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逆転劇が爽快な漫画おすすめ24選|絶望をひっくり返す長編

編集: 漫画よしあし
公開日:更新日:

負けがほぼ決まった場面から、たった一手で形勢がひっくり返る。逆転劇の気持ちよさは、追い込まれていた時間が長いほど大きくなります。

この特集では、頭脳戦で盤面を裏返す作品、弱小チームや小さな選手が格上に挑む下剋上、どん底の立場から成り上がる物語の3系統から、10巻以上続く長編を24作選びました。

どの作品も、勝ち筋が見えた瞬間にそれまでの我慢がまとめて報われます。今の気分に合う逆転の形から、気軽に手に取ってみてください。

時間がない人向け結論:おすすめTOP3

  1. 一手ずつ積み上げた論理が最後に盤面をひっくり返すので、読み手も一緒に頭を使えます。

  2. 命を賭けたブラフの応酬に、暴力と知略がからみ合う緊張感が加わり、一瞬も気が抜けません。

  3. わざとアウトを取られて試合を無効にするような、やってはいけない側から攻める発想に何度もうならされます。

目次

選び方のポイント

  1. 1. 頭で勝つ逆転か、命を張る逆転かで選ぶ

    ルールの抜け穴を突いて勝つ頭脳戦なら『LIAR GAME』や『ONE OUTS』、銀行が胴元のギャンブルでルールを逆手に取る『ジャンケットバンク』が向いています。命がけの駆け引きに暴力まで絡む緊張感を求めるなら、『嘘喰い』や『賭博黙示録カイジ』を選ぶとよいでしょう。麻雀の『アカギ-闇に降り立った天才』、将棋の『ハチワンダイバー』は、ルールを知らなくても勝負の熱だけで読めます。

  2. 2. 選手として格上を倒すスポーツ下剋上

    選手の目線で強豪に挑むなら、『アイシールド21』『SLAM DUNK』『ハイキュー!!』がまず候補です。小さな体のまま真っ向勝負を挑む『火ノ丸相撲』、走ることしかできない少年がチームを変えていく『DAYS』は、泥くさい下剋上が好きな人に合います。

  3. 3. 頭脳で試合を動かすスポーツもの、受験もの

    監督やアナリストの知略で試合をひっくり返す話が好きなら、『GIANT KILLING』『神様のバレー』『ラストイニング』を。分析ノートを武器にテニスの腕を上げる『ベイビーステップ』は、派手な逆転より積み重ねで勝ち上がるタイプです。落ちこぼれが東大を目指す『ドラゴン桜』は、勉強そのものを逆転の武器にします。

  4. 4. どん底の長さで選ぶ

    逆転の爽快さは、そこまでの苦しさと表裏一体です。『盾の勇者の成り上がり』は冤罪で責められる序盤が長く、その分だけ這い上がる姿に気持ちが入ります。早めにすっきりしたい人には、追放されてすぐ本来の力を見せはじめる『味方が弱すぎて補助魔法に徹していた宮廷魔法師、追放されて最強を目指す』が合いやすいでしょう。

  5. 5. 主人公の温度で選ぶ

    敵を容赦なく追い詰める主人公もいれば、明るさで逆境を楽しんでしまう主人公もいます。『ありふれた職業で世界最強』は奈落に落とされた少年が人が変わったように突き進む物語。『ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~』は、鋼のメンタルで幽閉先さえ楽園にしてしまうヒロインの物語です。耳が聞こえず非力な王子が優しさを失わずに進む『王様ランキング』、誠実さだけで歌舞伎町の頂点を目指す『夜王』のように、まっすぐさで道を開く主人公もいます。

  6. 6. 重い描写への耐性を確かめておく

    逆転の前には、たいてい理不尽な目に遭う場面があります。『嘘喰い』や『賭博黙示録カイジ』は拷問などの残酷な場面が多く、『今際の国のアリス』もショッキングな死の描写が続くので、苦手な人は注意が必要です。軽めに楽しみたいなら、スポーツものや『ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~』から入ると安心です。

