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お腹が空く長編名作!10巻以上のこだわり『グルメ・料理漫画』おすすめ15選【じっくり読破】

公開日:2026年07月26日更新日:2026年07月26日

湯気の立つ食卓、無言でうなずく料理人、ひと口食べた瞬間にほどける顔。グルメ漫画と聞いて浮かぶのはこのあたりですが、この15作品を並べると、その枠に収まるものは半分もありません。

迷宮で魔物をさばく冒険もの、戦国の陣中で包丁をふるう時代劇、銀座のバーで一杯を差し出す人情話、山頂でお湯を沸かす休日の記録。火花を散らす勝負の回もあれば、ただ黙って飲んで食べるだけの夜もあり、舞台も温度もばらばらです。

どれも10巻を超える長編なので、気に入った一作が見つかれば、しばらく夜更かしが続くはずです。空腹のまま読むかどうかは、先に決めておいてください。

目次

選び方のポイント

  1. 1. 勝負ごとで血が騒ぐタイプなら

    腕と腕がぶつかる話が好きなら、料理そのものが武器になる作品が向いています。妨害も駆け引きもありの中華対決、捕獲レベルの高い食材へ挑む冒険、遺言のワインを言い当てる兄弟対決。どれも読んでいるうちに、こちらの背筋が伸びてきます。

  2. 2. 一日の終わりにしみじみしたいなら

    寝る前に読むなら、料理より人が主役の作品を選んでください。深夜のめしや、路地裏のバー、京都の屋形の台所。一話ずつ完結するので、一編だけ読んで灯りを消す、という付き合い方ができます。ほんのり苦い後味が残る回も混ざります。

  3. 3. グラス片手に読みたいなら

    晩酌の相手なら、酒を主役に据えた作品がそろっています。カクテルの逸話、ウイスキーや焼酎の背景、庶民的な肴と合わせる一人呑み。どれも飲めない読者を置いていかない書き方なので、グラスを持たないまま酔った気分になれます。

15作品の比較表

順位作品名ジャンル完結評価
1ダンジョン飯ダンジョン飯ファンタジー/コメディ/グルメ完結9.7/10
2きのう何食べた?きのう何食べた?ヒューマンドラマ/日常系/料理連載中9.6/10
3バーテンダーバーテンダー社会人/ヒューマンドラマ/料理/グルメ完結9.1/10
4おせんおせん日本文化/人間ドラマ/グルメ完結8.7/10
5トリコトリコファンタジー/グルメ/バトル/冒険完結8.7/10
6信長のシェフ信長のシェフ歴史/グルメ完結8.6/10
7神の雫神の雫青年漫画/ミステリー/グルメ完結8.5/10
8深夜食堂深夜食堂人情ドラマ/グルメ連載中9/10
9山と食欲と私山と食欲と私アウトドア/日常/グルメ連載中8.9/10
10鉄鍋のジャン鉄鍋のジャンコメディ/グルメ/バトル連載中8.6/10
11BARレモン・ハートBARレモン・ハート雑学・うんちく/人間ドラマ/グルメ・料理連載中8.5/10
12舞妓さんちのまかないさん舞妓さんちのまかないさん少年漫画/料理・グルメ/日常・ホームドラマ連載中8.5/10
131日外出録ハンチョウ1日外出録ハンチョウスピンオフ/日常/青年マンガ/コメディ/グルメ連載中9.2/10
14ワカコ酒ワカコ酒日常/グルメ連載中8.5/10
15忘却のサチコ忘却のサチコ日常/コメディ/グルメ連載中8.7/10
1

ダンジョン飯

完結

妹を救うため迷宮を進むライオス一行。食糧不足を解決するのは――モンスター!?斬新すぎるグルメファンタジー!

