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大人向け歴史漫画おすすめ19選|完結済みの本格長編漫画

編集: 漫画よしあし
公開日:更新日:

大人向け歴史漫画を探していると、学習まんがとは違う読みごたえがほしくなります。この特集では、10巻以上で完結した長編のなかから、時代の重さや人の業まで描き切った19作品を選びました。

ヴァイキングの戦場、男女が逆転した江戸の大奥、南の島の激戦地、紀元前の地中海。舞台も描き方もばらばらですが、どれも史実を土台にしながら、そこに生きた人の迷いや覚悟をごまかさずに描いています。

すべて完結済みなので、物語の終わりまで迷わず追いかけられます。長い巻数をかけて人物が変わっていく姿を、腰を据えて見届けてください。

時間がない人向け結論:おすすめTOP3

  1. 父の仇を追う復讐劇が、やがて暴力に頼らない生き方を探す物語へ深まっていく流れは、ほかの戦記ものではなかなか味わえません。

  2. ミステリーからアクション、グルメへとジャンルを行き来しながら飽きさせない作りで、牛山や尾形、鶴見まで生き様を描き切った大団円も堂々たるもの。

  3. 男女を逆転させた江戸を描きながら、本物の史実だと錯覚するほどの作り込みで、破綻のない人間ドラマに仕上がっています。

目次

選び方のポイント

  1. 1. 史実のリアルさを取るか、大胆な脚色を楽しむか

    時代考証の細かさで選ぶなら、センゴクやアド・アストラ、イサックが候補です。センゴクは弓や槍の使われ方まで調べ込んだ合戦、アド・アストラは軍制や地形まで作り込まれた戦争劇を読ませてくれます。逆に、大奥やシグルイ、花の慶次は史実を大きく作り替えた作品。こちらは「歴史を使った物語」として読むと楽しめます。お~い!竜馬や風雲児たちにも作者の解釈が色濃く出るので、教科書どおりの人物像を求める人は頭に入れておくと安心です。

  2. 2. 本格的な戦場描写と、残酷さへの耐性で選ぶ

    ヴィンランド・サガ、ゴールデンカムイ、シグルイ、ちるらんなどは、流血や人体の損壊をはっきり描きます。ペリリューは絵がやわらかいぶん、戦場の惨さがかえって深く刺さる作品です。重い描写が苦手なら、陰湿な悪役が出てこないアルテや、身分と恋の物語が軸のベルサイユのばらから入るのがおすすめです。

  3. 3. 完結済みの長編を、読みやすさとのバランスで選ぶ

    大人向けの長編は登場人物が多く、大奥や風雲児たちは年表を横に置きたくなるほどの情報量があります。じっくり読める人にとっては、そこがいちばんのごほうびです。まずは肩ならしをしたい人は、全19巻できれいに因縁に決着をつけたイサックのように、終着点がはっきりした作品から選ぶと迷いません。

