

妖怪退治の旅に恋のもつれを重ねた作品で、戦国という舞台そのものが妖しさを生んでいます。

犬夜叉
作者
高橋留美子
掲載誌
週刊少年サンデー
ジャンル
ファンタジー/少年漫画/バトル・アクション/恋愛/妖怪
完結
完結
評価
8.5/10

良い点

戦国の世に落ちた少女と半妖の少年が、砕けた玉のかけらを追う旅の物語です。妖しく薄暗い景色と先へ先へと引っ張る話の運びがうまく、戦いの合間の恋や、冷ややかだった兄の変わりぶりまで追いかけたくなります。

気になる点

宿敵が追い詰められるたびに逃げるので、戦って逃がして追いかける型が中盤から目につきます。昔の恋人をめぐる三角関係も同じところを回り続け、もどかしさが残ります。

こんな人におすすめ

薄暗くて妖しい世界をめぐりながら、次の話へぐいぐい引っ張られる読み心地を求めている人

こんな人には不向き

敵との決着が先へ先へ延びるのが苦手で、寄り道せず一直線に進む物語だけを読みたい人

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3

うしおととら

完結

妖怪バディが日本の命運を懸けて挑む、伏線が一点に結ぶ王道熱血譚!

この特集で選んだ理由

人と妖の大同盟まで描き切る王道の熱血ぶりで、バトル系の妖怪漫画の土台にあたる一作です。

うしおととら
作者
藤田和日郎
掲載誌
週刊少年サンデー
ジャンル
少年漫画/伝奇アクション/ダークファンタジー
完結
完結
評価
9.3/10

良い点

寺の蔵に封じられていた大妖怪とらと少年の潮が、憎まれ口を叩き合いながら組む妖怪バディものです。散らばっていた話が最終決戦で一点に収束していく構成になっていて、人も妖も手を取る大同盟の熱さに引き込まれます。

気になる点

線の多いクセの強い絵柄で、戦闘がごちゃっとして目で追いづらい場面があります。序盤の一話完結の妖怪退治や恋愛の回は本筋から浮いて見え、長いぶん一気読みには体力がいります。

こんな人におすすめ

長い旅で積み重ねた話が終盤で一気に一点へ収束するカタルシスをたっぷり味わいたい人

こんな人には不向き

線の多い荒々しくクセの強い絵柄が苦手で、すっきり整った現代風の作画でないと読みづらい人

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4

幽遊白書

完結

人情話から命懸けのバトルへ、姿を変えていく冨樫義博の王道少年漫画!

この特集で選んだ理由

掲載作のなかでは短めの全19巻に、人情話から本格バトルへの変化がぎゅっと詰まっています。

幽遊白書
作者
冨樫義博
掲載誌
週刊少年ジャンプ
ジャンル
ファンタジー/バトル/アクション
完結
完結
評価
9.3/10

良い点

命を落とした不良少年が霊界探偵として妖怪を追う話で、最初は一話完結の人情話から始まります。そこから命を懸けたトーナメントバトルへ舵を切る展開の緩急が見事です。蔵馬や飛影たちのかっこいい言葉まわしにもしびれます。

気になる点

魔界のトーナメントは経過がほぼ省かれ、打ち切りのような急ぎ足の幕引きに拍子抜けします。後半は絵が荒れていき、強いキャラがノリで命を奪う軽さも好みが分かれます。

こんな人におすすめ

ゆるい人情話から命懸けのバトルへ、物語ががらりと化けていく緩急を一気に味わいたい人

こんな人には不向き

大きな戦いの決着から最後の結末まで、きれいに畳まれた終わり方を破綻なく見届けたい人

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5

地獄先生ぬ~べ~

完結

霊能力教師・ぬ~べ~が「鬼の手」を駆使して生徒たちを妖怪から守るホラーコメディ。

この特集で選んだ理由

小学校の担任と生徒の関係を軸にした作品で、怖い話のあとに教訓や人情が残るのはこの作品らしさです。

地獄先生ぬ~べ~
作者
真倉翔/岡野剛
掲載誌
週刊少年ジャンプ
ジャンル
少年漫画/コメディ/ホラー/アクション/学園
完結
完結
評価
9/10

良い点

ドジで貧乏な担任が、左手の「鬼の手」で生徒を妖怪や悪霊から守る学園ものです。ふだん頼りない先生が生徒のピンチには必ず助けに来るかっこよさがあり、本気で怖い話と人情話、ギャグが一話ごとに入れ替わります。

気になる点

ホラー描写がリアルでグロテスクな場面も多く、怖いのが苦手な人には刺激が強めです。90年代らしいお色気ギャグもたびたび出てくるので、今の感覚では引っかかる描写があります。

こんな人におすすめ

頼りないけどここぞで生徒を守る先生の格好よさにぐっとくる人

こんな人には不向き

リアルで生々しいホラー表現が苦手な人

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6

ダンダダン

幽霊と宇宙人が同時に襲来!?圧倒的画力で描く、新世代オカルトバトルアクション!