ダンジョン飯
作者
九井諒子
掲載誌
ハルタ
ジャンル
ファンタジー/コメディ/グルメ
完結
完結
評価
9.7/10

良い点

モンスターを狩って調理する行為が、そのまま迷宮攻略につながっていきます。調理と探索が地続きという組み立てに、読みながら唸りました。魔物の生態にも筋が通っていて、食べている顔がまた幸せそう。読み終えるころには、こちらの腹まで減っています。

気になる点

魔物料理は味の想像がつかず、家で作ってみることもできません。この手触りのなさで1巻を最後に離れた人もいます。妹を助ける本筋より食への熱が勝って見える点や、初期の荒削りな絵柄を挙げる感想も見かけました。

こんな人におすすめ

魔物を狩って調理することがそのままダンジョン攻略になる、唯一無二の発想の異世界グルメ冒険を楽しみたい人

こんな人には不向き

魔物料理は実際に食べてみたいと思えないジャンルで、リアルな食の再現を楽しむグルメ漫画を求める人

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2

きのう何食べた?

美味しい手料理と、大切な人と過ごす日常。シロさんとケンジが贈る、温かくてシビアな2LDKライフ!

きのう何食べた?
作者
よしながふみ
掲載誌
モーニング
ジャンル
ヒューマンドラマ/日常系/料理
完結
連載中
評価
9.6/10

良い点

出てくる料理がどれも作れそうで、実際にレシピを真似したという人が多いです。喧嘩をしても最後は食卓で通じ合う、シロさんとケンジの距離の取り方にほっとします。親との関係や社会の壁も避けずに描かれていて、読み終えると気持ちが軽くなりました。

気になる点

大きな山場を求めていると、穏やかすぎて物足りない場面があります。レシピの説明が細かいぶん、二人の恋の部分をもっと見たかったという不満も出ています。理想化された日常に寄りすぎだと感じたり、ゲイカップルという設定に慣れるまで時間がかかったりする人もいます。

こんな人におすすめ

丁寧に作られた家庭料理と、ゲイカップルの等身大の日常が温かく共存する作品に癒やされたい人

こんな人には不向き

ゲイカップルの日常生活とパートナーシップの描写に、抵抗感や違和感を覚える人

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3

バーテンダー

完結

銀座のバーで天才バーテンダーが振る舞うカクテルが、客の人生と心を癒やす極上の人間ドラマ。

バーテンダー
作者
長友健篩/城アラキ
掲載誌
グランドジャンプ/スーパージャンプ
ジャンル
社会人/ヒューマンドラマ/料理/グルメ
完結
完結
評価
9.1/10

良い点

一杯のカクテルの背景を語りながら、客の悩みが少しずつほどけていく。グラス一杯に人生を乗せる運びが心地よく、読むたびにバーへ行きたくなった。銀座の店の静かな空気が絵から伝わってきて、仕事で疲れた夜の読み物にちょうどいい。

気になる点

専門的な説明が多く、酒に関心がないと語りが長い。一話完結が続くぶん物語のうねりは薄く、静かな雰囲気が苦手だとつらいはずだ。独特の溜めた語り口や、カクテルを美化しすぎた見せ方に引っかかる読者もいる。

こんな人におすすめ

一杯のカクテルを通じた客それぞれの孤独や悩みに寄り添う人間ドラマを静かに味わいたい人

こんな人には不向き

大きな謎や続きが気になる展開が連続して押し寄せる物語のほうが合う人

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4

おせん

完結

大酒呑みでぐうたら、でも本物だけは見抜く若女将が営む老舗料理屋の人情グルメ!

