戦国漫画おすすめ14選|史実・転生・タイムスリップで選ぶ
戦国漫画には、織田信長に料理を出す話もあれば、茶碗に目の色を変える武将の話も、農業の知識で尾張を立て直す話もあります。合戦の泥にまみれる話だけが乱世ではありません。
この特集では、史実をじっくり追う作品から、現代人が乱世へ迷い込む作品、笑いに寄せた作品まで14作品を並べました。完結した作品と連載中の作品が混ざっているので、それぞれの状態も確かめてから選んでください。
時間がない人向け結論:おすすめTOP3
選び方のポイント
1. 史実に沿った話か、大胆な作り替えか
考証を積み上げて合戦や政治の実像に迫る作品もあれば、史実を土台に人物像を思いきり変えた作品もあります。教科書の武将像から離れると冷めてしまうなら、センゴクや新九郎、奔る!のような史実寄りの作品から入るのが安心です。細かい違いより面白さを取るなら、信長協奏曲や何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!?が合います。
2. 転生・タイムスリップものは知識の使い方で選ぶ
現代人が戦国へ行く話でも、何を武器にするかで読み味が変わります。農業や技術で国を豊かにしたいなら戦国小町苦労譚、料理で武将の心を動かす話なら信長のシェフが向いています。恋を軸に戦場を走り回るならアシガール、特別な力のない転生者が生き残りをかける話なら織田家の長男に生まれましたを選んでください。
3. 合戦の迫力を味わいたいか、戦の外側を見たいか
槍と弓がぶつかる戦場の迫力を求めるなら、センゴクや花の慶次、武芸者どうしが戦うテンカイチが応えてくれます。一方で、茶の湯に命を懸けるへうげものや、交渉と家の事情で動く新九郎、奔る!は、刀を抜く場面より人の欲や駆け引きが中心です。どちらの気分かで一冊目が変わります。
4. 笑って読むか、重さを受け止めるか
4コマで史実をたどる信長の忍びや、本能寺の朝を何度もやり直す作品は、歴史に詳しくなくても笑いながら入れます。ただ信長の忍びは後半に向かうほど史実どおりの別れが増えるので、明るさだけを期待すると落差に驚くかもしれません。流血が苦手なら、花の慶次やテンカイチの生々しい描写には注意してください。
全14作品の比較表
横にスクロールすると他の項目も見られます
| 順位 | 作品名 | ジャンル | 完結状況 | 評価 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | センゴク | 青年漫画・アクション/歴史・時代劇 | 完結 | 8.7/10 | 弓で倒れる者が多く、刀はあまり役に立たない。 | 弓や槍が実際にどう使われていたかまで踏み込んだ合戦の考証を、堅い資料ではなく物語として味わいたい人 |
| 2 | アシガール | 恋愛/タイムスリップ/コメディ/歴史 | 完結 | 8.9/10 | 走ることしか取り柄のない唯が、若君を守るために戦場を全力で駆ける姿に何度も泣かされます。 | まっすぐな行動力と格好よさに何度も泣かされたい人 |
| 3 | 信長協奏曲 | 時代劇/タイムスリップ/歴史/SF | 連載中 | 8.5/10 | 歴史が苦手でも、人物を先に好きになる順番で武将の名前がすんなり入ってきます。 | 歴史の授業が苦手なまま大人になったけれど、戦国武将の名前をもう一度おぼえ直してみたい人 |
| 4 | 戦国小町苦労譚 | 領地経営/日常/歴史・時代劇 | 連載中 | 9.1/10 | 輪作や品種改良、鍛造まで、農業と科学の細かな積み重ねで尾張が変わっていく内政描写に説得力があります。 | 農業や内政の知識を駆使して時代を変えていく、戦闘よりも文化・産業面から歴史に関わるタイプのファンタジーが好きな人 |
| 5 | 信長のシェフ | 歴史/グルメ | 完結 | 8.6/10 | ケンの出す現代料理に戦国の人々が見せる表情がいちいちうまそうで、読んでいるこちらの腹が鳴ります。 | 現代の料理が歴史を動かしていくという、斬新な発想のタイムスリップ時代劇にワクワクしながら読みたい人 |
| 6 | 花の慶次 ―雲のかなたに― | 青年漫画/人間ドラマ/時代劇/歴史/アクション | 完結 | 8.7/10 | 強い相手にも媚びず天下人にも引かない慶次の豪快さが痛快で、人情の厚さまでちゃんと伝わってきます。 | 派手な合戦の爽快さだけでなく、人それぞれの覚悟や哀しみまで丁寧に描いた戦国ものをじっくり読みたい人 |
| 7 | 信長の忍び | 日常/コメディ/歴史 | 完結 | 8.8/10 | 信長に惚れ込んだ忍びの少女・千鳥が可愛くて強く、主従の絆にニヤニヤしながら胸が熱くなります。 | 戦国時代の史実エピソードをコミカルにアレンジした4コマ形式の歴史ギャグを楽しめる人 |
| 8 | へうげもの | 歴史・時代劇/文化・茶の湯 | 完結 | 8.5/10 | 軍事の物差しではなく、器に狂った男の目で安土桃山を見せてくれるのが新鮮です。 | 戦の勝ち負けだけでは物足りず、身なりや道具への執着から時代をのぞく切り口を面白がれる人 |
| 9 | 何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!? | コメディ/歴史/SF | 完結 | 8.8/10 | 本能寺で死ぬたびに当日の朝へ戻る信長が、必死に生き残ろうと試行錯誤する姿に声を出して笑えます。 | タイムループという仕掛けを使いながら「いかに本能寺の変を回避するか」という一点に絞ったコメディSFの発想の面白さに惹かれる人 |
| 10 | 織田家の長男に生まれました~戦国時代に転生したけど、死にたくないので改革を起こします~ | 少年漫画/内政/戦国/歴史/転生 | 連載中 | 8.1/10 | 転生先は信長ではなくその兄・信広で、主役から外れた目線で有名武将たちと関わっていく視点が珍しく、違う角度から戦国をのぞけます。 | 天下人本人ではなく、歴史の脇にいた人物の目線から戦国の有名武将たちを眺めてみたい人 |
| 11 | 人間ドラマ/政治ドラマ/歴史 | 連載中 | 9.1/10 | 戦国前夜の、理屈で動く政治の駆け引きをここまで生々しく描くのかと知的な興奮があります。 | 最新研究を反映した史実の裏側を緻密に追体験できる本格歴史漫画を求める人 | |
| 12 | テンカイチ 日本最強武芸者決定戦 | 時代劇/アクション | 連載中 | 9/10 | 宮本武蔵や本多忠勝といった武芸者が戦えばどうなるかという夢の対決を、華やかな作画で真剣に描き切っています。 | 歴史上の剣豪や武将が夢の対決を繰り広げるトーナメントに胸が躍る人 |
| 13 | 義風堂々!! 直江兼続~前田慶次花語り~ | 青年漫画/歴史 | 連載中 | 7.8/10 | 秀吉の死後、誰が天下を取るのかを探り合う漢たちの駆け引きに背筋が伸びます。 | 義を貫く漢たちの生き様に心を持っていかれる、読みごたえのある骨太な時代劇を探している人 |
| 14 | 犬夜叉 | ファンタジー/少年漫画/バトル・アクション/恋愛/妖怪 | 完結 | 8.5/10 | 妖しく薄暗い戦国の景色が癖になり、先へ先へと引っ張る話運びで、妖怪との戦いも恋の行方も気になって仕方ありません。 | 薄暗くて妖しい世界をめぐりながら、次の話へぐいぐい引っ張られる読み心地を求めている人 |
センゴク
完結出世と大失敗を繰り返した実在の武将が、泥くさい合戦を駆け抜ける戦国絵巻
この特集で選んだ理由
14作品のなかで合戦の実像にいちばん踏み込んだ作品なので、史実系の基準として最初に置きました。