全24作品の比較表

横にスクロールすると他の項目も見られます

順位作品名ジャンル完結状況評価特徴向いている人
1LIAR GAMELIAR GAMEドラマ/サスペンス/心理戦完結9.2/10一手ずつ積み上げた論理が最後に盤面をひっくり返すので、読み手も一緒に頭を使えます。複雑なゲームのルールを読み解いた先に「そういうことか!」という逆転の快感が待っている知略バトルを楽しみたい人
2嘘喰い嘘喰い青年漫画/ギャンブル/アクション/サスペンス完結9.2/10命を賭けたブラフの応酬に、暴力と知略がからみ合う緊張感が加わり、一瞬も気が抜けません。極限の心理戦と命がけの駆け引きを、息を呑むような緊張感のなかでじっくり味わい尽くしたい人
3ONE OUTSONE OUTS青年漫画/野球/ギャンブル/心理戦完結8.5/10わざとアウトを取られて試合を無効にするような、やってはいけない側から攻める発想に何度もうならされます。汗と友情で押し切る青春ものより、頭で相手を出し抜く勝負のほうにわくわくしてしまう人
4賭博黙示録カイジ賭博黙示録カイジ青年漫画/ギャンブル完結9.4/10弱さや迷いを抱えた開司が、追い詰められた場面でだけ異常な頭のキレを見せる姿から目が離せません。追い詰められた人間が見せる異常な頭のキレにしびれたい人
5アイシールド21アイシールド21スポーツ/青春/アクション完結8.5/10天才ぞろいの強豪に知恵とチームワークと努力で挑む弱小チームが熱く、敵チームの人生まで描かれるので何度も泣かされます。気弱でパシられていた主人公が、努力と仲間との絆で強敵に挑んでいく逆転劇に胸を熱くしたい人
6GIANT KILLINGGIANT KILLING青年漫画/ヒューマンドラマ/サッカー/スポーツ連載中9.1/10選手ではなく監督が主人公で、戦術と心理戦で強豪を倒す大番狂わせに痺れます。監督・戦術の視点でサッカーの試合を楽しむ、頭脳戦とジャイアントキリングの快感を味わいたい人
7ドラゴン桜ドラゴン桜ヒューマンドラマ/教育/学園完結8.5/10偏差値30の落ちこぼれが這い上がっていく過程が熱く、計算100本ノックのような勉強法も理屈が通っていて試したくなります。落ちこぼれが這い上がっていく熱い逆転劇が好きな人
8神様のバレー神様のバレー青年漫画/バレーボール/頭脳戦・心理戦/スポーツ連載中8.5/10選手ではなくアナリストが主人公で、データと心理戦で試合を支配する切り口が新鮮です。データ分析と心理戦でコートの外から試合を動かすアナリストという異色の視点から描くスポーツ漫画が好きな人
9盾の勇者の成り上がり盾の勇者の成り上がり異世界/ファンタジー連載中7.8/10地道な努力で一歩ずつ強くなるので、安易な無双が苦手な人にも合います。ありがちな無双ものに物足りなさを感じ、地道な努力で少しずつ強くなる主人公を応援したい人
10ありふれた職業で世界最強ありふれた職業で世界最強バトル・アクション/異世界ファンタジー/成り上がり完結8.2/10クラスメイトの悪意で奈落へ落とされた少年が、魔物を喰らって力を奪いながら這い上がる、迷宮の攻略そのものがドラマになる筋立てにハマります。どん底に落とされた主人公が地を這って伸し上がる、落差の大きい成り上がりにしびれる人
11ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~後宮・宮廷/コメディ/入れ替わり/中華ファンタジー連載中9.2/10病弱な体から健康な体に入れ替わって大喜びし、幽閉先さえ楽園にしてしまう玲琳の、どんな逆境もポジティブにはね返す鋼メンタルに笑わされます。病弱ゆえに培われた鋼のメンタルでどんな逆境もポジティブに乗り越えるヒロインの痛快さに笑える人
12味方が弱すぎて補助魔法に徹していた宮廷魔法師、追放されて最強を目指す味方が弱すぎて補助魔法に徹していた宮廷魔法師、追放されて最強を目指す成長/ファンタジー/追放/バトル連載中8.1/10攻撃魔法師なのに補助役に縛られていた主人公が、理不尽に追放されたあと実力で見返していく流れがスカッとします。仲間どうしの信頼と連携で、強敵の弱点を探りながら攻略していく痛快なバトルが好きな人
13ベイビーステップベイビーステップスポーツ/青春完結8.8/10真面目さを武器にした理詰めの練習で、努力した分だけきちんと結果が出るので、読んでいてすっきりします。感覚ではなく論理的に競技を分析しながら成長していく、これまでにない知的なスポーツものが好きな人
14ラストイニングラストイニング青年漫画/学園ドラマ/心理戦・頭脳戦/高校野球/スポーツ完結8.9/10選手ではなく監督の目で進む試合運びが新鮮で、一球ごとの配球にきちんと理屈が通っています。気合や根性ではなく、読み合いと確率で勝ち筋を組み立てる試合運びをじっくり味わいたい人
15DAYSDAYS少年漫画/サッカー/スポーツ/青春完結8.4/10綺麗事に逃げない泥くささがあり、走り続ける主人公をいつのまにか本気で応援したくなります。才能に恵まれない主人公がひたむきに走り続ける泥くさい努力で仲間を変えていく物語に、胸を熱くしたい人
16火ノ丸相撲火ノ丸相撲スポーツ(相撲)/少年漫画/学園・部活完結8.6/10全国では通用しないと突きつけられても、弱点を伸びしろと言い換えて立ち上がる小さな主人公に背中を押されます。ルールを何も知らなくても、体格で劣る側が真っ向から押し返す痛快さに引き込まれたい人
17ハイキュー!!ハイキュー!!バレーボール/スポーツ/青春完結9.6/10試合のたびに何度も鳥肌が立ち、苦手だった競技まで好きにさせてしまう熱量があります。普段はスポーツ漫画を読まないけれど、知らない競技にまで夢中になる体験を味わってみたい人
18SLAM DUNKSLAM DUNK少年漫画/バスケットボール/スポーツ/青春/学園完結9.8/10ルールも知らない不良の桜木が、必殺技に頼らず地道な基礎の積み重ねで戦力になっていく過程に引き込まれます。派手な才能一発で勝つ話ではなく、素人が基礎をひとつずつ積み上げて強くなる過程をじっくり味わいたい人
19ハチワンダイバーハチワンダイバー青年漫画/将棋/ギャンブル/バトル完結9.1/10大ゴマと太い描き文字で押しきるコマ運びで、駒音が殴り合いのように響く対局が続きます。将棋のルールをまったく知らなくても、駒を挟んだ殴り合いのような対局に体温を上げられる人
20アカギ-闇に降り立った天才アカギ-闇に降り立った天才ドラマ/ギャンブル/サスペンス完結9/10常軌を逸した判断を連発するアカギに、実在するのではと思うほどの説得力があります。ルールをまったく知らなくても物語に没入でき、極限の心理戦と奇策の応酬に夢中になれる人
21ジャンケットバンクジャンケットバンク青年漫画/ギャンブル/サスペンス/心理戦連載中8.8/10イカサマ前提で進むぶん、ルールに仕込んだ罠を読み合う深さがたまりません。オリジナルのゲームでルールの裏に仕込まれた罠を読み解く頭脳戦を、推理しながら楽しみたい人
22今際の国のアリス今際の国のアリスドラマ/アクション/サスペンス完結9.2/10デスゲームものには珍しく、最後まで読んで納得できる結末が用意されています。デスゲームでも、ルールの裏をかく知力と心理のかけひきを一つずつじっくり味わいたい人
23王様ランキング王様ランキングファンタジー/ドラマ/冒険連載中8.6/10耳が聞こえず非力なボッジが、蔑まれても優しさを失わずに不器用ながら一歩ずつ前に進む姿に勇気をもらえます。見た目や能力で周囲に見くびられ続けながらも純粋な心で仲間と信頼を育んでいく主人公に感情移入できる人
24夜王夜王青年漫画/ヒューマンドラマ/サクセスストーリー完結8/10どの話もつらいのに、最後は必ず救いのある終わり方になるから、重くても先へ進めます。ホストと客の女性それぞれの人生に寄り添う、つらくても必ず救いのある人間ドラマを味わいたい人
1