おせん
作者
きくち正太
掲載誌
モーニング
ジャンル
日本文化/人間ドラマ/グルメ
完結
完結
評価
8.7/10

良い点

ガラスペンで引かれた線が味わい深く、和の空気ごと絵に閉じ込められています。料理だけでなく器やしつらえまで説明が入るので、日本の食文化を丸ごと知れる作りです。普段は呑んだくれのおせんが客のために本気を出す、その落差にしびれました。

気になる点

絵柄のクセが強く、美人設定の主人公がそう見えないと言われます。おせんが何でもこなしすぎるため、作者のこだわりが説教めいて届く場面もあります。現代が舞台なのに江戸っ子言葉で通す点や、料理の前後でキセルを吸う描写に引っかかった人もいました。

こんな人におすすめ

ガラスペンの繊細な描線と和の空気にじっくり浸りたい人

こんな人には不向き

クセの強い絵柄が受けつけない人

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5

トリコ

完結

未知の食材を求めて世界を駆ける美食屋トリコが、人生のフルコース完成を目指して戦うグルメバトルアドベンチャー!

トリコ
作者
島袋光年
掲載誌
週刊少年ジャンプ
ジャンル
ファンタジー/グルメ/バトル/冒険
完結
完結
評価
8.7/10

良い点

人生のフルコースという設定がうまい。新しい食材が出るたび、これは入るのかと考えてしまう。捕獲レベルや宝石肉といった思いつきに、子どものころの冒険心が戻ってきた。獲る側のトリコと作る側の小松、二人の信頼が深まっていくところも熱い。

気になる点

グルメ界に入ってからの強さの上がり方が急で、初期の食材採取の細やかさが薄れる。後半は展開が速く、掘り下げ切れないまま進む回もあった。宇宙規模まで広がる終盤に置いていかれた読者や、筋肉質な濃い絵柄が合わなかった読者もいる。

こんな人におすすめ

食をめぐる風変わりな思いつきと冒険心にわくわくしたい人

こんな人には不向き

後半の強さの上がりすぎが苦手な人

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6

信長のシェフ

完結

戦国時代にタイムスリップした料理人が、織田信長の胃袋を掴み歴史を動かす!

信長のシェフ
作者
西村ミツル/梶川卓郎
掲載誌
週刊漫画TIMES
ジャンル
歴史/グルメ
完結
完結
評価
8.6/10

良い点

現代の料理を出されたときの、戦国の男たちの顔がいちいちうまそうだ。読みながら腹が鳴るほどの飯テロ濃度だった。「ケンを呼べ」の一言に信頼がこもった信長がまたよくて、教科書で見た名前が血の通った人間として立ち上がってくる。

気になる点

料理の味だけで戦が止まる展開が繰り返され、中盤から万能すぎる一皿が重くなってくる。現代人が増えて話が込み入るほど、最初の素朴な面白さは薄まっていった。タイムスリップの謎が明かされないまま終わる点も、待っていた側には引っかかる。

こんな人におすすめ

現代の料理が歴史を動かしていくという、斬新な発想のタイムスリップ時代劇にワクワクしながら読みたい人

こんな人には不向き

途中から増えていく政治や戦の描写より、料理そのものを楽しむ純粋なエピソードを中心に求めている人

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7

神の雫

完結

幻のワインを巡り、息子と養子が父の遺言に挑むワインミステリー!

神の雫
作者
亜樹直/オキモト・シュウ
掲載誌
モーニング
ジャンル
青年漫画/ミステリー/グルメ
完結
完結
評価
8.5/10

良い点

ワインの産地や造り手の背景を、物語として語ってくれるテイスティングにわくわくします。芸術になぞらえる言い回しのおかげで、初心者にも味の像が浮かびます。十二使徒の謎を解きながら雫と遠峰がぶつかる流れは上質なサスペンスで、下戸でも一杯やってみたくなりました。

気になる点

一口飲むと大自然や絵画が広がる演出は、繰り返されるうちに同じに見えてきます。使徒を一本探すのに寄り道が多く、引き延ばしが気になる巻もありました。対戦相手にひねくれた人物が続く点や、詩に寄りすぎた表現を苦手とする人もいます。

こんな人におすすめ

ワインに詳しくなくても、食や文化に興味があって読みながら学びたい人

こんな人には不向き

説明が長めの漫画より、テンポよく読み進めたい人

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8

深夜食堂

深夜の路地裏、頼めば何でも作るめしやに集うワケあり客の人情オムニバス!