全19作品の比較表

横にスクロールすると他の項目も見られます

順位作品名ジャンル完結状況評価特徴向いている人
1ヴィンランド・サガヴィンランド・サガドラマ/歴史/アクション完結9.4/10父の仇を追う復讐劇が、やがて暴力に頼らない生き方を探す物語へ深まっていく流れは、ほかの戦記ものではなかなか味わえません。暴力や復讐の先にある平和や生き方を問う、哲学的で重厚な人間ドラマを味わいたい人
2ゴールデンカムイゴールデンカムイ青年漫画/サバイバル/歴史/グルメ/アクション完結9/10ミステリーからアクション、グルメへとジャンルを行き来しながら飽きさせない作りで、牛山や尾形、鶴見まで生き様を描き切った大団円も堂々たるもの。狩りの獲物をさばいて食べる場面も含めて、アイヌの暮らしの知恵や料理を楽しく知りたい人
3大奥大奥ドラマ/少女漫画/時代劇/歴史改変SF完結9.3/10男女を逆転させた江戸を描きながら、本物の史実だと錯覚するほどの作り込みで、破綻のない人間ドラマに仕上がっています。史実に基づいた歴史改変SFをじっくり読み込みたい人
4ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ドラマ/戦争/歴史完結8.8/10帰国後の人生まで描く戦後まで地続きの物語なので、戦争を今につながる記憶として考えさせられます。やわらかな絵柄だからこそ胸に迫ってくる戦争のリアルを、目をそらさずに受け止めてみたい人
5アド・アストラ ―スキピオとハンニバル―アド・アストラ ―スキピオとハンニバル―歴史/アクション/戦記完結9.4/10魔法や超人的な力に頼らず、軍制や地形、軍服まで細かな時代考証に支えられたリアルな戦争劇です。軍制や地形まで作り込まれた、魔法や超人的な力に頼らないリアルな戦争劇を読みたい人
6お~い!竜馬お~い!竜馬青年漫画/伝記/歴史/幕末完結9.2/10坂本竜馬を等身大の一人の人間として描いているので、年表だけではつかみにくい幕末の流れがすっきり頭に入ります。幕末の歴史の大きな流れを漫画で楽しみながら学びたい人
7風雲児たち風雲児たち歴史・時代劇/ギャグ・コメディ完結9.2/10本格的な歴史描写のなかにバカバカしい昭和ギャグが最後まで生きていて、笑いながら江戸時代を縦断できます。関ヶ原から黒船来航まで江戸時代を縦断して描く壮大なスケールの幕末前史歴史大河漫画が好きな人
8ベルサイユのばらベルサイユのばらラブロマンス/少女漫画/歴史・時代劇完結9.2/10民の暮らしを知り、悩みながら人の上に立つ者へ育っていくオスカルの姿が胸を打ちます。史実と作り話が溶け合う歴史ロマンで、フランス革命の流れを物語として楽しみながら知りたい人
9アルテアルテヒューマンドラマ/アート/歴史完結9.1/10街並みや衣装、レースや宝飾品まで細部を丁寧に描き込んだ作画で、ルネサンスのフィレンツェにそのまま入りこめます。歴史や美術の時代ものが好きで、街並みや衣装の細かな描き込みまでじっくり味わいたい人
10イサックイサック青年漫画/歴史/アクション/戦記完結9/10西洋甲冑や和の具足まで緻密に描かれ、当時の戦術や兵器を活かした集団戦も軍記物として読みごたえがあります。異国の戦場で日本刀と長距離狙撃を駆使して戦う、孤高の傭兵の格好良さに思いきり痺れたい人
11センゴクセンゴク青年漫画・アクション/歴史・時代劇完結8.7/10弓で倒れる者が七割、刀はほとんど役に立たないという調べ尽くされた合戦の描き方に、知っていたはずの戦国がまるで別物に見えてきます。弓や槍が実際にどう使われていたかまで踏み込んだ合戦の考証を、堅い資料ではなく物語として味わいたい人
12へうげものへうげもの歴史・時代劇/文化・茶の湯完結8.5/10好みの違いが人を殺すという筋の通し方が全体を貫いていて、笑いの奥に怖さが残る作品です。戦の勝ち負けだけでは物足りず、身なりや道具への執着から時代をのぞく切り口を面白がれる人
13龍-RON-龍-RON-青年漫画・アクション/歴史・時代劇完結8.6/10どの勢力にも肩入れしない落ち着いた目線と、きちんと取材された京言葉の手触りが光ります。時代の渦に呑まれながらも自分の道を貫く男の一代記を、腰を据えてじっくり読み通したい人
14アンゴルモア 元寇合戦記アンゴルモア 元寇合戦記歴史/アクション完結8.4/10元の大軍が去るまでの七日間を耐え抜く期限つきの負け戦という縛りが、最後まで効いてきます。勝ち目のない戦を、決められた期日まで耐え抜く時間稼ぎの防衛戦としてじっくり味わいたい人
15ビン~孫子異伝~ビン~孫子異伝~青年漫画/歴史フィクション/軍事・政治完結8.4/10張り巡らせた策が噛み合う痛快さに加え、むごい刑罰や市民から見た戦乱の暮らしまで描かれ、戦争のむごさをまっすぐに突きつけてくる作品です。地形や気象、人の心まで読み切る知略で大軍をひっくり返す戦いに、胸を高鳴らせたい人
16シグルイシグルイ剣劇/時代劇/バイオレンス完結8.9/10人体の構造まで描き込んだ破壊描写は、命を削り合う剣術の凄みを伝えるための残酷さとして迫ってきます。張りつめた空気と独特の美しさが同居する剣の話に惹かれる人
17JIN―仁―JIN―仁―青年漫画/医療/時代劇/SF完結4.5/10タイムスリップと幕末と医学という重たい題材が、三つ混ざり合って別の熱を生んでいる作品です。時代物と医療とSFが混ざり合い、どれか一つだけでは出せない熱が生まれる物語を読みたい人
18ちるらん 新撰組鎮魂歌ちるらん 新撰組鎮魂歌青年漫画/歴史・時代劇/アクション完結9.1/10隊士たちの華々しくも悲壮な散り際には泣かされます。信念を貫く漢たちの絆と、圧倒的熱量の剣劇にしびれたい人
19花の慶次 ―雲のかなたに―花の慶次 ―雲のかなたに―青年漫画/人間ドラマ/時代劇/歴史/アクション完結8.7/10派手な合戦だけでなく、登場人物それぞれの覚悟や哀しみまで丁寧に描くので、ただの歴史アクションでは終わらない深みがあります。派手な合戦の爽快さだけでなく、人それぞれの覚悟や哀しみまで丁寧に描いた戦国ものをじっくり読みたい人
1

ヴィンランド・サガ

完結

11世紀、ヴァイキングの戦場を生きる少年トルフィン。仇敵への復讐に燃える彼が、血塗られた過去を越え『真の戦士』へと覚醒していく、壮大な歴史人間ドラマ!