- 作者
- 宮下英樹
- 掲載誌
- 週刊ヤングマガジン
- ジャンル
- 青年漫画・アクション/歴史・時代劇
- 完結
- 完結
- 評価
- 8.7/10
良い点
弓で倒れる者が多く、刀はあまり役に立たない。そこまで調べ込んだ合戦の描き方で、知っているつもりの戦国が別物に見えてきます。出世しては大失敗し、また這い上がる主人公の不格好さも憎めません。
気になる点
顔立ちの似た人物が多く、官位入りの名前も重なって、誰が誰だか分からず前のページに戻ることがあります。資料を引いた説明が長く続く回は合戦の勢いが止まり、話が進むほど主人公の出番が減るのも寂しいところです。
こんな人におすすめ
弓や槍が実際にどう使われていたかまで踏み込んだ合戦の考証を、堅い資料ではなく物語として味わいたい人
こんな人には不向き
顔立ちの整った武将が並ぶ華やかな絵柄で、気持ちよくすっきり読める戦国ものを期待している人
気に入ったら購入(外部サイト)
アシガール
完結俊足だけが取り柄の女子高生が戦国時代へタイムスリップし、愛する若君を守るため足軽として戦場を駆け抜ける戦国ラブコメ!
この特集で選んだ理由
タイムスリップ組で恋の行方をまっすぐ追う作品として、最終巻まで出そろった手に取りやすさも含めて入口役に選びました。