LIAR GAME

完結

100億をかけた「嘘つきゲーム」に巻き込まれた純真な女子大生と天才詐欺師の死闘。頭脳戦の論理が積み重なり、逆転の瞬間に味わう知的カタルシスが圧巻のサスペンス傑作。

この特集で選んだ理由

ルールの穴を突く論理だけで逆転を組み立てる、この特集の頭脳戦系を代表する1作です。

LIAR GAME
作者
甲斐谷忍
掲載誌
週刊ヤングジャンプ
ジャンル
ドラマ/サスペンス/心理戦
完結
完結
評価
9.2/10

良い点

ゲームのルールを聞いてから「そんな抜け穴があったのか」と気づくまでの、緊張がほどける流れがたまりません。一手ずつ積み上げた論理が最後に盤面をひっくり返すので、読み手も一緒に頭を使えます。頼りなく見えた直にしかできない役割が見えてくるのも楽しいところです。

気になる点

ゲームの仕組みがかなり複雑で、疲れているときに読むと置いていかれやすい作品です。解決策が都合よく決まるように見える場面もあり、リアルさを求めすぎると引っかかります。後半はスケールが広がるぶん、初期のシンプルな対決にあった濃さは薄れます。

こんな人におすすめ

複雑なゲームのルールを読み解いた先に「そういうことか!」という逆転の快感が待っている知略バトルを楽しみたい人

こんな人には不向き

ゲームの仕組みの説明が複雑で頭が追いつかなくなると置いていかれてしまうことが、苦痛に感じられる人

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2

嘘喰い

完結

天才ギャンブラー斑目貘が、暴力と知略が支配する極限のギャンブルに挑むサスペンス!

この特集で選んだ理由

頭脳戦に肉弾戦まで加わる、掲載作のなかでも特に張りつめた逆転劇です。

嘘喰い
作者
迫稔雄
掲載誌
週刊ヤングジャンプ
ジャンル
青年漫画/ギャンブル/アクション/サスペンス
完結
完結
評価
9.2/10

良い点

命を賭けたブラフの応酬に、暴力と知略がからみ合う緊張感が加わり、一瞬も気が抜けません。巻を追うごとに画力が上がり、張りめぐらされた伏線が鮮やかに回収されていきます。貘の背中を追って成長していく梶の姿にも胸が熱くなります。

気になる点

ギャンブルのルールと解説が難しく、何度もページを戻って読み返すことになります。拷問や人体破壊などの残酷な場面が多いので、苦手な人には覚悟が要ります。1つのゲームが長く、中だるみを感じる編もあります。

こんな人におすすめ

極限の心理戦と命がけの駆け引きを、息を呑むような緊張感のなかでじっくり味わい尽くしたい人

こんな人には不向き

複雑なルールや込み入った解説を一つずつ追うより、軽快でテンポよく分かりやすい展開を好む人

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3

ONE OUTS

完結

1アウトごとに金が動く契約から始まる、頭脳戦だけで球界をひっくり返す野球漫画

この特集で選んだ理由

野球の試合を舞台にしながら中身はルールの裏をかく頭脳戦という、頭脳系とスポーツ系をつなぐ1作です。

ONE OUTS
作者
甲斐谷忍
掲載誌
ビジネスジャンプ
ジャンル
青年漫画/野球/ギャンブル/心理戦
完結
完結
評価
8.5/10

良い点

対戦相手だけでなく、金勘定しか頭にない球団オーナーとの化かし合いも見どころです。わざとアウトを取られて試合を無効にするような、やってはいけない側から攻める発想に何度もうならされます。冷たい頭脳戦の裏に、心を病んだ投手が立ち直る回のような人くささもあります。

気になる点

相手の監督も打者もそろって間抜けに見え、引っかかる役が最初から決まっている構図が続きます。契約の金額が話の都合でふくらんでいく点は、現実離れして見えるかもしれません。終わり方が投げっぱなしで、宙ぶらりんな気分が残ります。

こんな人におすすめ

汗と友情で押し切る青春ものより、頭で相手を出し抜く勝負のほうにわくわくしてしまう人

こんな人には不向き

競技や選手を正面から描く話を求めていて、勝つためなら手段を選ばない主人公が苦手な人

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4

賭博黙示録カイジ

完結

他人の借金を背負わされた青年が、人生を賭けたギャンブルで理不尽な大人に牙をむく!