この特集で選んだ理由

戦いの迫力と「暴力をどう捨てるか」という問いを両立させた、この特集の軸になる一作です。

ヴィンランド・サガ
作者
幸村誠
掲載誌
月刊アフタヌーン/週刊少年マガジン
ジャンル
ドラマ/歴史/アクション
完結
完結
評価
9.4/10

良い点

描き込まれた戦場の生々しさと、農場での静かな心理描写の落差が胸に迫ります。父の仇を追う復讐劇が、やがて暴力に頼らない生き方を探す物語へ深まっていく流れは、ほかの戦記ものではなかなか味わえません。ヴァイキング文化の細かな調べ込みも、当時の人々の息づかいを伝えてくれます。

気になる点

拷問や略奪の場面はかなり生々しく、耐性がないと読み進めるのがつらい巻もあります。後半は非暴力がテーマの中心になるため、序盤の熱い復讐劇を求める人には展開が遅く、説教くさく感じられるかもしれません。

こんな人におすすめ

暴力や復讐の先にある平和や生き方を問う、哲学的で重厚な人間ドラマを味わいたい人

こんな人には不向き

序盤の熱量ある復讐劇のテンションが、最後まで続くことを期待している人

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2

ゴールデンカムイ

完結

不死身の杉元とアイヌの少女アシㇼパが、明治末期の北海道で金塊をめぐる争奪戦に挑む冒険活劇

この特集で選んだ理由

史実の背景とアイヌ文化を、19作のなかでいちばん娯楽寄りに楽しめる冒険活劇として選びました。

ゴールデンカムイ
作者
野田サトル
掲載誌
週刊ヤングジャンプ
ジャンル
青年漫画/サバイバル/歴史/グルメ/アクション
完結
完結
評価
9/10

良い点

金塊をめぐる争奪戦に、アイヌの狩りの知恵や料理、とぼけたギャグまでが詰めこまれています。ミステリーからアクション、グルメへとジャンルを行き来しながら飽きさせない作りで、牛山や尾形、鶴見まで生き様を描き切った大団円も堂々たるもの。

気になる点

戦いの流血に加え、うさぎの皮をはぐなど動物をさばく場面も多く、残虐な描写の多さで合わない人もいます。キャラクターが増える中盤以降は場面が飛びがちで、内容の濃さから読み疲れしやすい作品です。

こんな人におすすめ

狩りの獲物をさばいて食べる場面も含めて、アイヌの暮らしの知恵や料理を楽しく知りたい人

こんな人には不向き

戦いの流血に加え、動物の皮をはいで食べる場面まで続くと、読むのがつらくなってしまう人

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3

大奥

完結

男女逆転の江戸を生きた、大奥二百年の壮大な歴史改変絵巻の物語!

この特集で選んだ理由

史実を下敷きにした「もしも」の物語として、大胆さと緻密さを両方そなえた作品です。

大奥
作者
よしながふみ
掲載誌
MELODY
ジャンル
ドラマ/少女漫画/時代劇/歴史改変SF
完結
完結
評価
9.3/10

良い点

男女を逆転させた江戸を描きながら、本物の史実だと錯覚するほどの作り込みで、破綻のない人間ドラマに仕上がっています。代々の将軍と大奥の人々の想いが歴史として受け継がれていく流れに引き込まれ、徳川家の流れまで自然と頭に入ってきます。

気になる点

陰謀や疫病をめぐる重い展開が続き、一気に読むと気持ちが疲れる巻があります。登場人物の顔立ちが似ているうえ情報量も多く、年表を横に置きたくなるほど関係を追うのに骨が折れます。