- 作者
- 森本梢子
- 掲載誌
- ココハナ
- ジャンル
- 恋愛/タイムスリップ/コメディ/歴史
- 完結
- 完結
- 評価
- 8.9/10
良い点
走ることしか取り柄のない唯が、若君を守るために戦場を全力で駆ける姿に何度も泣かされます。森本梢子らしいテンポのいいギャグも効いていて、重い時代なのに読後はからっと明るい気分になれる。
気になる点
ピンチの切り抜け方は都合のよさに支えられていて、リアルな戦記を期待すると肩透かしです。最終盤は駆け足ぎみで、現代と戦国を行き来するときの細かな矛盾が引っかかると集中しにくい場面もあります。
こんな人におすすめ
まっすぐな行動力と格好よさに何度も泣かされたい人
こんな人には不向き
性別を偽る設定に無理を感じてしまう人
気に入ったら購入(外部サイト)
信長協奏曲
勉強嫌いの高校生が織田信長と入れ替わり、天下統一へ突き進む戦国タイムスリップ
この特集で選んだ理由
現代の高校生が信長本人として生きる設定で、歴史に苦手意識がある人でも戦国の流れをつかめる一作です。

- 作者
- 石井あゆみ
- 掲載誌
- ゲッサン
- ジャンル
- 時代劇/タイムスリップ/歴史/SF
- 完結
- 連載中
- 評価
- 8.5/10
良い点
歴史が苦手でも、人物を先に好きになる順番で武将の名前がすんなり入ってきます。空気を読まない主人公の構えが、知っている信長像に重なっていくのが面白い。うつけの逸話を拾い直す組み立てにも唸らされます。
気になる点
似た顔立ちが並ぶ絵柄で、序盤は線の粗さもあって馴染むまでに時間がかかりました。年月が進んでも見た目が変わらず、今がどの年代なのかつかみにくい。織田家が苦しむ中盤は足踏みが長く感じます。
こんな人におすすめ
歴史の授業が苦手なまま大人になったけれど、戦国武将の名前をもう一度おぼえ直してみたい人
こんな人には不向き
年代も人物像も史実に忠実であってほしく、大胆な脚色が入ると一気に気持ちが冷めてしまう人
気に入ったら購入(外部サイト)
戦国小町苦労譚
農業高校の女子高生が戦国時代へ!?現代知識で織田信長の領地を大改革する内政戦記!
この特集で選んだ理由
転生・タイムスリップ系のなかで、戦より農業や産業で歴史に関わる内政ものの代表格です。

- 作者
- 夾竹桃/沢田一/平沢下戸
- 掲載誌
- コミックアース・スター
- ジャンル
- 領地経営/日常/歴史・時代劇
- 完結
- 連載中
- 評価
- 9.1/10
良い点
輪作や品種改良、鍛造まで、農業と科学の細かな積み重ねで尾張が変わっていく内政描写に説得力があります。静子の提案を真剣に試して支える信長との信頼関係も心地よく、領民の暮らしが豊かになる過程を眺めているだけで満たされる。
気になる点
農業から治水、医学までこなす静子の知識はさすがに万能すぎて、何でもとんとん拍子に解決する流れには冷める瞬間もあります。説明の文字量が多く、史実の進み方に忠実なぶん物語の歩みもゆっくりです。
こんな人におすすめ
農業や内政の知識を駆使して時代を変えていく、戦闘よりも文化・産業面から歴史に関わるタイプのファンタジーが好きな人
こんな人には不向き
ヒロインの知識が障壁なく受け入れられていくご都合主義的な展開に、リアリティを求めると冷めてしまう人
気に入ったら購入(外部サイト)
信長のシェフ
完結戦国時代にタイムスリップした料理人が、織田信長の胃袋を掴み歴史を動かす!
この特集で選んだ理由
料理を武器に信長のそばで歴史を動かす作品で、戦国グルメという切り口はこの特集でこれだけです。