深夜食堂
作者
安倍夜郎
掲載誌
ビッグコミックオリジナル
ジャンル
人情ドラマ/グルメ
完結
連載中
評価
9/10

良い点

主役は料理ではなく、それを頼む人の背景です。十ページほどの短い話が出汁みたいに沁みてきます。ヤクザもおかまも並んで座り、腹を割って身の上を話していく。あの店が通勤圏内にあればと本気で思いました。

気になる点

食欲をそそる絵ではなく、そこだけ惜しいと言われがちです。巻を重ねると畳み方が似てきて、同じ結びの繰り返しに疲れることもあります。一冊八百円超えという値段の重さや、マスターの無愛想さが最初は入りづらいという感想も見かけました。

こんな人におすすめ

料理と人生が静かに結びつく、一話完結で心に残る人情短編をしみじみ味わいたい人

こんな人には不向き

大きな事件や起伏を求め、淡々とした日常の構造を退屈に感じてしまう人

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9

山と食欲と私

単独登山女子・日々野鮎美。頂上で味わう絶品『山ごはん』と大自然の魅力を描く、心もお腹も満たされるアウトドア・グルメ漫画!

山と食欲と私
作者
信濃川日出雄
掲載誌
くらげバンチ
ジャンル
アウトドア/日常/グルメ
完結
連載中
評価
8.9/10

良い点

山頂で鮎美が食べるごはんがうまそうで、一緒に登っている気分になります。景色も装備も丁寧に描かれていて、山の空気ごと運ばれてくるような読み心地です。ひとりで登り、自分で作って食べる。その身軽な生き方が清々しくて、読み終えると外の空気を吸いたくなります。

気になる点

読むと腹が減るので、ダイエット中にはつらい一冊です。話が食欲側の妄想へ寄る回もあり、登山技術の解説をもっと読みたかったという不満も出ています。雰囲気とごはんで読ませる作りなので、明るいノリに乗り切れないと置いていかれます。

こんな人におすすめ

登山中に山頂で食べる料理の美味しさと、山の景色・自然の空気感を一緒に体感したい人

こんな人には不向き

山の美味しそうな料理描写が強力な飯テロになりやすく、ダイエット中や空腹時に読むのが辛い人

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10

鉄鍋のジャン

悪人面で手段を選ばない少年料理人が、『料理は勝負』を掲げて強敵に挑むダークヒーロー中華バトル

鉄鍋のジャン
作者
おやまけいこ/西条真二
掲載誌
週刊少年チャンピオン
ジャンル
コメディ/グルメ/バトル
完結
連載中
評価
8.6/10

良い点

傲慢な態度は最後まで直らないのに、料理にだけは徹底して本気だ。この態度と腕前の落差で、どうしても嫌いになりきれない。弱点を突き妨害さえ辞さない勝負が続くのに、しくじって泣く素顔がふいに覗く。対決中に自分の一皿を組み替える速さにも引き込まれた。

気になる点

決勝のゲテモノ勝負は昆虫まで並び、さすがに食欲が失せる。ジャンを育てた祖父の暴言と暴力もきつく、呪いじみた教育に気持ちが沈んだ。正面から勝てる相手を薬で潰す勝ち方や、続編で駆け引きが薄まった点を惜しむ読者もいる。

こんな人におすすめ

味比べだけでなく、弱点を突き妨害も辞さない手段を選ばない料理バトルにしびれたい人

こんな人には不向き

昆虫食まで平然と飛び出す、見た目からきついゲテモノ料理の描写がどうにも苦手な人

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11

BARレモン・ハート

酒の逸話と人情話が、静かに胸へしみ込んでくる大人のカウンター漫画!