こんな人におすすめ

史実に基づいた歴史改変SFをじっくり読み込みたい人

こんな人には不向き

陰謀や疫病など重いテーマが続く展開に疲れやすい人

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4

ペリリュー ─楽園のゲルニカ─

完結

三頭身のかわいい絵柄で描かれる、南の島の凄惨な戦場と生き残りの記録

この特集で選んだ理由

英雄ではなく一兵士の目から近代の戦争を描いていて、ほかの作品とは違う角度で歴史の重さが伝わります。

ペリリュー ─楽園のゲルニカ─
作者
武田一義/平塚柾緒
掲載誌
ヤングアニマル
ジャンル
ドラマ/戦争/歴史
完結
完結
評価
8.8/10

良い点

三頭身のやわらかい絵で描かれるからこそ、美しい南の島が地獄へ変わっていく惨さがまっすぐ胸に届きます。敵陣から食料を盗み出す場面のドキドキもあります。帰国後の人生まで描く戦後まで地続きの物語なので、戦争を今につながる記憶として考えさせられます。

気になる点

飢えや渇き、精神をえぐる描写がひたすら続き、心を削る重さがあります。明るい展開や救いを期待すると打ちのめされますし、かわいい絵柄で戦場を描くこと自体になじめない人もいます。

こんな人におすすめ

やわらかな絵柄だからこそ胸に迫ってくる戦争のリアルを、目をそらさずに受け止めてみたい人

こんな人には不向き

グロテスクな描写や、じわじわと精神を削ってくる心理的なショックがとにかく苦手な人

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5

アド・アストラ ―スキピオとハンニバル―

完結

アルプスを越えローマに挑むハンニバルと、彼を追う若きスキピオ。二人の名将が激突する歴史劇

この特集で選んだ理由

古代地中海を舞台にした唯一の作品で、ライバル同士のぶつかり合いを史実に沿って追えるのが決め手です。

アド・アストラ ―スキピオとハンニバル―
作者
カガノミハチ
掲載誌
ウルトラジャンプ
ジャンル
歴史/アクション/戦記
完結
完結
評価
9.4/10

良い点

魔法や超人的な力に頼らず、軍制や地形、軍服まで細かな時代考証に支えられたリアルな戦争劇です。狂気を宿した冷静なハンニバルと、人間味のあるスキピオという正反対の二人が並びます。戦争だけでなく政治の動きまで追えるので、紀元前の世界がぐっと身近になります。

気になる点

戦い方は地形を使った包囲が中心で、知略を尽くす戦争劇としては物足りない面があります。結末は史実どおりで後味が苦く、ときおり挟まるギャグや、アルプス越えのあっさりした描き方が気になる人もいます。

こんな人におすすめ

軍制や地形まで作り込まれた、魔法や超人的な力に頼らないリアルな戦争劇を読みたい人

こんな人には不向き

戦術のバリエーションが豊富な知略戦を期待していて、似た戦い方の繰り返しが気になる人

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6

お~い!竜馬

完結

泣き虫少年が幕末の荒波を越え、志士へと駆け上がる熱き一代記!

この特集で選んだ理由

幕末を描く作品のなかで、一人の成長を追いながら時代の流れをつかめる、いちばん入りやすい作品です。

お~い!竜馬
作者
小山ゆう/武田鉄矢
掲載誌
少年ビッグコミック/ヤングサンデー
ジャンル
青年漫画/伝記/歴史/幕末
完結
完結
評価
9.2/10

良い点

泣き虫だった少年が、斬るつもりで会った勝海舟に心酔して弟子入りし、薩長同盟へと駆け上がる展開が熱く描かれます。坂本竜馬を等身大の一人の人間として描いているので、年表だけではつかみにくい幕末の流れがすっきり頭に入ります。

気になる点

竜馬を引き立てるためか、武市半平太や山内容堂が必要以上に悪く描かれています。上海渡航などのフィクションの要素も多く、後半は拷問や暗殺の描写が生々しくなる点も覚えておきたいところです。

こんな人におすすめ

幕末の歴史の大きな流れを漫画で楽しみながら学びたい人

こんな人には不向き

史実としての正確さを重視して歴史漫画を読みたい人

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7

風雲児たち

完結

関ヶ原から幕末まで、時代の先を見てしまった者たちの歴史絵巻!

この特集で選んだ理由

戦国と幕末のあいだの江戸時代そのものを主役にしていて、ほかの掲載作の時代をつなぐ役目を担います。

風雲児たち
作者
みなもと太郎
掲載誌
コミックトム
ジャンル
歴史・時代劇/ギャグ・コメディ
完結
完結
評価
9.2/10

良い点

幕末を描くために関ヶ原までさかのぼり、解体新書の翻訳に苦しむ良沢と玄白などを描き込んでいく超大作です。本格的な歴史描写のなかにバカバカしい昭和ギャグが最後まで生きていて、笑いながら江戸時代を縦断できます。

気になる点

古いギャグと絵柄は好みが分かれ、登場人物も多いので読むのに時間がかかります。作者の田沼びいきや徳川幕府への厳しい見方がはっきり出るため、描かれた人物像をそのまま信じないほうが安心です。