- 作者
- 西村ミツル/梶川卓郎
- 掲載誌
- 週刊漫画TIMES
- ジャンル
- 歴史/グルメ
- 完結
- 完結
- 評価
- 8.6/10
良い点
ケンの出す現代料理に戦国の人々が見せる表情がいちいちうまそうで、読んでいるこちらの腹が鳴ります。「ケンを呼べ」の一言に信頼がにじむ信長や、明智光秀を血の通った男として描く人物像にも引き込まれる。
気になる点
料理の味だけで戦が止まり、大名が考えを変える展開が重なって、中盤からは万能すぎる料理が重荷に感じられました。後半は歴史改変の色が濃くなって料理がおまけ扱いになり、タイムスリップの謎も明かされないまま終わります。
こんな人におすすめ
現代の料理が歴史を動かしていくという、斬新な発想のタイムスリップ時代劇にワクワクしながら読みたい人
こんな人には不向き
途中から増えていく政治や戦の描写より、料理そのものを楽しむ純粋なエピソードを中心に求めている人
気に入ったら購入(外部サイト)
花の慶次 ―雲のかなたに―
完結派手な身なりの傾奇者・前田慶次が、愛馬とともに戦国の世を豪快に駆け抜ける痛快時代劇!
この特集で選んだ理由
史実の人物を借りながら傾奇者の生きざまを前面に出した作品で、戦国ものの痛快さを味わう枠として外せません。

- 作者
- 原哲夫/隆慶一郎/麻生未央
- 掲載誌
- 週刊少年ジャンプ
- ジャンル
- 青年漫画/人間ドラマ/時代劇/歴史/アクション
- 完結
- 完結
- 評価
- 8.7/10
良い点
強い相手にも媚びず天下人にも引かない慶次の豪快さが痛快で、人情の厚さまでちゃんと伝わってきます。派手な合戦だけでなく、登場人物それぞれの覚悟や哀しみを丁寧に描くので、ただのアクションでは終わりません。人の心を読む巨馬・松風との絆も忘れがたいものがあります。
気になる点
筋肉質な人物と描き込みの多い背景で画面がにぎやかすぎ、絵の好みははっきり分かれます。戦いや自決の場面は流血が多く生々しい。創作の部分も多いので、これで戦国の歴史を知った気になるのは危ういところです。
こんな人におすすめ
派手な合戦の爽快さだけでなく、人それぞれの覚悟や哀しみまで丁寧に描いた戦国ものをじっくり読みたい人
こんな人には不向き
筋肉質で濃い劇画タッチや、すみずみまで細かく描き込まれた背景が苦手で、話に集中しづらくなってしまう人
気に入ったら購入(外部サイト)
信長の忍び
完結憧れの信長様のために、少女忍び・千鳥が戦国を駆ける!重野なおきが贈る、笑いと涙の本格戦国ギャグ4コマ!
この特集で選んだ理由
4コマで史実をたどる作品は14作品中これだけで、笑いながら織田家の流れを最後まで追える点を買いました。

- 作者
- 重野なおき
- 掲載誌
- ヤングアニマル
- ジャンル
- 日常/コメディ/歴史
- 完結
- 完結
- 評価
- 8.8/10
良い点
信長に惚れ込んだ忍びの少女・千鳥が可愛くて強く、主従の絆にニヤニヤしながら胸が熱くなります。4コマの一つ一つに時代考証や小ネタが詰まっていて、ギャグのキレがあるのに戦の場面では不意に泣かされる。
気になる点
4コマ形式なので、大きなコマで見せる迫力のある合戦を求めると物足りません。後半は主要人物の死など史実どおりのシリアスな展開が増え、マイナー武将の豆知識も細かいぶん、読み終えると知識の量で疲れることもあります。
こんな人におすすめ
戦国時代の史実エピソードをコミカルにアレンジした4コマ形式の歴史ギャグを楽しめる人
こんな人には不向き
4コマ形式ゆえに大コマの迫力あるバトル描写がなく、スケール感のあるアクションを求める人
気に入ったら購入(外部サイト)
へうげもの
完結茶器に狂った武将の目で描く、戦国から泰平へと移りゆく時代の色と欲
この特集で選んだ理由
茶の湯と美意識という戦の外側から戦国を描く作品で、合戦ものとは別の入口になります。