BARレモン・ハート
作者
ファミリー企画/古谷三敏
掲載誌
漫画アクション
ジャンル
雑学・うんちく/人間ドラマ/グルメ・料理
完結
連載中
評価
8.5/10

良い点

一滴も飲めなくても最後まで楽しめる、酒と人情の掛け合いが心地よいです。高い酒ばかりでなく安酒も並ぶので、身構えずについていけます。その夜にぴったりの一杯が語られるたび、飲んだ気になれる。一度手放してから買い直したという人までいました。

気になる点

グラスの描き分けが甘い巻があり、絵の粗さで話に入りづらくなります。ゲストが来て酒の逸話が語られる流れは毎回ほぼ同じで、常連の関係も長く進みません。昭和の画風が古く映る点や、日本酒を軽く扱うセリフに引っかかった人もいます。

こんな人におすすめ

お酒の名前は知っていても、その一杯の背景にある逸話や豆知識を楽しく味わってみたい

こんな人には不向き

一話完結の決まった形式より、巻をまたぐ先の読めない展開や長編のドラマ性を求める人

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12

舞妓さんちのまかないさん

舞妓を支えるまかないさんの、京都の台所から届く優しい日常譚!

舞妓さんちのまかないさん
作者
小山愛子
掲載誌
週刊少年サンデー
ジャンル
少年漫画/料理・グルメ/日常・ホームドラマ
完結
連載中
評価
8.5/10

良い点

キヨの作るごはんは派手さがないのに、見ているだけで心がほどけます。舞妓を諦めた子が台所から友を支える、その持ち場の全うし方に勇気をもらいました。お座敷での華やかな姿と、ごはんを前にした素の顔の差も愛らしい。嫌な人が一人も出てこないのも救いです。

気になる点

巻を重ねても三人の関係が動きにくく、作って食べて和む流れが続きます。キヨの心の変化がすんなり進みすぎて、葛藤の薄さを物足りなく思いました。未成年が学校へ通わず働く制度をきれいに描く姿勢に、もやもやを抱えた人もいます。

こんな人におすすめ

台所で誰かを支えるまかないさんの静かな献身に、じんわり癒されたい人

こんな人には不向き

巻数を重ねても大きな進展が少なく、ストーリーのワンパターンさを退屈に感じそうな人

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13

1日外出録ハンチョウ

地下の班長が地上で最高の贅沢を謳歌する、至福のグルメ日常漫画!

1日外出録ハンチョウ
作者
上原求/福本伸行/新井和也/萩原天晴
掲載誌
ヤングマガジン
ジャンル
スピンオフ/日常/青年マンガ/コメディ/グルメ
完結
連載中
評価
9.2/10

良い点

大槻班長の休日の組み立て方がうまく、味気ない一日も工夫で変わるのだと教わります。安い居酒屋や立ち食いそばを至福として描くので、夜中に読むと空腹がきつい。地下労働という設定のはずが、地上のおじさんたちの空気はゆるくて温かいです。

気になる点

原作の殺伐とした空気を期待すると、あまりのゆるさに面食らいます。おじさんが飯を食って遊ぶ回の繰り返しなので、刺激を求めると飽きが来ます。地下施設を逆手に取ったネタも多く、カイジ未読だと笑いどころが伝わりにくい場面がありました。

こんな人におすすめ

安い居酒屋や立ち食いそばといった何気ない日常のグルメを心から味わう描写に共感できる人

こんな人には不向き

原作シリーズと同様の緊張感やシリアスな物語展開を、このスピンオフにも期待している人

1日外出録ハンチョウの詳細レビューを見る →
14

ワカコ酒

「ぷしゅー」の吐息と共に、旨い酒と肴を求めて一人呑みを満喫する26歳OLの至福グルメコミック!