こんな人におすすめ

関ヶ原から黒船来航まで江戸時代を縦断して描く壮大なスケールの幕末前史歴史大河漫画が好きな人

こんな人には不向き

登場人物が非常に多く序盤から誰が誰かを整理しながら読み進めるのが大変に感じるタイプの人

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8

ベルサイユのばら

完結

男装の麗人オスカルと王妃アントワネット、革命前夜のフランスで愛と誇りを貫く人々の群像劇

この特集で選んだ理由

戦記ものが多いこの特集で、愛と身分の物語から歴史に入れる少女漫画の古典として加えました。

ベルサイユのばら
作者
池田理代子
掲載誌
週刊マーガレット
ジャンル
ラブロマンス/少女漫画/歴史・時代劇
完結
完結
評価
9.2/10

良い点

美しい線と崩したギャグ絵の両方が読みやすく、絵柄の古さはすぐに気にならなくなります。民の暮らしを知り、悩みながら人の上に立つ者へ育っていくオスカルの姿が胸を打ちます。革命に振り回されながら生き抜く4人の物語は、恋愛だけに収まらない歴史ドラマとしても読みごたえ十分。

気になる点

デュ・バリー夫人やポリニャック夫人が実際以上の悪女に描かれ、シリアスな流れに挟まるギャグが浮いて見える場面もあります。文字の多いページが続くので、漫画としては読み疲れしやすい作品です。

こんな人におすすめ

史実と作り話が溶け合う歴史ロマンで、フランス革命の流れを物語として楽しみながら知りたい人

こんな人には不向き

実在の人物が物語のために大げさな悪役として描かれることに、どうしても引っかかってしまう人

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9

アルテ

完結

16世紀フィレンツェ、貴族の娘が「女だから」の壁に挑み画家を目指す成長物語

この特集で選んだ理由

戦いではなく芸術と職人の世界から時代を描いており、残酷な描写が苦手な人にも勧めやすい一作です。

アルテ
作者
大久保圭
掲載誌
月刊コミックゼノン
ジャンル
ヒューマンドラマ/アート/歴史
完結
完結
評価
9.1/10

良い点

街並みや衣装、レースや宝飾品まで細部を丁寧に描き込んだ作画で、ルネサンスのフィレンツェにそのまま入りこめます。お嬢さまの優雅な話かと思えば、中身は力仕事にも食らいつくド根性もの。陰湿ないじめもなく、心が疲れたときでも安心して読めます。

気になる点

画家の話なのに、絵を仕上げるまでの苦労や工夫はあまり描かれません。問題があっさり解決しがちで、会話や悩みが現代的すぎるため、時代もののリアルさを求める人には物足りなく感じます。

こんな人におすすめ

歴史や美術の時代ものが好きで、街並みや衣装の細かな描き込みまでじっくり味わいたい人

こんな人には不向き

画家ものと聞いて、絵を仕上げるまでの工夫や苦労を深く掘り下げた物語を期待している人

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10

イサック

完結

戦国帰りのサムライが中世欧州を狙撃する!?三十年戦争を駆け抜けた歴史戦記の最高峰!

この特集で選んだ理由

日本人の傭兵がヨーロッパの戦争に飛びこむ設定で、和と洋の歴史を一つの戦場で味わえる点が際立ちます。

イサック
作者
真刈信二/DOUBLE-S
掲載誌
月刊アフタヌーン
ジャンル
青年漫画/歴史/アクション/戦記
完結
完結
評価
9/10

良い点

三十年戦争のヨーロッパで、日本刀と火縄銃の長距離狙撃を武器に戦う傭兵の姿がしびれるほど格好いい作品です。西洋甲冑や和の具足まで緻密に描かれ、当時の戦術や兵器を活かした集団戦も軍記物として読みごたえがあります。全19巻で因縁にきれいな決着をつけた終わり方も潔いです。

気になる点

宿敵が何度も生き延びて再戦する展開が続き、中盤以降はマンネリ気味です。終盤は個人同士の暗殺劇へスケールが縮み、罪のない民衆への虐殺や略奪が淡々と描かれる重さもあります。