この特集で選んだ理由

借金を背負わされたどん底の青年が理不尽な大人に挑む、追い込まれ方がもっとも容赦ない頭脳戦です。

賭博黙示録カイジ
作者
福本伸行
掲載誌
週刊ヤングマガジン
ジャンル
青年漫画/ギャンブル
完結
完結
評価
9.4/10

良い点

弱さや迷いを抱えた開司が、追い詰められた場面でだけ異常な頭のキレを見せる姿から目が離せません。ジャンケンをカードに置き換えただけのゲームが、ここまで高度な心理戦になるのかと驚かされます。利根川の演説のように、敵の言い分にも読む価値があります。

気になる点

悪役にサディスト気質がそろい、さまざまな拷問の場面を延々と見せられることがあります。ジャンケンの章は長く、同じような台詞が続いて話が進まない場面もあります。第二章はゲームが単純になり、一章ほどの緊張感はありません。

こんな人におすすめ

追い詰められた人間が見せる異常な頭のキレにしびれたい人

こんな人には不向き

拷問やいたぶる描写が続くのがつらい人

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5

アイシールド21

完結

逃げ足が才能に変わる——弱小チームの知恵と熱さが光る少年アメフト漫画!

この特集で選んだ理由

選手自身が走って強豪をひっくり返す、スポーツ下剋上のなかで最も王道の少年漫画です。

アイシールド21
作者
稲垣理一郎/村田雄介
掲載誌
週刊少年ジャンプ
ジャンル
スポーツ/青春/アクション
完結
完結
評価
8.5/10

良い点

パシリで鍛えた俊足が才能に変わる設定に、まず心をつかまれます。天才ぞろいの強豪に知恵とチームワークと努力で挑む弱小チームが熱く、敵チームの人生まで描かれるので何度も泣かされます。アメフトを知らなくても、読むうちに自然とルールが身につきます。

気になる点

専門用語が多く、馴染みのない競技だと序盤は難しく感じるかもしれません。前半の熱さに比べ、後半は雰囲気が変わったように見えます。最終話は良いものの、もっと続きが読みたかったという物足りなさが残ります。

こんな人におすすめ

気弱でパシられていた主人公が、努力と仲間との絆で強敵に挑んでいく逆転劇に胸を熱くしたい人

こんな人には不向き

競技の専門用語がやや多い序盤を、慣れるまでじっくり腰を据えて読み進めるのが苦手な人

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6

GIANT KILLING

弱小クラブが監督の知略で格上に挑む、リアリティ溢れる新世代サッカー漫画の決定版!

この特集で選んだ理由

プロの世界で監督の知略が格上を倒す、大人向けの下剋上を味わえる作品です。

GIANT KILLING
作者
ツジトモ/綱本将也
掲載誌
モーニング
ジャンル
青年漫画/ヒューマンドラマ/サッカー/スポーツ
完結
連載中
評価
9.1/10

良い点

選手ではなく監督が主人公で、戦術と心理戦で強豪を倒す大番狂わせに痺れます。ベンチ同士の駆け引きに加え、フロントやサポーターの葛藤まで描かれるので、クラブ全体を応援したくなります。負け癖のついたチームが少しずつまとまっていく過程に、何度も胸を打たれました。

気になる点

一試合に数巻かけるゆっくりした展開もあり、連載で追うと焦れったく感じます。70巻近い長期連載なので、今から揃えるには根気が要ります。監督の指示どおりに試合が動きすぎる場面は、少しご都合主義に見えます。

こんな人におすすめ

監督・戦術の視点でサッカーの試合を楽しむ、頭脳戦とジャイアントキリングの快感を味わいたい人

こんな人には不向き

一試合に複数巻かけるゆったりしたペースが続き、サクサク読める展開のスポーツ漫画を求める人

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7

ドラゴン桜

完結

元暴走族の弁護士が落ちこぼれ高校生を東大現役合格へ導く、受験勉強法の概念を覆した伝説の教育コミック!

この特集で選んだ理由

試合ではなく受験で人生をひっくり返す、掲載作でただ1つ勉強が舞台の逆転劇です。

ドラゴン桜
作者
三田紀房
掲載誌
モーニング
ジャンル
ヒューマンドラマ/教育/学園
完結
完結
評価
8.5/10

良い点

「東大は誰でも入れる」と言い切る桜木の説得力に、背中を押されます。偏差値30の落ちこぼれが這い上がっていく過程が熱く、計算100本ノックのような勉強法も理屈が通っていて試したくなります。社会のルールを説く言葉は、大人が読んでも役に立ちます。

気になる点

作中の勉強法には、今の時代では古くなったものも混じります。相手を見下すような桜木の物言いが鼻について、素直に感動できない回もあります。東大合格だけを目標にする価値観は、今の感覚だと窮屈に映るかもしれません。

こんな人におすすめ

落ちこぼれが這い上がっていく熱い逆転劇が好きな人

こんな人には不向き

今の時代に合わない勉強法が交じると気になる人

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8

神様のバレー

弱小中学バレー部を全国制覇へ!天才アナリストがデータと心理戦で強豪を撃破する頭脳派スポーツ漫画。

この特集で選んだ理由

『GIANT KILLING』と同じく裏方の頭脳で勝つ作品ですが、相手の心理をえぐる手口の容赦なさでは一段上をいきます。

神様のバレー
作者
渡辺ツルヤ/西崎泰正
掲載誌
週刊漫画TIMES
ジャンル
青年漫画/バレーボール/頭脳戦・心理戦/スポーツ
完結
連載中
評価
8.5/10