この特集で選んだ理由

妖怪だけでなく宇宙人まで同じ土俵で戦わせる作品で、オカルトとSFを混ぜた振り切り方は掲載作で随一です。

ダンダダン
作者
龍幸伸
掲載誌
少年ジャンプ+
ジャンル
オカルト/コメディ/SF/アクション
完結
連載中
評価
9.5/10

良い点

幽霊を信じる少女と宇宙人を信じる少年が、怪異と異星人の両方とぶつかるオカルトバトルです。見開きやパースを効かせたスピード感のあるアクション作画に目を奪われ、敵の怪異が抱える切ない過去にも泣かされます。

気になる点

テンポが速くハイテンションなまま進むため、一気に読むと頭が疲れやすい作品です。下ネタ全開の設定や、虫や異星人のグロテスクなデザインも人を選びます。

こんな人におすすめ

見開きを使った圧倒的なアクション作画と突き抜けたテンポに痺れたい人

こんな人には不向き

常に高い熱量で進む作風に、読んでいて疲れを感じやすい人

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7

結界師

完結

妖を呼ぶ土地を守る少年と幼馴染が、四百年前の過ちにたどり着くまでの戦い

この特集で選んだ理由

妖怪との戦いを土地を守る夜の見回りとして描いた作品で、派手な必殺技に頼らない戦いが好きな人に向く一作です。

結界師
作者
田辺イエロウ
掲載誌
週刊少年サンデー
ジャンル
サスペンスホラー/少年漫画/学園ファンタジー/妖怪バトル
完結
完結
評価
8.8/10

良い点

四百年続く結界師の家の少年が、幼馴染と二人で妖を呼ぶ土地を夜ごと守る物語です。四角い結界をどこにどう組むかで勝負が決まる戦いが面白く、力のインフレがないまま主人公が段階を踏んで強くなります。

気になる点

バトル物としては山場になる展開が少なめで、途中で退屈を感じる時期があります。終盤は主人公より兄が話を引っ張る形になり、幕引きに物足りなさが残ります。

こんな人におすすめ

派手な必殺技より、限られた術をどう工夫して使うかの駆け引きをじっくり楽しみたい人

こんな人には不向き

大きな山場が次々にやって来て、わかりやすいカタルシスが待っている少年漫画を読みたい人

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8

ぬらりひょんの孫

完結

妖怪の血を引く中学生が、夜は若き大将となって百鬼夜行を率いる妖怪任侠バトル

この特集で選んだ理由

妖怪を一家や組という集団で描く作品で、百鬼夜行を率いる側から物語を見られるのはこの作品ならではです。

ぬらりひょんの孫
作者
椎橋寛
掲載誌
週刊少年ジャンプ
ジャンル
少年漫画/和風バトル/妖怪バトル
完結
完結
評価
8/10

良い点

妖怪の総大将の孫で、昼は人間の中学生、夜は百鬼を従える頭領に変わる少年が主人公です。妖怪の世代交代を任侠ものとして描く設定が珍しく、筆で描いたような古風な絵柄も妖怪の雰囲気に合っています。

気になる点

話が進むにつれて同じような展開のくり返しに感じる時期があります。安倍晴明が絡む後半の大きな展開や、ところどころ出てくるグロい場面も好みが分かれます。

こんな人におすすめ

妖怪たちが組をつくって暮らす任侠ものの設定や、筆で描いたような和風の絵にひかれる人

こんな人には不向き

妖怪どうしの戦いで出てくるグロい描写が苦手で、怖い場面の少ないやさしい話を読みたい人

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9

ノラガミ

完結

自称神様の夜トと女子中学生、そして神器の少年が織りなす現代和風ファンタジー!

この特集で選んだ理由

妖怪より神様の側に軸を置き、日本神話や神の存在意義にまで踏み込んでいる点がほかの掲載作と違います。

ノラガミ
作者
あだちとか
掲載誌
月刊少年マガジン
ジャンル
ファンタジー/少年漫画/あやかし/バトル
完結
完結
評価
8.8/10

良い点

5円で依頼を受ける自称神様の夜トと、女子中学生のひより、神器の雪音の三人が妖や神々と戦う物語です。妖の禍々しさや神々の世界の描き込みが美しく、夜トが過去の罪と向き合う重いドラマも最後まで丁寧に描き切られます。

気になる点

日本神話の知識や複雑な因縁が絡むので、一度読むのをやめると関係を忘れやすくなります。夜トが周りから理不尽に扱われる展開や、ひよりとのすれ違いが長く続く巻もあります。