ワカコ酒
作者
新久千映
掲載誌
月刊コミックゼノン
ジャンル
日常/グルメ
完結
連載中
評価
8.5/10

良い点

仕事帰りにふらりと店へ入り、自分のペースで飲む。この気ままな一人呑みの自由さに憧れる。唐揚げにビール、あん肝に熱燗と、出てくる肴が身近なのもいい。数ページで一話が終わるので晩酌の相手にちょうどよく、酒と肴の合わせ方がそのまま参考になった。

気になる点

店に入って飲んで「ぷしゅー」と漏らす流れが毎回同じで、長く読むと飽きが来る。客や店主との交流はほぼなく、人情話を期待すると独白だけの静けさが地味に映る。デフォルメされた絵柄なので、緻密な料理作画を好む人には物足りない。

こんな人におすすめ

仕事終わりに好きなペースで飲むおひとり様の一人飲み文化に、強い共感と解放感を覚える人

こんな人には不向き

毎回同じ展開が繰り返されるマンネリに飽きやすく、物語の大きな進展や人間ドラマを期待する人

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15

忘却のサチコ

婚約者に逃げられた編集者・幸子。彼女が選んだ立ち直る方法は……『旨いものを食べる』こと!?不器用な幸子が美食を求めて奔走する、爆笑グルメコメディ!

忘却のサチコ
作者
阿部潤
掲載誌
ビッグコミックスピリッツ
ジャンル
日常/コメディ/グルメ
完結
連載中
評価
8.7/10

良い点

サチコの食べっぷりが豪快で、こちらまで同じ席についた気分になります。真面目すぎるがゆえのずれた独白がおかしくて、笑いながら腹が減ってくる。表情の変わり方も料理の描き方も冴えていて、読み終えたあとは妙にすっきりしました。

気になる点

独白と珍行動の積み重ねで進むので、落ち着いた心理描写を好むと置いていかれます。食べる場面が続くぶん、仕事の話をもっと見たかったという不満も出ています。深夜ドラマのような型に寄りすぎだと感じたり、元気なときにしか読めないという人もいます。

こんな人におすすめ

失恋の痛みを美食で忘れようとする主人公の豪快な食べっぷりと、丁寧な食の描写を楽しめる人

こんな人には不向き

落ち着いた心理描写やドラマチックな展開を好み、独白と食べるだけのシンプルな展開に物足りなさを感じる人

忘却のサチコの詳細レビューを見る →

目的別のおすすめ

よくある質問

お酒が飲めなくても楽しめますか?

楽しめます。『BARレモン・ハート』は一滴も飲めない読者の感想が目立ちますし、安酒も普通に出てくるので身構えずに読めます。『バーテンダー』も一杯の背景にいる人の話が中心なので、グラスを持たなくても入っていけます。

料理を実際に作ってみたいのですが、どれが向いていますか?

『きのう何食べた?』です。作り方の説明が細かく、そのまま真似したという人がたくさんいます。山道具を持っているなら『山と食欲と私』も、外で作れる一品として使えます。

絵柄にクセのある作品はありますか?

あります。『おせん』はガラスペンで引いた独特の線、『深夜食堂』は食欲より人物に寄った素朴なタッチ、『BARレモン・ハート』は昭和の匂いが残る画風です。どれも中身の評価は高いので、1巻を読んでから決めるのがおすすめです。

グルメ漫画を読み慣れていません。どれから入ればいいですか?

一話が軽いものから入ると迷いません。『ワカコ酒』は数ページで一話が終わり、『1日外出録ハンチョウ』は原作を知らなくても休日の話として読めます。長い物語に浸りたくなったら、そこから巻数の多い作品へ進んでください。

まとめ

魔物を焼く迷宮も、戦国の陣中も、終電間際のカウンターも、やっていることは変わりません。誰かが作り、誰かが口に運ぶ。それだけの場面から、これだけ違う物語が生まれるのかと驚かされます。気になる一作が決まったら、まず食事を済ませてからページを開いてください。