良い点

選手ではなくアナリストが主人公で、データと心理戦で試合を支配する切り口が新鮮です。身体能力の低い弱小中学バレー部が、えげつない策略で強豪校を倒していく展開は爽快そのもの。阿月の意図をつかんで少しずつ育つ中学生たちにも心を動かされます。

気になる点

選手を駒のように扱い、相手の弱点を容赦なく突く戦い方は、爽やかな青春スポーツを求める人には胸糞悪く感じられるかもしれません。1試合に多くのページを割くので、展開が遅く感じる巻もあります。中学生が高度な戦術を完璧にこなす点や、時折入るお色気描写も気になるところです。

こんな人におすすめ

データ分析と心理戦でコートの外から試合を動かすアナリストという異色の視点から描くスポーツ漫画が好きな人

こんな人には不向き

スポーツ漫画としての熱い試合描写や選手たちの成長に感情移入したいのに、裏方視点が続いて物足りない人

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9

盾の勇者の成り上がり

冤罪で追いつめられた盾の勇者が、少女ラフタリアと地道に這い上がる成り上がりファンタジー

この特集で選んだ理由

冤罪という深い不遇から地道に這い上がる、成り上がり系でいちばん溜めの長い作品です。

盾の勇者の成り上がり
作者
アネコユサギ/弥南せいら/藍屋球
掲載誌
コミックフラッパー
ジャンル
異世界/ファンタジー
完結
連載中
評価
7.8/10

良い点

仲間に裏切られ、濡れ衣まで着せられた尚文が、毎日責められても必死に生き抜く姿を応援したくなります。地道な努力で一歩ずつ強くなるので、安易な無双が苦手な人にも合います。ラフタリアが周りに無実を訴える場面には、信じてくれる相手がいる救いが詰まっていて泣かされました。

気になる点

無実なのに誰にも信じてもらえない理不尽さが長く続くので、序盤で手が止まる人もいそうです。ほかの勇者たちの考えの浅さにも疲れます。戦闘では位置関係がつかみにくく、物語の深みにもあとひと押しほしくなります。

こんな人におすすめ

ありがちな無双ものに物足りなさを感じ、地道な努力で少しずつ強くなる主人公を応援したい人

こんな人には不向き

序盤から主人公が理不尽に責められ続ける展開が長く続くと、読むのがつらくなってしまう人

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10

ありふれた職業で世界最強

完結

最弱の職業を押しつけられた高校生が、迷宮の底から這い上がる異世界成り上がり譚。

この特集で選んだ理由

戦う力のない職業から白髪隻眼の戦士へと変わる、成り上がり系のなかで落差が最も大きい作品です。

ありふれた職業で世界最強
作者
たかやKi/白米良/RoGa
掲載誌
コミックガルド
ジャンル
バトル・アクション/異世界ファンタジー/成り上がり
完結
完結
評価
8.2/10

良い点

クラスメイトの悪意で奈落へ落とされた少年が、魔物を喰らって力を奪いながら這い上がる、迷宮の攻略そのものがドラマになる筋立てにハマります。隻腕に眼帯、大きな銃といった中二心をくすぐる要素も全開。マグマの照り返しまで伝わる灼熱の迷宮の作画も見ごたえがあります。

気になる点

不遇な出だしのわりに、あっさりチート状態になる展開には冷めやすいかもしれません。女の子が次々に惚れていくお約束のハーレム展開や、主人公の性格の激変は好き嫌いが出ます。敵の強さが駆け足で上がり、感情が置いていかれる場面もあります。

こんな人におすすめ

どん底に落とされた主人公が地を這って伸し上がる、落差の大きい成り上がりにしびれる人

こんな人には不向き

序盤の弱さから一転して主人公が別人のようになる、人柄が急に変わる流れについていきにくい人

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11

ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~

身体を奪われ死刑寸前!?超病弱から健康になった元お嬢様が、鋼メンタルで這い上がる後宮とりかえ劇!

この特集で選んだ理由

暗い復讐ではなく明るさで逆境をはね返す、掲載作のなかで一番軽やかに読める逆転劇です。

ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~
作者
中村颯希/ゆき哉/尾羊英
掲載誌
月刊コミックZERO-SUM
ジャンル
後宮・宮廷/コメディ/入れ替わり/中華ファンタジー
完結
連載中
評価
9.2/10

良い点

病弱な体から健康な体に入れ替わって大喜びし、幽閉先さえ楽園にしてしまう玲琳の、どんな逆境もポジティブにはね返す鋼メンタルに笑わされます。最初は冷たかった周囲が、彼女の本質に触れてどんどん惹かれていく過程も楽しいところです。尾羊英による中華後宮の衣装や調度品の描き込みにも見とれます。

気になる点

鋼メンタルで何でも解決するお決まりのパターンが続くため、一気読みするとワンパターンに感じることがあります。入れ替わりの謎解きはゆっくり進むので、じれったく思う場面もあります。原作小説の重厚な設定説明は、漫画では少しマイルドになっています。

こんな人におすすめ

病弱ゆえに培われた鋼のメンタルでどんな逆境もポジティブに乗り越えるヒロインの痛快さに笑える人

こんな人には不向き

序盤の明るいコメディが巻数と共にシリアスな権力闘争・複雑な設定へ移行すると付き合いにくくなる人

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12

味方が弱すぎて補助魔法に徹していた宮廷魔法師、追放されて最強を目指す

追放された宮廷魔法師が旧友とパーティーを再結成し、封じていた攻撃魔法で本領を発揮する冒険ファンタジー!