こんな人におすすめ

自称神様の貧乏な神と仲間たちが、日本神話の設定を背景に成長していく現代和風ファンタジーが好きな人

こんな人には不向き

日本神話の知識や設定が複雑に絡み合い、一気読みしないと関係性を忘れてしまいやすい人

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10

鵺の陰陽師

幻妖が見える少年と、隠し部屋に住むゲーム好きの鵺が出会う、ギャグと熱いバトルの現代陰陽師譚。

この特集で選んだ理由

最初は弱い主人公が苦しみながら強くなる、ジャンプらしい王道の成長物語を今の作品で読める一作です。

鵺の陰陽師
作者
川江康太
掲載誌
週刊少年ジャンプ
ジャンル
ファンタジー/コメディ/アクション
完結
連載中
評価
8.8/10

良い点

幻妖が見える少年が、高校の隠し部屋にいたゲーム好きの鵺と組み、陰陽師として戦う現代ものです。くだらない笑いと命がけの戦いの切り替えがはっきりしていて、見開きのバトル作画にも勢いがあります。

気になる点

出だしはほかの妖怪ものとの差が小さく、設定の目新しさは控えめです。序盤は情報量や専門用語が多く、主人公の周りに女の子が増えていく展開やお色気の場面も好みが分かれます。

こんな人におすすめ

学園のくだらない笑いと命がけの戦いがひとつの話の中で切り替わる少年漫画を読みたい人

こんな人には不向き

目新しい設定や見たことのない展開を求めていて、王道の型どおりな流れだと物足りなく感じる人

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11

怪物事変

人間に紛れて生きる「怪物」たちの物語。自身のルーツを探る少年たちの数奇な冒険!

この特集で選んだ理由

居場所のない半妖の子どもたちが仲間を得ていく話で、妖怪を人間に紛れて生きる者として描く視点が独特です。

怪物事変
作者
藍本松
掲載誌
ジャンプSQ.
ジャンル
アクション/ダークファンタジー
完結
連載中
評価
8.2/10

良い点

「泥田坊」と蔑まれて育った半妖の少年・夏羽が、怪物専門の探偵と出会い、仲間と事件を追う物語です。淡々とした夏羽が少しずつ心に火を灯していく姿がいじらしく、ダークな展開とコミカルな日常のギャップにも引き込まれます。

気になる点

敵も味方もどんどん増えて、誰が誰だか分からなくなる時期があります。虐待やネグレクトを思わせる描写や、怪奇探偵ものの雰囲気が薄れてバトル寄りになっていく流れも人を選びます。

こんな人におすすめ

感情の希薄だった少年が仲間との出会いを通じて、少しずつ心を取り戻していく丁寧な過程に胸を熱くしたい人

こんな人には不向き

子供向けだと思って読み始めると、残酷でエグい虐待的な描写に強くショックを受けて精神的にきつくなりやすい人

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12

つぐもも

美少女付喪神と共に怪異を討つ!圧倒的な超絶作画で描く和風バトルアクション!

この特集で選んだ理由

道具に宿る付喪神を相棒にした作品のうち、格闘と呪術のバトル作画にいちばん力を注いでいるのがこの作品です。

つぐもも
作者
浜田よしかづ
掲載誌
漫画アクション
ジャンル
ファンタジー/お色気コメディ/アクション/伝奇
完結
連載中
評価
8.8/10

良い点

母の形見の帯の付喪神・桐葉と少年が、すそはらいとして怪異と戦う和風アクションです。トーンを使わず線だけで描き込む密度の高いバトル作画に目を見張ります。お色気コメディの顔から過酷な展開へ振れる物語も読みごたえがあります。

気になる点

子どものキャラクターを対象にした過激な性的描写が多く、強く人を選びます。一つのバトルに何巻も使う進み方や、重い場面の直後にギャグが入る温度差もしんどく感じやすいです。

こんな人におすすめ

トーンを一切使わない手描きの密度ある作画で、バトルシーンの熱量と迫力をじっくり堪能したい人

こんな人には不向き

シリアスな展開の直後に過激なお色気やギャグが挟まる急激な温度差に、感情のやり場を失う人

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13

もののがたり

完結

付喪神を憎む少年が、神々と家族のように暮らす少女の家で過ごす一年の物語

この特集で選んだ理由

付喪神を憎む少年が情を知っていく筋立てで、婚礼調度という道具に光を当てた切り口は掲載作でもこれだけです。

もののがたり
作者
オニグンソウ
掲載誌
ウルトラジャンプ/ミラクルジャンプ
ジャンル
青年漫画/バトル・アクション/オカルトファンタジー
完結
完結
評価
8.5/10

良い点

兄と姉を付喪神に奪われた少年が、付喪神と家族のように暮らす少女の屋敷に送り込まれる物語です。付喪神への向き合い方が百八十度変わっていく道のりを丁寧に追えます。荒い戦いと和やかな暮らしの行き来もちょうどいい塩梅です。