- 作者
- 山田芳裕
- 掲載誌
- モーニング
- ジャンル
- 歴史・時代劇/文化・茶の湯
- 完結
- 完結
- 評価
- 8.5/10
良い点
軍事の物差しではなく、器に狂った男の目で安土桃山を見せてくれるのが新鮮です。武将としては凡庸な古田左介の欲張りで情けない姿に笑ううち、何を美しいと思うかの違いが人を殺すという筋に引き込まれていく。
気になる点
大げさで下品な場面が多く、ギャグに振り切らない半端さが気になることがあります。絵の癖が強いうえに序盤の主人公は小者すぎ、武将の性格づけや口調も史実から大きく離れています。名前つきかどうか曖昧な人物が多いのも難点です。
こんな人におすすめ
戦の勝ち負けだけでは物足りず、身なりや道具への執着から時代をのぞく切り口を面白がれる人
こんな人には不向き
教科書に近い人物像を求めていて、大胆な性格づけや作り替えには違和感が出てしまう人
気に入ったら購入(外部サイト)
何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!?
完結死ぬたびに『本能寺の変』の朝に戻る織田信長。生き残りを賭けた、予測不能のタイムループ歴史ギャグ!
この特集で選んだ理由
本能寺の変だけをタイムループで何度も描き直す一点突破の作品で、歴史コメディ枠として完結済みなのも手に取りやすい点です。

- 作者
- 藤本ケンシ/井出圭亮
- 掲載誌
- 週刊ヤングマガジン
- ジャンル
- コメディ/歴史/SF
- 完結
- 完結
- 評価
- 8.8/10
良い点
本能寺で死ぬたびに当日の朝へ戻る信長が、必死に生き残ろうと試行錯誤する姿に声を出して笑えます。ループを重ねるごとに真実が明かされ、伏線が回収されていく流れも見事。最後は信長の成長にじんわりきました。
気になる点
強烈なギャグとデフォルメが続くので、厳格な歴史漫画が好きだと入り込みにくいはず。中盤は似たループが繰り返され、人物の性格もかなり自由に改変されています。ハイテンションでシュールなノリに疲れる日もあります。
こんな人におすすめ
タイムループという仕掛けを使いながら「いかに本能寺の変を回避するか」という一点に絞ったコメディSFの発想の面白さに惹かれる人
こんな人には不向き
知将が頭脳を駆使して歴史を改変するシリアスな歴史SFものを期待して読み始める人
気に入ったら購入(外部サイト)
織田家の長男に生まれました~戦国時代に転生したけど、死にたくないので改革を起こします~
信長の兄に転生した凡人が、戦死する運命から逃れようと改革に挑む戦国転生もの
この特集で選んだ理由
戦国転生のなかで特別な力を持たない主人公が史実の死を避けようとする作品として、戦国小町苦労譚と並べています。