この特集で選んだ理由

追放した側を実力で見返す「ざまぁ」の爽快感を、ためらいなくまっすぐ味わえる作品です。

味方が弱すぎて補助魔法に徹していた宮廷魔法師、追放されて最強を目指す
作者
アルト/夕薙/門司雪
掲載誌
マガジンポケット
ジャンル
成長/ファンタジー/追放/バトル
完結
連載中
評価
8.1/10

良い点

攻撃魔法師なのに補助役に縛られていた主人公が、理不尽に追放されたあと実力で見返していく流れがスカッとします。攻撃魔法も物理戦も補助魔法もこなす万能な戦い方と、ジャンプ系の戦闘漫画に負けない迫力の作画も楽しめます。脇役にもきちんと見せ場があります。

気になる点

不当な追放から無双、ざまぁへと進む流れがジャンルの型どおりで、展開の意外性はほとんどない作品です。敵役がそろって浅く描かれ、主人公の引き立て役に見えます。復讐が片づいたあとは強敵の登場で苦戦が続き、勢いが落ちたように感じます。

こんな人におすすめ

仲間どうしの信頼と連携で、強敵の弱点を探りながら攻略していく痛快なバトルが好きな人

こんな人には不向き

追放されてからの逆転劇など、ネット小説によくある定番の流れにはもう飽きてしまった人

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13

ベイビーステップ

完結

几帳面な高校生が論理的思考でテニスの頂点を目指す!圧倒的リアリティのスポーツ漫画!

この特集で選んだ理由

運動不足の優等生が分析ノートを武器にプロまで駆け上がる過程を、積み重ね型の逆転として入れています。

ベイビーステップ
作者
勝木光
掲載誌
週刊少年マガジン
ジャンル
スポーツ/青春
完結
完結
評価
8.8/10

良い点

体力づくりのつもりで始めたテニスに、成績オールAの優等生がのめり込んでいきます。真面目さを武器にした理詰めの練習で、努力した分だけきちんと結果が出るので、読んでいてすっきりします。テニス経験のある作者らしく、試合の描き方にも納得感があります。

気になる点

試合の描写が細かく、未経験だと専門的な駆け引きについていけない場面があります。中盤は展開がゆっくりで、世界ツアーのデビュー戦の途中で幕を閉じる結末には物足りなさが残ります。派手な大逆転を求めると、淡白に映るかもしれません。

こんな人におすすめ

感覚ではなく論理的に競技を分析しながら成長していく、これまでにない知的なスポーツものが好きな人

こんな人には不向き

細かく論理的な試合描写を難解に感じてしまい、もっとスピーディーでわかりやすい展開を求める人

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14

ラストイニング

完結

廃部寸前の野球部を、元インチキセールスマンの監督が知略だけで甲子園へ押し上げる

この特集で選んだ理由

『GIANT KILLING』『神様のバレー』と並ぶ監督目線の1冊ですが、こちらは高校野球を確率と読み合いだけで勝ち進む点で毛色が違います。

ラストイニング
作者
中原裕/神尾龍
掲載誌
ビッグコミックスピリッツ
ジャンル
青年漫画/学園ドラマ/心理戦・頭脳戦/高校野球/スポーツ
完結
完結
評価
8.9/10

良い点

選手ではなく監督の目で進む試合運びが新鮮で、一球ごとの配球にきちんと理屈が通っています。根性論を捨てて相手の嫌がる手だけを選ぶので、次の一手がまるで読めません。性格に合わせてやる気を引き出す人の動かし方は、部下を持つ大人にも学ぶところがあります。

気になる点

県予選までの読み合いの密度が高すぎて、その先の展開はどうしても薄く感じます。打線が一部の打者頼みになりがちで、チームの現在地もつかみにくいところがあります。まっすぐな青春を期待すると、打算だらけの勝ち方に乗れないかもしれません。

こんな人におすすめ

気合や根性ではなく、読み合いと確率で勝ち筋を組み立てる試合運びをじっくり味わいたい人

こんな人には不向き

汗と涙のまっすぐな青春を求めていて、打算や駆け引きだらけの勝ち方にはどうしても乗れない人

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15

DAYS

完結

走ることしか取り柄のない少年が、泥だらけで名門サッカー部を動かしていく青春譚

この特集で選んだ理由

技術も才能もない少年が、走る量だけで名門校の仲間を動かしていくので、泥くささ重視の人に推したい1作。

DAYS
作者
安田剛士
掲載誌
週刊少年マガジン
ジャンル
少年漫画/サッカー/スポーツ/青春
完結
完結
評価
8.4/10

良い点

綺麗事に逃げない泥くささがあり、走り続ける主人公をいつのまにか本気で応援したくなります。隠れた才能が開花するわけでもなく、一歩ずつチームの力になっていく歩みを追ううちに、自分も何かに打ち込みたくなります。脇の選手まで家庭の様子ごと描き分けた群像劇としても読みごたえ十分。

気になる点

話が進むにつれ精神論めいたポエム調の語りが増え、同じ調子の言葉が続くと読む速度が落ちます。運動経験のない少年が根性だけで通用してしまう都合のよさも目につきます。前置きが長く、なかなか試合が始まらない序盤は重めです。