気になる点

序盤の主人公が付喪神の話を聞こうとせず、打ち解けるまでの助走が長めです。家ごとの思惑や派閥が入り組んで追いにくい時期があり、二人の恋もなかなか進みません。

こんな人におすすめ

復讐心を抱えた主人公が、まわりの情に触れて少しずつ心をほどいていく筋書きを追いかけたい人

こんな人には不向き

家ごとの思惑や勢力が複雑に絡む設定を追うのが苦手で、すっきり見通せる人間関係を望む人

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14

夜桜四重奏~ヨザクラカルテット~

無数の桜が咲く『桜新町』で、女子高生町長のヒメと仲間たちが町を守るために奔走する!人間と妖怪が織りなす、スタイリッシュなアクション&青春ドラマ。

この特集で選んだ理由

人と妖が当たり前に共存している町そのものを主役にした作品で、退治や対立より日々の暮らしの延長に戦いがあります。

夜桜四重奏~ヨザクラカルテット~
作者
ヤスダスズヒト
掲載誌
月刊少年シリウス
ジャンル
ファンタジー/ドラマ/アクション
完結
連載中
評価
8.6/10

良い点

人間と妖怪が共に暮らす桜新町を舞台に、女子高生町長のヒメと仲間たちが町を守る群像劇です。洗練されたオシャレなキャラクターデザインと軽快な掛け合いが楽しく、言霊や妖怪の能力を理屈で組み込んだ設定も凝っています。

気になる点

登場人物と勢力図が複雑で、一度離れると全体がつかみにくくなります。シリアスな場面でも軽いノリやシュールなギャグが続くため、重いバトルを期待すると緊張感が足りません。

こんな人におすすめ

洗練されたスタイリッシュなビジュアルと、妖怪能力を論理的に組み込んだ緻密な世界観に浸りたい人

こんな人には不向き

多数の登場人物と複雑な勢力図がある作品で、一度離れると関係性の把握に手間がかかる人

夜桜四重奏~ヨザクラカルテット~の詳細レビューを見る →

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15

~異伝・絵本草子~ 半妖の夜叉姫

完結

アニメでぼやけた設定を椎名高志が描き直す、犬夜叉続編の大団円!

この特集で選んだ理由

『犬夜叉』を読んだ人がその先の世代まで見届けられる作品で、同じ世界を別の作家の手で読み直せるのも楽しいところです。

~異伝・絵本草子~ 半妖の夜叉姫
作者
サンライズ/高橋留美子/椎名高志/隅沢克之
掲載誌
週刊少年サンデーS
ジャンル
ファンタジー/アクション
完結
完結
評価
8.6/10

良い点

『犬夜叉』の次の世代、殺生丸と犬夜叉の娘たちが失った眠りと両親を求めて戦う続編です。アニメでぼやけていた設定を椎名高志が描き直していて、キャラの性格をきっちり押さえた続編として読めます。懐かしい面々まで総出撃する最終戦も熱いです。

気になる点

設定が入り組んでいるので、アニメを見ていないと序盤は前提が飲み込みにくいです。高橋留美子の丸みのある絵柄とは線の印象が違い、10巻でまとめるぶん後半は駆け足になります。

こんな人におすすめ

アニメでは消化不良だった設定を、新解釈で丁寧に描き直した続編でじっくり味わい直したい人

こんな人には不向き

アニメ版を未見のまま読み始めて、入り組んだ前提設定をゼロから追うのを負担に感じる人

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16

ロザリオとバンパイア

完結

妖怪しかいない学園に紛れ込んだ人間の少年と、力を封じられた吸血鬼の少女が送る学園バトルラブコメ

この特集で選んだ理由

妖怪学園を生徒の目線で描いた作品で、ハーレムラブコメから少年バトルへ変わっていく流れを最後まで追えます。

ロザリオとバンパイア
作者
池田晃久
掲載誌
ジャンプスクエア/月刊少年ジャンプ
ジャンル
バトル・アクション/学園ファンタジー/ラブコメ
完結
完結
評価
7.8/10

良い点

妖怪だけの全寮制学園に紛れ込んだ人間の少年と、ロザリオで力を封じられた吸血鬼の少女の学園バトルラブコメです。読み進めるほど絵が上達し、お色気から熱いバトルへ比重が移っていく作風の変化に驚かされます。芯にあるまっすぐな純愛も切ないです。