- 作者
- 逸見兎歌/大沼田伊勢彦/平沢下戸
- 掲載誌
- チャンピオンクロス
- ジャンル
- 少年漫画/内政/戦国/歴史/転生
- 完結
- 連載中
- 評価
- 8.1/10
良い点
転生先は信長ではなくその兄・信広で、主役から外れた目線で有名武将たちと関わっていく視点が珍しく、違う角度から戦国をのぞけます。チート能力がなく苦労して地位を固める展開に、凡人ならではの面白さがある。信長・家康・秀吉と道が交わる安城城という舞台も、この先を期待させます。
気になる点
人物の描き分けが弱く主人公ですら見失うことがあり、絵の粗さで読みづらい場面もあります。史実に忠実なぶん説明文が多く、マイナー武将も次々出てきて人間関係はややこしい。展開そのものは転生ものの王道どおりです。
こんな人におすすめ
天下人本人ではなく、歴史の脇にいた人物の目線から戦国の有名武将たちを眺めてみたい人
こんな人には不向き
大勢の武将が出てくる話では、人物の描き分けがはっきりした絵柄でないと追いきれない人
気に入ったら購入(外部サイト)
新九郎、奔る!
北条早雲の真実の姿を、圧倒的なリアリティで描く本格歴史大河ロマン!
この特集で選んだ理由
戦国時代の幕開けを北条早雲の目で追う作品で、信長以前の乱世を描く点がこの特集では唯一です。
- 作者
- ゆうきまさみ
- 掲載誌
- 月刊!スピリッツ
- ジャンル
- 人間ドラマ/政治ドラマ/歴史
- 完結
- 連載中
- 評価
- 9.1/10
良い点
戦国前夜の、理屈で動く政治の駆け引きをここまで生々しく描くのかと知的な興奮があります。ゆうきまさみの描く人物は血が通っていて、歴史上の偉人が近所のおじさんのように身近に感じられる。板挟みに悩みながら道を選ぶ新九郎には、働く大人ほど共感するはずです。
気になる点
歴史の知識や家系の把握がかなり求められ、疲れているときは筋を見失いそうになります。派手な戦記を期待すると、政治の議論が続く緻密でスローな展開は退屈に感じるかもしれません。似た顔立ちの人物も多く、誰が話しているか迷う場面があります。
こんな人におすすめ
最新研究を反映した史実の裏側を緻密に追体験できる本格歴史漫画を求める人
こんな人には不向き
戦国武将の派手な一騎打ちや勇壮な戦記を中心に楽しみたいと思っている人
気に入ったら購入(外部サイト)
テンカイチ 日本最強武芸者決定戦
歴史ファン必見、史上最強武芸者を決めるケレン味あふれる戦国トーナメント漫画
この特集で選んだ理由
信長の号令で武芸者が一対一で戦うトーナメントもので、合戦ではなく個の強さを見せるバトル枠として入れました。

- 作者
- あずま京太郎/中丸洋介
- 掲載誌
- 月刊ヤングマガジン
- ジャンル
- 時代劇/アクション
- 完結
- 連載中
- 評価
- 9/10
良い点
宮本武蔵や本多忠勝といった武芸者が戦えばどうなるかという夢の対決を、華やかな作画で真剣に描き切っています。武芸者ごとに戦い方がまるで違うのにどれも迫力があり、史実の逸話を踏まえた戦術で歴史の勉強にもなる。
気になる点
血しぶきや傷の描写がかなりグロく、苦手なら読み続けるのはつらいはずです。魅力的なキャラが勝ち上がらないことも多く、ルール設定の細かな整合性や荒唐無稽な展開に引っかかる場面もあります。
こんな人におすすめ
歴史上の剣豪や武将が夢の対決を繰り広げるトーナメントに胸が躍る人
こんな人には不向き
魅力的なキャラが順当に勝ち上がる展開を求めモヤモヤを避けたい人
気に入ったら購入(外部サイト)
義風堂々!! 直江兼続~前田慶次花語り~
秀吉亡き後の乱世を、義で結ばれた二人が駆け抜ける関ヶ原の戦国史劇。
この特集で選んだ理由
関ヶ原へ向かう上杉側の視点を描いており、花の慶次を読んだ人がその先の時代へ進むための位置づけです。

- 作者
- 原哲夫/出口真人/堀江信彦
- 掲載誌
- 月刊コミックゼノン
- ジャンル
- 青年漫画/歴史
- 完結
- 連載中
- 評価
- 7.8/10
良い点
秀吉の死後、誰が天下を取るのかを探り合う漢たちの駆け引きに背筋が伸びます。三成を乱世を終わらせたい男として、家康を器の大きい漢として描き、教科書の悪役像がひっくり返る。花の慶次で描ききれなかった兼続と慶次の友情も骨太です。
気になる点
途中で作画担当が変わり、顔つきの印象も一変します。直江と慶次の描き分けが弱く、陣営も入り組んでいるので、戦国の下地がないと追うのが大変です。三成に尺が割かれ、主役二人の出番を待つ時間が長く感じる巻もあります。
こんな人におすすめ
義を貫く漢たちの生き様に心を持っていかれる、読みごたえのある骨太な時代劇を探している人
こんな人には不向き
途中で変わる絵柄がどうしても気になってしまい、作画の統一感を大事にしながら読み進めたい人
気に入ったら購入(外部サイト)
犬夜叉
完結古井戸から戦国へ落ちた少女と半妖の少年が、砕けた玉のかけらを追って旅に出る大長編。
この特集で選んだ理由
妖怪が主役で史実を求める人には向きませんが、古井戸から戦国時代へ迷い込む冒険ものとして、歴史の知識がなくても乱世の景色に浸れる枠で加えています。