こんな人におすすめ

異国の戦場で日本刀と長距離狙撃を駆使して戦う、孤高の傭兵の格好良さに思いきり痺れたい人

こんな人には不向き

派手で分かりやすいカタルシスを求め、淡々とドライな決着の演出を物足りなく感じる人

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11

センゴク

完結

出世と大失敗を繰り返した実在の武将が、泥くさい合戦を駆け抜ける戦国絵巻

この特集で選んだ理由

戦国ものの中でも合戦の考証にとりわけ深く踏みこんでおり、リアルさ重視の人向けの本命です。

センゴク
作者
宮下英樹
掲載誌
週刊ヤングマガジン
ジャンル
青年漫画・アクション/歴史・時代劇
完結
完結
評価
8.7/10

良い点

弓で倒れる者が七割、刀はほとんど役に立たないという調べ尽くされた合戦の描き方に、知っていたはずの戦国がまるで別物に見えてきます。出世しては大失敗して落ち、また這い上がる主人公は情けなくても憎めません。汗と泥の匂いがする戦国が、読後もしばらく頭に残ります。

気になる点

顔の似た人物や長いフルネームが多く、資料を引いた解説で合戦の勢いが止まる回もあります。話が進むほど主人公の出番が減り、少しずつ読むには長大で重すぎるも気になるところです。

こんな人におすすめ

弓や槍が実際にどう使われていたかまで踏み込んだ合戦の考証を、堅い資料ではなく物語として味わいたい人

こんな人には不向き

顔立ちの整った武将が並ぶ華やかな絵柄で、気持ちよくすっきり読める戦国ものを期待している人

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12

へうげもの

完結

茶器に狂った武将の目で描く、戦国から泰平へと移りゆく時代の色と欲

この特集で選んだ理由

茶の湯と美意識から戦国を描いていて、センゴクや花の慶次とは正反対の角度で同じ時代を楽しめます。

へうげもの
作者
山田芳裕
掲載誌
モーニング
ジャンル
歴史・時代劇/文化・茶の湯
完結
完結
評価
8.5/10

良い点

器に狂った武将の目で安土桃山を見せる切り口が新鮮で、服装や道具にかける戦国人の熱に思わず笑わされます。武将としてはたいしたことのない主人公だからこその面白みもあります。好みの違いが人を殺すという筋の通し方が全体を貫いていて、笑いの奥に怖さが残る作品です。

気になる点

大げさで下品な場面が多く、ギャグに振り切らない半端な立ち位置が合わない人もいます。絵の癖が強いうえ、史実の人物を大胆に作り替えているので、史実寄りの作品が好きな人には引っかかる部分があります。

こんな人におすすめ

戦の勝ち負けだけでは物足りず、身なりや道具への執着から時代をのぞく切り口を面白がれる人

こんな人には不向き

教科書に近い人物像を求めていて、大胆な性格づけや作り替えには違和感が出てしまう人

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13

龍-RON-

完結

昭和の京都から大陸へ。剣に生きた若者が時代の渦に呑まれる歴史大河

この特集で選んだ理由

昭和初期の京都から大陸へと舞台が移り、近代の日本とアジアを一人の男の人生で追える珍しい作品です。

龍-RON-
作者
村上もとか
掲載誌
ビッグコミックオリジナル
ジャンル
青年漫画・アクション/歴史・時代劇
完結
完結
評価
8.6/10

良い点

昭和はじめの京都で武道学校の厳しい稽古に打ちこむ青春編から、国を追われて大陸へ渡るまでを追う一代記です。どの勢力にも肩入れしない落ち着いた目線と、きちんと取材された京言葉の手触りが光ります。長い旅の果ての最後の場面には泣かされました。

気になる点

主人公が学校を去ってからは宝探しや記憶喪失まで加わり、話の筋がぶれて迷走していきます。舞台が広がるにつれ人物も増え、長さのせいで中だるみを感じる巻があります。

こんな人におすすめ

時代の渦に呑まれながらも自分の道を貫く男の一代記を、腰を据えてじっくり読み通したい人

こんな人には不向き

最初に感じた作風のまま最後まで走ってほしい人、物語が途中で大きく舵を切る展開が苦手な人

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14

アンゴルモア 元寇合戦記

完結

勝ち目のない島の防衛戦に流人たちが挑む、史実を土台にした合戦絵巻!

この特集で選んだ理由

鎌倉時代の元寇という、ほかの作品が扱わない時代の防衛戦を描いている点で選びました。

アンゴルモア 元寇合戦記
作者
たかぎ七彦
掲載誌
サムライエース
ジャンル
歴史/アクション
完結
完結
評価
8.4/10

良い点

元の大軍が去るまでの七日間を耐え抜く期限つきの負け戦という縛りが、最後まで効いてきます。地形を使った夜襲で一矢報いた直後に、相手の物量を見せつけられる落差がきつい。折れかけた男たちを娘の激情が戦へ引き戻す場面にも熱がこもっています。

気になる点

合戦なのに絵がほとんど動かず、立ち回りの流れが追いにくい作品です。木立と人の大きさの釣り合いなど縮尺の狂いが目につき、人が次々と死んでいく凄惨さも好みが分かれます。

こんな人におすすめ

勝ち目のない戦を、決められた期日まで耐え抜く時間稼ぎの防衛戦としてじっくり味わいたい人

こんな人には不向き

合戦ものを読むときに、なめらかで見応えのある立ち回りの描写をいちばん大事にしたい人

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15

ビン~孫子異伝~

完結

歩けない異形の軍師が、孤児たちの軍を率いて策略ひとつで乱世を駆け抜ける中国戦国の物語!