こんな人におすすめ

才能に恵まれない主人公がひたむきに走り続ける泥くさい努力で仲間を変えていく物語に、胸を熱くしたい人

こんな人には不向き

未経験者が短い時間で通用してしまうスポーツものの都合のよさが、気になって仕方ない人

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16

火ノ丸相撲

完結

体の小さな少年が横綱を目指し、真っ向勝負だけで押し切る王道の相撲漫画。

この特集で選んだ理由

体格で劣る側が正面から押し返すという、下剋上のいちばん素朴な形を相撲で見せてくれます。

火ノ丸相撲
作者
川田
掲載誌
週刊少年ジャンプ
ジャンル
スポーツ(相撲)/少年漫画/学園・部活
完結
完結
評価
8.6/10

良い点

全国では通用しないと突きつけられても、弱点を伸びしろと言い換えて立ち上がる小さな主人公に背中を押されます。廃部を止めるために格闘技の王者まで土俵に引きずり込む序盤から痛快です。汗のにおいが漂いそうな取組なのに、読み終えると妙にさわやかな後味が残ります。

気になる点

高校編が濃いぶん、プロ編は急いで話を畳む駆け足の展開が目について寂しくなります。楽しみにしていた強豪同士の一番が、あっさり終わることもあります。荒れていた者が相撲で心を入れ替える流れが繰り返され、先の展開が読めてしまうのも惜しいところです。

こんな人におすすめ

ルールを何も知らなくても、体格で劣る側が真っ向から押し返す痛快さに引き込まれたい人

こんな人には不向き

物語の後半で話を急いで畳んでいく駆け足の展開が見えてくると、一気に気持ちが冷めてしまう人

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17

ハイキュー!!

完結

背の低い少年と天才セッターが全国の頂点を目指す、鳥肌が何度も立つ高校バレー青春漫画

この特集で選んだ理由

背の低い少年が強豪校に挑む構図を、相手チームの事情まで描きながら全45巻ぶん積み上げた高校バレーの長編です。

ハイキュー!!
作者
古舘春一
掲載誌
週刊少年ジャンプ
ジャンル
バレーボール/スポーツ/青春
完結
完結
評価
9.6/10

良い点

小柄な日向と天才セッター影山のやりとりは、どこを切り取っても青春そのもの。試合のたびに何度も鳥肌が立ち、苦手だった競技まで好きにさせてしまう熱量があります。相手校の選手にまで勝ってほしくなるほど、どのチームにも負けられない理由が描かれています。

気になる点

序盤の絵柄になじむまで少し時間がかかり、入口でつまずく人もいそうです。学校ごとに選手が次々と現れるので、顔と名前が一致しない時期があります。現実ではまずありえない超人的なプレーにも、最初は戸惑うかもしれません。

こんな人におすすめ

普段はスポーツ漫画を読まないけれど、知らない競技にまで夢中になる体験を味わってみたい人

こんな人には不向き

最初の数ページの絵柄だけで読むかどうか決めがちで、絵柄になじむまで読み進めるのが苦手な人

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18

SLAM DUNK

完結

ルールも知らない不良が、地味な基礎を積み上げて全国王者に挑むバスケ青春譚

この特集で選んだ理由

素人が基礎だけを頼りに全国の王者とぶつかるところまで行くので、必殺技なしの下剋上を語るうえで外せませんでした。

SLAM DUNK
作者
井上雄彦
掲載誌
週刊少年ジャンプ
ジャンル
少年漫画/バスケットボール/スポーツ/青春/学園
完結
完結
評価
9.8/10

良い点

ルールも知らない不良の桜木が、必殺技に頼らず地道な基礎の積み重ねで戦力になっていく過程に引き込まれます。いがみ合っていた問題児たちが、試合の中で仲間になっていく流れも熱いところ。終盤はセリフも効果音もない見開きから、手のひらが打ち合う音まで聞こえてきそうです。

気になる点

序盤は主人公のがなり立てる勢いに気圧され、騒がしさに疲れる時間が長めです。絵柄の時代感や暑苦しい熱血のノリが肌に合わない人もいるでしょう。バスケに興味が薄いと後半で距離ができやすく、思い切った幕引きにも賛否が分かれます。

こんな人におすすめ

派手な才能一発で勝つ話ではなく、素人が基礎をひとつずつ積み上げて強くなる過程をじっくり味わいたい人

こんな人には不向き

バスケそのものへの関心が薄く、競技に思い入れがないと後半の熱量に置いていかれると感じる人

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19

ハチワンダイバー

完結

奨励会を追われた男が賭け将棋の世界で盤の底へ潜る、狂熱の将棋バトル!

この特集で選んだ理由

奨励会を追われて賭け将棋に落ちた男が盤の前で再び燃えだす話で、どん底からの再起と頭脳戦を一度に読めます。

ハチワンダイバー
作者
柴田ヨクサル/鈴木大介
掲載誌
週刊ヤングジャンプ
ジャンル
青年漫画/将棋/ギャンブル/バトル
完結
完結
評価
9.1/10

良い点

大ゴマと太い描き文字で押しきるコマ運びで、駒音が殴り合いのように響く対局が続きます。将棋のルールを知らなくても、キャラと話の勢いだけで最後まで読めてしまうのには驚きます。ぶっ飛んだ設定を積み上げながら、終盤まで散らかさずに畳んでいます。

気になる点

線の粗い絵柄は好みが割れ、メイド服のヒロインにも最初は戸惑うかもしれません。後半は将棋から離れた殴り合いの比重が増え、盤の外であっさり死ぬ展開には首をかしげます。コマも文字も大きく、一冊がすぐ読み終わる割に割高に感じられます。

