レビュー著者: 漫画よしあし
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保安官エヴァンスの嘘 〜DEAD OR LOVE〜 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
保安官エヴァンスの嘘 〜DEAD OR LOVE〜
完結著者: 栗山ミヅキ
連載: 週刊少年サンデー
評価: 8.5/10
あらすじ
西部の荒野で名を上げる凄腕ガンマン、保安官エヴァンス。町じゅうから頼られる男だが、じつは彼女いない歴=年齢。保安官になった理由も、ただ女性にモテたかったからだった。お尋ね者の女、新聞記者、盗賊と、出会いのチャンスは次々にやってくる。ところが格好をつけるほど空回りし、父親から教わったモテの心得を持ち出しては恋の芽を自分でつぶしてしまう。そこへ現れたのが、腕の立つ女賞金稼ぎオークレイ。張り合ううちに互いを意識し始めるのに、どちらも先に気持ちを認めようとしない。本人の胸の内と、周りから見えるかっこいい保安官の姿はまるで別物。そのずれが生む勘違いと見栄の応酬が、物語をにぎやかに転がしていく。銃声と恋のかけひきが交差する、すれ違いの西部劇ラブコメディ!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 見栄を張って格好をつけるほど空回りする主人公の、本人の思惑と周りの評価のずれで笑いたい人
- 両思いなのに意地を張り合う、素直になれない二人のじれったい駆け引きをにやにやしながら見守りたい人
- 勘違いと見栄が飛び交う西部劇の舞台でくり広げる、本気でくだらないギャグを、肩の力を抜いて楽しみたい人
向いていない人
- 長いエピソードが続く構成より、一話ごとにオチがつく短い笑いをずっと味わっていたい人
- 好きになった絵が連載の途中で少しずつ変わっていくことに、どうしても引っかかってしまう人
- ラブコメで素直になれない二人の足踏みが続くと、早く関係を進めてほしくてじれったくなる人
良い感想・レビュー
- モテたい一心でかっこつけるほど、周りからは誰もが憧れる保安官に見えてしまう。本人の胸の内と世間の評価のずれが大きすぎて、読みながら何度も声を出して笑いました。
- オークレイはどう見ても惚れているし、エヴァンスの気持ちも丸わかり。なのに相手に先に動いてもらおうとする駆け引きが続き、もう付き合っちゃえよと叫びたくなる。
- 大事な場面で必ず思い出す「親父の教え」がいちいちダサカッコいい。いいことを言っているはずが恋の芽をへし折るオチになるのが、毎回ツボにはまります。
- 昔ながらの西部劇の世界で、中学生男子のようなやり取りを本気で繰り広げます。西部劇と喜劇のミスマッチが効いていて、くだらないのに笑ってしまうギャグとして完成度が高い作品です。
- 暗殺計画への潜入、少女誘拐、不倫疑惑と、よくここまで多彩なネタを思いつくものだと感心する。巻を重ねても衰えない笑いのネタに加え、絶妙なナレーションも効いている。
悪い感想・レビュー
- この作品の面白さは、勘違いや見栄が飛び交う短編にこそあると思う。だから長編エピソードが大半を占める構成には少しだけ不満が残った。つまらないわけではない。
- 読み始めは面白くて出ているところまで買ったものの、回を追うごとに連載初期から絵柄が変わっていくのが一つだけ残念。最初のころの絵のほうが好きだったので、戻ってくれたらすごくうれしいです。
- 親父の助言はまあまあ当たっている気がするのに、肝心のエヴァンスは教えを応用する力が低いように見えてしまう。それでも最後には一歩前進したのかな、と思える。
- 女性にモテたいエヴァンスと勘違いするオークレイの組み合わせは、ラブコメとしてよくできている。ただ、似た作りの人気ラブコメを知っているかどうかで、評価が大きく変わりそうな気はした。
- エヴァンスとオークレイはどちらも不器用な似た者同士です。もう少し素直になれば絶対うまくいくのに、と読んでいてじれったくなります。くすっと笑える楽しさはちゃんとあります。
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