気になる点

長く続くうちに強さのインフレに歯止めがきかなくなる展開があります。ヒロイン全員が報われる結末ではなく、物語の掘り下げにもう一段ほしい場面も残ります。

こんな人におすすめ

最初は粗削りでも、読み進めるほどに絵も作風も別物のように化けていく作品を追いかけたい人

こんな人には不向き

長く続く連載にありがちな、強さの基準がどこまでも膨らんでいく展開に乗りきれない人

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17

神様はじめました

完結

家を失った女子高生が土地神になり、口の悪い妖狐の神使と暮らす異種間ラブコメ

この特集で選んだ理由

神様と妖狐の恋を正面から描いた少女漫画で、妖怪ものに恋のときめきを求める人の入り口になる一作です。

神様はじめました
作者
鈴木ジュリエッタ
掲載誌
花とゆめ
ジャンル
ファンタジー/少女漫画/妖怪/ラブコメ
完結
完結
評価
9/10

良い点

家を失った女子高生が土地神になり、口の悪い妖狐の神使・巴衛と暮らす異種間ラブコメです。意地悪な態度がヒロインへの不器用な愛情の裏返しになっていて、過去編まで読むと最初から張られていた伏線にも気づかされます。

気になる点

後先を考えずに突っ走るヒロインのせいで、振り回される神使のほうが気の毒に見える場面があります。巻数が多く話の進みもゆっくりなので、序盤だけでは良さが判断しにくい作品です。

こんな人におすすめ

序盤から張られた、過去と現在をつなぐ伏線が回収されていく長編を、最後まで腰をすえて味わいたい人

こんな人には不向き

後先を考えずに突っ走る主人公にイライラしやすく、振り回される側に気持ちが寄ってしまう人

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18

鬼の花嫁

虐げられた少女が鬼の当主に見初められ、甘い溺愛で本当の居場所を見つける和風シンデレラ!

この特集で選んだ理由

掲載作のなかで最も恋愛に振り切った作品で、あやかしが主人公を守り抜く側として描かれています。

鬼の花嫁
作者
富樫じゅん/クレハ
掲載誌
noicomi
ジャンル
ファンタジー/恋愛
完結
連載中
評価
8.5/10

良い点

家族に冷遇されてきた少女が、鬼の一族の次期当主・玲夜に花嫁として見初められる物語です。虐げられた側が甘くまっすぐな溺愛で満たされていく展開に安心でき、意地悪だった妹たちを見返す爽快感もあります。

気になる点

泣いたり疑ったりしてばかりの主人公の意思の弱さにイライラしやすい作品です。あやかしが人間より上という設定の説得力にも欠け、世界観の作り込みを求める人には合いません。

こんな人におすすめ

理不尽に虐げられた側が甘くまっすぐな溺愛で満たされていく展開に、胸をときめかせたい人

こんな人には不向き

受け身で後ろ向きな性格の主人公が苦手で、自分から動くヒロインにこそ感情移入したい人

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19

鬼灯の冷徹

完結

閻魔大王のドSな補佐官・鬼灯が地獄の難題をさばく、雑学たっぷりの一話完結ギャグ

この特集で選んだ理由

鬼や妖怪を、人を怖がらせる側から働く側へ移して描いた作品で、ギャグと雑学の量では掲載作のなかで突き抜けています。

鬼灯の冷徹
作者
江口夏実
掲載誌
モーニング
ジャンル
ファンタジー/ギャグ/ブラックコメディ
完結
完結
評価
8.8/10

良い点

地獄を巨大な役所に見立て、閻魔大王の補佐官・鬼灯が難題をさばく一話完結の職場コメディです。仏教の地獄観や海外の神話を笑いながらのぞけるところが強みです。上司にも容赦しない鬼灯のツッコミもよく効いています。

気になる点

ゆるく進む地獄の日常が中心なので、ドラマティックな展開はあまりありません。描き込みと文字量が多く、スマホの小さな画面では読みにくいことがあります。

こんな人におすすめ

雑学が好きで、昔話や仏教の地獄観、海外の神話を笑いながら学べるギャグ漫画を探している人

こんな人には不向き

大きな事件やドラマティックな展開が次々に起きて、物語がぐいぐい進む漫画を求めている人

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20

妖怪学校の先生はじめました!

ヘタレ新米教師が妖怪だらけの学園で奮闘する、賑やかな学園コメディ!

この特集で選んだ理由

先生の目線で妖怪の生徒と向き合う学園もので、ぬ~べ~とは逆に妖怪の側を教え子にした構図がおもしろいところ。

妖怪学校の先生はじめました!
作者
田中まい
掲載誌
月刊Gファンタジー
ジャンル
ファンタジー/日常/学園コメディ/妖怪
完結
連載中
評価
8/10

良い点

初出勤で逃げ出したヘタレ新米教師が、妖怪たちの通う全寮制の百鬼学園に赴任する学園コメディです。先生と妖怪の生徒たちのほっこりしたやりとりに元気をもらえ、ギャグの合間のシリアス展開では友情や親子の絆も描かれます。

気になる点

ハイテンションなドタバタが続くため、読んでいて息をつく暇がないと感じることがあります。主人公の制服フェチのキャラ付けや、民俗学的な深みの薄さも好みが分かれます。

こんな人におすすめ

賑やかな学園ギャグコメディをとにかく気軽に楽しみたい人

こんな人には不向き

ハイテンションなギャグが続く空気に疲れやすい人

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21

地縛少年 花子くん

7番目の不思議「花子くん」とオカルト少女が紡ぐ、切なくも可愛い怪異コメディ!