この特集で選んだ理由

力比べの合戦が多い顔ぶれのなかで、知略戦の面白さを受け持つ古代中国ものです。

ビン~孫子異伝~
作者
星野浩字
掲載誌
スーパージャンプ
ジャンル
青年漫画/歴史フィクション/軍事・政治
完結
完結
評価
8.4/10

良い点

歩くこともできない軍師が、地形や風、人の心まで読み切って何倍もの敵をひっくり返していきます。張り巡らせた策が噛み合う痛快さに加え、むごい刑罰や市民から見た戦乱の暮らしまで描かれ、戦争のむごさをまっすぐに突きつけてくる作品です。

気になる点

話の進みがゆっくりで、古い中国語っぽい口調も読みづらさにつながります。オリジナル要素が多く、後半は孫子の兵法というより力押しの場面が増えるほか、劇画寄りの絵や色っぽい女性の描き方も好みが分かれます。

こんな人におすすめ

地形や気象、人の心まで読み切る知略で大軍をひっくり返す戦いに、胸を高鳴らせたい人

こんな人には不向き

史実に忠実な本格派の中国歴史ものを求めていて、強すぎるオリジナル設定が気になってしまう人

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16

シグルイ

完結

武士道の狂気と「死狂い」の美学を、緻密な人体破壊描写で描き出す。宿命の二人が激突する、残酷無惨時代劇の最高峰!

この特集で選んだ理由

武士道の狂気そのものを描き切った作品で、19作のなかでもっとも読む覚悟が要ります。

シグルイ
作者
南條範夫/山口貴由
掲載誌
週刊コミックバンチ
ジャンル
剣劇/時代劇/バイオレンス
完結
完結
評価
8.9/10

良い点

藤木と伊良子の因縁が15巻かけてじっくり煮詰められ、言葉は少なくても視線や筋肉の震えですべてを語る演出に引き込まれます。人体の構造まで描き込んだ破壊描写は、命を削り合う剣術の凄みを伝えるための残酷さとして迫ってきます。

気になる点

血肉や身体の欠損を描く場面が常軌を逸したレベルで残酷で、完全に人を選ぶ劇薬です。御前試合に向かうまでの過去編が長く、独特の文体がシリアスな場面でギャグに見えてしまうこともあります。

こんな人におすすめ

張りつめた空気と独特の美しさが同居する剣の話に惹かれる人

こんな人には不向き

切断や欠損といったむごい表現や、痛そうな絵が多いのが苦手な人

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17

JIN―仁―

完結

現代の脳外科医が幕末の江戸へ。道具も薬もない町で、命と歴史の重さに向き合う医療劇

この特集で選んだ理由

現代の医者の目から幕末を見る作品として、医療という切り口で時代の重さに触れられます。

JIN―仁―
作者
村上もとか
掲載誌
スーパージャンプ
ジャンル
青年漫画/医療/時代劇/SF
完結
完結
評価
4.5/10

良い点

タイムスリップと幕末と医学という重たい題材が、三つ混ざり合って別の熱を生んでいる作品です。設備も薬もない町で、あるものだけで治療していく場面は生々しい。材料を集める人や器具を作る職人など、支える人がいて初めて医術が形になる流れに考えさせられます。

気になる点

危機に陥っては窮地を脱する展開が繰り返され、都合よく物事が運びすぎると感じる場面があります。終盤の時間の辻褄合わせは腑に落ちにくく、遊郭まわりの色っぽい場面で話が横道に逸れるのも気になります。

こんな人におすすめ

時代物と医療とSFが混ざり合い、どれか一つだけでは出せない熱が生まれる物語を読みたい人

こんな人には不向き

読み終えたときに、時をさかのぼる仕掛けの理屈がすっきり片づいている決着を求めたい人

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18

ちるらん 新撰組鎮魂歌

完結

最強のヤンキー新撰組が幕末を爆走!漢たちの闘いと美しい散り際を描く剣劇アクション!