- 作者
- 高橋留美子
- 掲載誌
- 週刊少年サンデー
- ジャンル
- ファンタジー/少年漫画/バトル・アクション/恋愛/妖怪
- 完結
- 完結
- 評価
- 8.5/10
良い点
妖しく薄暗い戦国の景色が癖になり、先へ先へと引っ張る話運びで、妖怪との戦いも恋の行方も気になって仕方ありません。憎らしい敵役にまで同情がわき、冷ややかだった兄が少しずつ変わっていく姿にも見入ります。
気になる点
昔の恋人をめぐる三角関係が同じところを何度も回り、もどかしさが最後まで残ります。宿敵が追い詰められては逃げる型の繰り返しで、中盤は気持ちがゆるむ場面もあります。
こんな人におすすめ
薄暗くて妖しい世界をめぐりながら、次の話へぐいぐい引っ張られる読み心地を求めている人
こんな人には不向き
敵との決着が先へ先へ延びるのが苦手で、寄り道せず一直線に進む物語だけを読みたい人
気に入ったら購入(外部サイト)
目的別のおすすめ
この特集で、読み放題・無料で読める作品
掲載作品のうち、Kindle Unlimitedで1巻が読み放題、または期間限定で1巻が無料になっている作品です。Amazonの表示を毎日確認して更新しています。
よくある質問
戦国漫画で完結している作品は?+
この特集では、センゴク、花の慶次、アシガール、信長の忍び、信長のシェフ、へうげもの、犬夜叉、何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!?の8作品が最終巻まで出ています。戦国小町苦労譚や新九郎、奔る!などは連載が続いている作品です。続きを待つのが苦手なら、完結作から手に取ると安心です。
戦国漫画は無料で読める?+
作品によって、1巻だけ無料の期間があったり、読み放題の対象に入っていたりします。対象は日によって変わるため、ここでは決め打ちしません。各作品の読み放題・無料の状況はページ下部の一覧と /kindle-unlimited・/free で毎日更新しています。気になる作品があれば、まずそちらを確かめてみてください。
歴史に詳しくなくても楽しめますか?+
楽しめる作品はたくさんあります。信長協奏曲は歴史が苦手な主人公の目で進むので、武将の名前が自然と入ってきます。信長の忍びも4コマのテンポで流れをつかめます。逆に、新九郎、奔る!や義風堂々は人物と陣営が入り組んでいるので、少し知識があるほうが追いやすいはずです。
戦国の転生・タイムスリップ漫画はどれから読めばいい?+
完結していて読み味が軽いのはアシガールです。現代の知識で国を変えていく流れを楽しみたいなら戦国小町苦労譚、料理という変わった武器が気になるなら信長のシェフから入ってみてください。犬夜叉も戦国時代に迷い込む話ですが、妖怪が主役のファンタジーなので、史実の武将が活躍する話を探している人には向きません。
史実に忠実な戦国漫画はどれ?+
センゴクは弓や槍の使われ方まで調べ上げた合戦描写が土台にあり、新九郎、奔る!は最新の研究にそって北条早雲の生涯を描いています。どちらも解説が多めで、テンポより中身を重んじるタイプです。花の慶次やへうげもの、信長協奏曲は史実を土台にしながら、人物像を大きく作り替えています。
まとめ
合戦に挑む若武者も、茶碗に惚れた武将も、信長のそばで包丁を握る料理人も、乱世で自らの居場所を見出そうともがいていました。勝った負けたの先で何を守るのかという葛藤が、どの作品にも共通して流れています。完結作と連載中の作品が混ざっているので、状態を見ながら気になった一作から開いてみてください。