この特集で選んだ理由

七不思議という学校の怪談を下敷きにした作品で、画集のような絵柄と切ない謎解きを両立させています。

地縛少年 花子くん
作者
あいだいろ
掲載誌
月刊Gファンタジー
ジャンル
ファンタジー/少年漫画/オカルト/コメディ/学園
完結
連載中
評価
8.8/10

良い点

学園の七不思議「花子さん」を呼び出したら、現れたのは男の子の幽霊だったという始まりの怪異コメディです。アナログ感のある色づかいの絵柄が美しく、かわいい見た目と本格的なホラー描写のギャップにもやられます。

気になる点

物語が進むと境界のルールや時系列が入り組み、設定が複雑になって混乱しがち。ハートフルなコメディを期待すると、救いのない残酷な展開に気持ちが重くなります。

こんな人におすすめ

唯一無二の美麗な作画が作り出すゴシックな世界観で、可愛さと本格ホラーのギャップに震えたい人

こんな人には不向き

可愛い絵柄から想像する以上に本格的なホラー描写があり、怖さに強い抵抗を感じてしまう人

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22

うしろの正面カムイさん

怪異を「性」で祓う霊能力者と囮役女子高生の、馬鹿馬鹿しすぎる除霊バトル

この特集で選んだ理由

都市伝説の怪異をすべて下ネタに変えてしまう作品で、ホラーとお色気を笑いに振り切った点は掲載作でもほかに例がありません。

うしろの正面カムイさん
作者
えろき/コノシロしんこ
掲載誌
裏少年サンデー
ジャンル
ファンタジー/ホラーコメディ
完結
連載中
評価
8/10

良い点

怪異を引き寄せる女子高生と、怪異を「性」で祓う霊能力者の除霊バトルギャグです。メリーさんやテケテケまで下ネタ一点突破で押し切る馬鹿馬鹿しさに笑い続けてしまい、意外と丁寧な伏線にも唸らされます。

気になる点

祓い方がいつも同じなので、除霊のワンパターン化が中盤から気になります。内容がくだらなすぎて、電車やカフェでは開きにくく、人にも薦めにくい一冊。

こんな人におすすめ

とことんくだらないことへ全振りした漫画で、何も考えず声を出して笑いたいときに読む人

こんな人には不向き

内容の過激さにかかわらず、下ネタが中心の漫画は体質的にどうしても受けつけられない人

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23

百鬼夜行抄

視えるだけで祓えない青年と、居候の妖魔たちが怪異や一族の因縁に向き合う和風の怪異譚

この特集で選んだ理由

祓う力を持たない主人公が知恵と交渉で切り抜ける怪異譚で、静かな絵柄からふいにゾッとさせる怖さは掲載作のなかでも際立っています。

百鬼夜行抄
作者
今市子
掲載誌
Nemuki+/ネムキ
ジャンル
ミステリー/和風ファンタジー/ホラー
完結
連載中
評価
8.8/10

良い点

妖魔が視えるのに祓えない青年・律が、居候の妖魔たちと日常に潜む怪異や一族の因縁に向き合う物語です。一話読み切りなのに根っこでは全部の話がつながっている構成がパズルのようで、とぼけた妖たちと背筋が冷える場面の落差も味わえます。

気になる点

一度読んだだけでは何が起きたのかつかみにくい話があり、解決したのかはっきりしないまま終わる回もあります。若いキャラ同士の顔が似ていて、見分けるのにも苦労します。

こんな人におすすめ

背筋がぞくっとする和風ホラーの中に、人間くさくてとぼけた妖怪たちのおかしみも味わいたい人

こんな人には不向き

入り組んだ話を何度も読み返すより、一度読んだだけで筋がすっきりわかる物語を好む人

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24

虚構推理

怪異の知恵の神になった少女と不死身の青年が、もっともらしい嘘で事件を収める伝奇ミステリー

この特集で選んだ理由

妖怪や怪異を推理の材料として扱う作品で、謎解き好きが妖怪ものに触れるなら絶好の入り口になります。

虚構推理
作者
片瀬茶柴/城平京
掲載誌
月刊少年マガジン
ジャンル
ミステリー/ファンタジー/恋愛
完結
連載中
評価
9/10

良い点

怪異たちの知恵の神になった少女・琴子が、真相ではなく人々が納得できる「もっともらしい嘘」で事件を収める伝奇ミステリーです。理屈でがんじがらめの状況を論理で崩していく展開にはバトル漫画のような爽快感があり、九郎との掛け合いも楽しめます。

気になる点

理詰めで進むぶん、説明やセリフが多くまどろっこしいと感じることがあります。一つの事件に時間をかけるうえ、謎解きがこじつけに見える回もあります。

こんな人におすすめ

真相よりも納得できる嘘を組み立てる謎解きという、ひと味違うミステリーを読んでみたい人

こんな人には不向き

セリフや説明の多い漫画だと読んでいて疲れてしまい、もっと絵の力でテンポよく見せてほしい人

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25

真夜中のオカルト公務員

完結

深夜の東京で妖怪と交渉する公務員!?対話と共存を模索するモダン伝奇ファンタジー!