この特集で選んだ理由

新撰組をバトルアクションに振り切って描いた作品として、熱さを求める人に向けて入れました。

ちるらん 新撰組鎮魂歌
作者
梅村真也/橋本エイジ
掲載誌
月刊コミックゼノン
ジャンル
青年漫画/歴史・時代劇/アクション
完結
完結
評価
9.1/10

良い点

新撰組の隊士たちを信念を貫く最強のヤンキーとして描き直し、土方と近藤が背中を預け合う関係が熱く描かれます。トーンをほとんど使わない手描きの剣劇作画は迫力十分。隊士たちの華々しくも悲壮な散り際には泣かされます。

気になる点

首が飛び四肢が切断される直接的なバイオレンス描写が多く、苦手な人にはきつい作品です。現代風の髪型や大胆な史実の改変は、硬派な歴史劇を求める人には軽く見え、派閥争いのパートでは中だるみも感じます。

こんな人におすすめ

信念を貫く漢たちの絆と、圧倒的熱量の剣劇にしびれたい人

こんな人には不向き

史実に忠実で重厚な歴史劇を期待している人

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19

花の慶次 ―雲のかなたに―

完結

派手な身なりの傾奇者・前田慶次が、愛馬とともに戦国の世を豪快に駆け抜ける痛快時代劇!

この特集で選んだ理由

重い作品が多いなかで、豪快で痛快な読み味を持つ戦国ものとして、合間に読みやすい一作です。

花の慶次 ―雲のかなたに―
作者
原哲夫/隆慶一郎/麻生未央
掲載誌
週刊少年ジャンプ
ジャンル
青年漫画/人間ドラマ/時代劇/歴史/アクション
完結
完結
評価
8.7/10

良い点

豪快で人情に厚い傾奇者・前田慶次の生き方が爽快で、賢い愛馬との絆にもぐっときます。派手な合戦だけでなく、登場人物それぞれの覚悟や哀しみまで丁寧に描くので、ただの歴史アクションでは終わらない深みがあります。

気になる点

筋肉質な人物や細かく描きこんだ背景が読みにくく、絵の好みがはっきり分かれる作品です。戦いや自決の場面は生々しく、創作の部分も多いので、これで戦国の歴史を知った気にならないほうがよさそうです。

こんな人におすすめ

派手な合戦の爽快さだけでなく、人それぞれの覚悟や哀しみまで丁寧に描いた戦国ものをじっくり読みたい人

こんな人には不向き

筋肉質で濃い劇画タッチや、すみずみまで細かく描き込まれた背景が苦手で、話に集中しづらくなってしまう人

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目的別のおすすめ

この特集で、読み放題・無料で読める作品

掲載作品のうち、Kindle+(旧Kindle Unlimited)で1巻が読み放題、または期間限定で1巻が無料になっている作品です。Amazonの表示を毎日確認して更新しています。

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よくある質問

完結している歴史漫画は?+

この特集の19作品はすべて完結済みで、10巻以上の長編に絞っています。最後まで見届ける満足感を味わいたい人は、ヴィンランド・サガやゴールデンカムイ、大奥あたりから手に取ってみてください。

歴史漫画は無料で読める?+

各作品の読み放題・無料の状況はページ下部の一覧と /kindle-unlimited・/free で毎日更新しています。気になる作品が対象になっているか、読み始める前に一覧で確かめてください。

残酷な描写が苦手でも読める作品は?+

ヴィンランド・サガには拷問や略奪、ゴールデンカムイには流血や動物をさばく場面、シグルイには人体の損壊を細かく描く場面があります。ちるらんや花の慶次も流血は多め。苦手な人は、陰湿な悪役が出てこないアルテや、宮廷の恋と革命を描くベルサイユのばらから読むと安心です。

歴史の知識がなくても楽しめる?+

大奥やお~い!竜馬、アド・アストラは、物語を追ううちに時代の流れがつかめる作りです。一方、ヴィンランド・サガや花の慶次は、背景をある程度知っているほうが楽しみやすい場面があります。

史実にどれくらい忠実?+

作品によってかなり違います。アド・アストラやセンゴクは考証の細かさが持ち味。大奥は男女逆転、『JIN』はタイムスリップという大きな仕掛けがあり、お~い!竜馬にも創作の場面が多く入っています。史実そのものより、時代の空気と人の生き方を味わうつもりで読むと楽しめます。

まとめ

19作品に共通するのは、歴史の大きな流れのなかで、名もない兵士や落ちこぼれの若者、器に狂った武将まで、一人ひとりの迷いと覚悟を描き切っていることです。年表だけでは見えない人の顔が、長い巻数をかけて少しずつ立ち上がってきます。完結済みの長編ばかりなので、気になった一作から腰を据えて読み始めてみてください。

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