レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
EX-ARM エクスアーム の感想と評価(良いところ、悪いところ)
EX-ARM エクスアーム
完結連載: グランドジャンプ/少年ジャンプ+
ジャンル: バトル・アクション/サスペンス・警察ドラマ/SF
評価: 7.2/10
あらすじ
機械嫌いの平凡な高校生だった夏目アキラは、自分を変えようと一歩を踏み出した矢先、事故に巻き込まれて十六年を失う。次に目を覚ましたとき、残されていたのは装甲の器に収められた脳だけだった。大規模テロの傷跡が消えない近未来の東京で、超常兵器「EX-ARM」を追う女性警察官とアンドロイドに拾われたアキラは、あらゆる機械へ潜り込む力を武器に、失った体と記憶を取り戻す戦いへ踏み出す。銃も戦闘ロボットも乗っ取って窮地をひっくり返す頭脳戦に、次々と現れる敵の思惑が絡みつく。自分がテロの元凶とされている理由は何なのか。脳だけになっても前を向く少年の意地が胸に残る、近未来SFアクション!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 電子の網に潜り込む頭脳戦と生身のぶつかり合いが同時に繰り広げられる、機械を乗っ取って戦う近未来SFを浴びたい人
- 有名作を思わせる設定でも、速い展開と細かい伏線で最後まで引っ張る物語をきっちり読み切りたい人
- 張り詰めた事件の合間に肩の力が抜ける日常の場面が挟まる、緩急のついた長い物語を楽しめる人
向いていない人
- 本筋から離れた長い寄り道の章が続くと、待たされている気分になって置いていかれる人
- 登場人物が一気に増えて、誰が何を狙っているのか見えなくなる展開に付き合うのがしんどい人
- 物語の途中にきわどいお色気の場面が何度も挟まると、話への集中が切れて冷めてしまう人
良い感想・レビュー
- 有名な電脳SFを思い出す設定ですが、桁違いの技術と生身の人間がぶつかる構図に二番煎じ感はありません。読み返すと細かい伏線が仕込まれていて驚きました。表紙のきわどさで敬遠しているなら損です。
- ガチな装備を積んだ戦闘艦に乗り込み、船の頭脳そのものを乗っ取って窮地をひっくり返す運びがうまい。敵の弱点の見せ方にもひねりがあって、これは乗っ取った甲斐があるなと僕も唸った。
- 東京湾に浮かぶ人工島と、自爆テロに走った犯人の事情。この二つの描き込みが物語の重さを支えていて、追い詰められた側の動機まで丁寧に描き出す作りが後から効いてくる。結末の悲しさは読み終えても消えない。
- 事件の合間に挟まる学園まわりの話が思いのほか楽しく、日常寄りになると急にほっこりする。張り詰めた戦いと緩い日常の落差が僕の好みにはまって、話の締め方も回を追うごとに切れ味が増してきた。
- 目覚めたら脳だけになっていて、外の世界まで様変わりしています。自分だったら絶対に耐えられない境遇を想像してぞっとしました。黒幕の気配もちらつくし、個性の立った仲間のおかげで先が気になります。
悪い感想・レビュー
- 新しい章に入って本筋が動き出すと思ったら、延々とギャンブルの場面が続きます。寄り道が長すぎて本題がいつまでも進まないもどかしさに辟易して、途中で読む気が失せてしまいました。
- お馴染みのSFガジェットや、人間とは何かという問いかけは好みど真ん中だった。それだけに広げた謎が全部は回収されないまま終わるのが惜しく、引っ張った要素がどうなったのか疑問が残った。
- 序盤の速さに引き込まれたぶん、途中からの失速がこたえました。登場人物が増えすぎて誰が何を狙っているのか見えなくなるうえ、話も進まないので、追いかける気持ちが途切れてしまいました。
- 絵そのものは整っているのに、戦いの場面で何が起きているのか追いきれないコマ運びが続いてつらい。先行するSF漫画の焼き直しに見える部分もあって、物語になかなか入り込めない。
- 話の続きは気になるし絵もきれいなのに、きわどいサービス場面が話の腰を折るのが惜しいです。中身だけで十分に戦えるのだから、私としてはもっと控えめでよかったと思います。
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