この特集で選んだ理由

妖怪との付き合いを役所の仕事に置きかえた作品で、東京の実在の街に海外の悪魔まで交錯する舞台のスケール感が際立っています。

真夜中のオカルト公務員
作者
たもつ葉子
掲載誌
コミックNewtype
ジャンル
お仕事/ファンタジー/サスペンス
完結
完結
評価
8.8/10

良い点

区役所の夜間地域交流課に配属された新人公務員が、人ならざる「アナザー」の言葉を聞ける力で問題を解決していくお仕事ファンタジーです。退治ではなく対話で解決に導くスタイルが丁寧に描かれ、新宿御苑や都庁地下など実在の東京に妖怪や悪魔が入りまじる設定も楽しめます。

気になる点

どんな相手とも分かり合えると信じる主人公の甘すぎる態度にイライラする場面があります。中盤以降は神々の派閥争いや説明台詞が増え、世界観が一気に難しくなります。

こんな人におすすめ

実在の都市の街並みと世界各地の神話・妖怪が融合した世界を、歴史と土地の記憶と絡めながら知的に楽しみたい人

こんな人には不向き

どんな状況でも対話で解決できるという主人公の楽観的な信念に共感できず、見ていてイライラしてしまう人

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26

千年狐

千年生きた狐の廣天が、古代中国の人間たちの生と死に寄り添い続ける。中国古典をベースにしたシリアスとユーモアが同居する、独特の余韻を持つ歴史ファンタジー。

この特集で選んだ理由

掲載作で唯一、古代中国を舞台にした作品で、千年を生きる者の目から人の世を眺める読み味はほかでは味わえません。

千年狐
作者
張六郎
掲載誌
コミックキューン
ジャンル
ファンタジー/コメディ/歴史
完結
連載中
評価
8.7/10

良い点

中国の古典「捜神記」をもとに、千年以上生きた狐・廣天と人間たちの交流を描く歴史ファンタジーです。とぼけた態度で笑わせながら、人の一生の短さを見つめる切ない視点がふと差し込まれます。一話完結に近いエピソードが、読み返すたびにじわじわ効いてきます。

気になる点

中国古典や中国史の素養がないと、固有名詞や文化的な背景がわかりにくい場面があります。素朴な絵柄や、大きな山場の少ないオムニバス構成も好みが分かれます。

こんな人におすすめ

千年生きる存在と束の間関わる人間たちのドラマを、ユーモアと切なさを交えながら短編で味わいたい人

こんな人には不向き

中国古典や中国史の背景知識がないと固有名詞の意味が分からず置いてけぼりになりやすい人

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27

妖怪の飼育員さん

完結

妖怪を展示する「妖怪園」での飼育員生活。生態考察と社会風刺が効いた、シュールコメディ!

この特集で選んだ理由

妖怪を動物園の展示生物として扱う、飼育目線のお仕事コメディです。

妖怪の飼育員さん
作者
藤栄道彦
掲載誌
週刊漫画TIMES
ジャンル
ファンタジー/コメディ
完結
完結
評価
8.3/10

良い点

妖怪を習性を持つ生き物として飼育・展示するという着眼点が光ります。民俗学の裏付けと動物園の飼育論がうまくまざり、時事ネタを絡めたシュールな笑いにも何度も吹き出しました。1話完結で、サクサク読めるテンポも心地よいです。

気になる点

パロディや小ネタが多いので、元ネタを知らないと笑いどころを逃しやすいです。1話完結の積み重ねが続き、物語を貫く大きな謎や山場を求めると物足りなく感じるかもしれません。

こんな人におすすめ

妖怪を「習性を持つ生き物」として飼育・展示する設定で、民俗学ネタと社会風刺が入り混じるシュールな笑いを楽しみたい人

こんな人には不向き

元ネタ知識がないと笑えないマニアックなシュールギャグが苦手な人

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28

足洗邸の住人たち。

完結

妖怪、悪魔、人間が入り混じるカオスなアパートを舞台に、世界の命運をかけた戦いと奇妙な日常が交錯する伝奇ファンタジー!

この特集で選んだ理由

妖怪だけでなく西洋の悪魔や神話まで入り乱れる、伝奇アクションの濃い一作です。

足洗邸の住人たち。
作者
みなぎ得一
掲載誌
コミックガム
ジャンル
ファンタジー/SF/アクション/ダークファンタジー
完結
完結
評価
8.5/10

良い点

東西の神話や妖怪、悪魔がごちゃ混ぜになった世界を、すみずみまで描き込まれた絵で味わえます。人外の住人が掃除や酒盛りをするゆるい暮らしと、世界の行く末をかけた戦いが行き来し、のんきな同居生活と壮絶なバトルの落差がクセになります。

気になる点

固有名詞や過去の出来事の説明が多く、気軽に読むとすぐ置いていかれる情報量です。描き込みが細かいぶんバトルの状況がつかみにくい回もあり、終盤の伏線回収はそれまでの積み上げにくらべてあっさりめです。

こんな人におすすめ

神話や妖怪が入り混じる情報の多さに浸りたい人

こんな人には不向き

設定が多くて追いつけないと置いていかれる人

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29

世話やきキツネの仙狐さん

完結

ブラック企業で疲れた会社員を、800年生きた狐の神さまがとことん甘やかす癒やし日常もの

この特集で選んだ理由

狐の神さまに世話を焼かれる、働く大人向けの甘やかし癒やし枠です。

世話やきキツネの仙狐さん
作者
リムコロ
掲載誌
コミックNewtype
ジャンル
ファンタジー/ハートフル/日常/コメディ
完結
完結
評価
8/10

良い点

800年を生きた狐の神さまが、ごはんや家事で疲れた大人をとことん甘やかしてくれます。古風なしゃべり方なのにときどき子どもっぽい顔を見せ、もふもふのシッポにも癒やされるばかり。笑ったあとに、しんみり泣ける回もあります。

気になる点

中身はおばあさんのように落ち着いた仙狐さんと、恋愛どころではない主人公なので、ふたりの関係はほとんど進みません。日常の積み重ねが長く続くため、動きのある展開を待つ読み心地になります。

こんな人におすすめ

仕事の疲れがたまっていて、ごはんや家事でとことん甘やかしてくれる癒やし系の日常ものを読みたい人

こんな人には不向き

同居ものに恋愛の進展やときめく展開を期待していて、ふたりの関係が動かないと物足りなく感じる人

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目的別のおすすめ

この特集で、読み放題・無料で読める作品

掲載作品のうち、Kindle Unlimitedで1巻が読み放題、または期間限定で1巻が無料になっている作品です。Amazonの表示を毎日確認して更新しています。

読み放題の長編漫画をすべて見る →今だけ無料の漫画をすべて見る →

よくある質問

妖怪漫画のバトルものはどれ?+

王道の熱さなら『うしおととら』『幽遊白書』、今の勢いを感じたいなら『ダンダダン』『鵺の陰陽師』がおすすめです。四角い結界の組み方で勝負が決まる『結界師』や、昼と夜で顔の変わる少年が組を率いる『ぬらりひょんの孫』のように、戦い方そのものに個性がある作品もあります。

ほのぼの系の妖怪漫画は?+

人と妖の静かなふれあいを読むなら『夏目友人帳』です。一話完結の回が多く、どの巻から開いても入りやすい作りです。笑いが中心なら、地獄の職場コメディ『鬼灯の冷徹』や、ヘタレ先生と妖怪の生徒たちの学園ギャグ『妖怪学校の先生はじめました!』も気軽に読めます。

完結している妖怪漫画は?+

掲載29作品のうち完結済みは、『うしおととら』『犬夜叉』『幽遊白書』『地獄先生ぬ~べ~』『結界師』『ノラガミ』『ぬらりひょんの孫』『神様はじめました』『鬼灯の冷徹』『もののがたり』『真夜中のオカルト公務員』『ロザリオとバンパイア』『~異伝・絵本草子~ 半妖の夜叉姫』『妖怪の飼育員さん』『足洗邸の住人たち。』『世話やきキツネの仙狐さん』の16作品です。『夏目友人帳』『ダンダダン』『百鬼夜行抄』など、残りの13作品は連載中です。

怖い話が苦手でも読める妖怪漫画は?+

ホラーの色が薄いのは『鬼灯の冷徹』『神様はじめました』『鬼の花嫁』などです。『地獄先生ぬ~べ~』は笑いや人情話の合間に、『地縛少年 花子くん』はかわいい絵柄の裏に本格的に怖い場面があるので、苦手な人は気をつけてください。

妖怪漫画は無料で読める?+

各作品の読み放題・無料の状況はページ下部の一覧と /kindle-unlimited・/free で毎日更新しています。気になる作品があれば、まずそちらを確かめてみてください。

まとめ

29作品を並べてみると、妖怪は人を怖がらせるだけでなく、人の寂しさや身勝手さを映す相手としても描かれています。名前を返す話でも、百鬼夜行を率いる話でも、心に残りやすいのは戦いの勝ち負けより、人と妖が向き合った場面のほう。気になった1作から、今夜読み始めてみてください。

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