こんな人におすすめ

将棋のルールをまったく知らなくても、駒を挟んだ殴り合いのような対局に体温を上げられる人

こんな人には不向き

線の粗い絵や独特な人物の描き方がどうにも苦手で、絵柄の好みだけで読む気が失せてしまう人

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20

アカギ-闇に降り立った天才

完結

麻雀未経験の少年が闇麻雀で覚醒する、命を燃やす極限のギャンブル漫画

この特集で選んだ理由

『賭博黙示録カイジ』とはまた違い、追い込まれても少しも揺らがない天才の側から命がけの勝負を見られます。

アカギ-闇に降り立った天才
作者
福本伸行
掲載誌
近代麻雀
ジャンル
ドラマ/ギャンブル/サスペンス
完結
完結
評価
9/10

良い点

常軌を逸した判断を連発するアカギに、実在するのではと思うほどの説得力があります。心理の裏の裏をかく奇策は切れ味が鋭く、麻雀のルールを知らなくても世界観に引き込まれます。追い詰められても揺らがない生き様には、こう生きたいと思わされます。

気になる点

歯や鼻を誇張したクセの強い絵柄に、序盤は読む気が起きない人もいそうです。鷲巣麻雀編は一夜の対局なのに長く続き、時間の流れの遅さにじれったくなります。牌ひとつの扱いで話が細かく刻まれ、テンポが上がらないまま疲れる場面もあります。

こんな人におすすめ

ルールをまったく知らなくても物語に没入でき、極限の心理戦と奇策の応酬に夢中になれる人

こんな人には不向き

独特な絵柄に最初は戸惑いやすく、序盤の絵柄だけで読むかどうかを決めてしまいがちな人

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21

ジャンケットバンク

銀行が裏で営む地下賭場で、天才ギャンブラーと若手行員が命がけの勝負に挑む頭脳戦

この特集で選んだ理由

胴元が銀行という冷たい舞台で、相手の心を壊せるかどうかで勝敗が決まる点に、ほかの頭脳戦にはない手触りがあります。

ジャンケットバンク
作者
田中一行
掲載誌
週刊ヤングジャンプ
ジャンル
青年漫画/ギャンブル/サスペンス/心理戦
完結
連載中
評価
8.8/10

良い点

担当の銀行員とギャンブラーが組になって育ち、行内の派閥や人との関係まで勝負に絡んでくるのが、銀行ものならではの面白さです。イカサマ前提で進むぶん、ルールに仕込んだ罠を読み合う深さがたまりません。込み入ったルールでも、血や天秤といった目に見える演出で形勢がつかめます。

気になる点

勝負の大半は敵の手の内の解説に割かれ、劣勢からひっくり返す流れも毎回同じ一本道に見えてきます。ルールは覚える気が失せるほど込み入っています。序盤が『嘘喰い』の焼き直しに映ってしまうのも惜しいところです。

こんな人におすすめ

オリジナルのゲームでルールの裏に仕込まれた罠を読み解く頭脳戦を、推理しながら楽しみたい人

こんな人には不向き

長く続く連載で、毎回劣勢からひっくり返す同じ型の展開だと飽きてしまいそうな人

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22

今際の国のアリス

完結

人の消えた荒れた街で、命がけの「げぇむ」に挑み続けるサバイバル。生きる意味を問うデスゲーム!

この特集で選んだ理由

負ければ命を落とす「げぇむ」を謎解きのように攻略していくので、頭脳戦とサバイバルの両方を求める人に向けて加えました。

今際の国のアリス
作者
麻生羽呂
掲載誌
週刊少年サンデー/週刊少年サンデーS
ジャンル
ドラマ/アクション/サスペンス
完結
完結
評価
9.2/10

良い点

ぐうたらな学生だったアリスが、命がけのげぇむに放り込まれてから必死に考え抜くようになります。頭脳派どうしのかけひきも、作り込まれたルールのおかげで迷わず追えます。デスゲームものには珍しく、最後まで読んで納得できる結末が用意されています。

気になる点

登場人物が多く、仲間の集う「ビーチ」の章からは張りつめた緊迫感がゆるみがちです。主人公が同じ悩みを何度もくり返すところに、やきもきさせられます。ごちゃついた絵柄が合わない人もいるはずです。

こんな人におすすめ

デスゲームでも、ルールの裏をかく知力と心理のかけひきを一つずつじっくり味わいたい人

こんな人には不向き

登場人物が増えていく中盤でも、ずっと張りつめた緊張感が途切れずに続いてほしい人

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23

王様ランキング

非力で耳の聞こえない王子ボッジが、親友のカゲと共に「世界一の王様」を目指す温かい冒険ファンタジーだ!

この特集で選んだ理由

耳が聞こえず子供用の剣すら持てない王子が「世界一立派な王様」を目指す、そのスタート地点の低さで選びました。

王様ランキング
作者
十日草輔
掲載誌
マンガハック
ジャンル
ファンタジー/ドラマ/冒険
完結
連載中
評価
8.6/10

良い点

耳が聞こえず非力なボッジが、蔑まれても優しさを失わずに不器用ながら一歩ずつ前に進む姿に勇気をもらえます。冷たく見えた継母ヒリングが深い家族愛を抱えていたとわかる場面には泣かされます。絵本のような絵柄と、手話や表情だけで気持ちを伝える演出もよく合っています。

気になる点

中盤以降は冥府の秘密などで設定が込み入り、説明の多い会話でテンポが止まりがちです。悲劇を起こした人物があっさり救われる結末には、もやもやが残るかもしれません。第二部に入ってからは目的地が見えにくく、過去回想の連続にも焦れったくなります。

こんな人におすすめ

見た目や能力で周囲に見くびられ続けながらも純粋な心で仲間と信頼を育んでいく主人公に感情移入できる人

こんな人には不向き

可愛い絵柄から予想されるより展開が重くシリアスになる中盤以降に温度差を感じやすいタイプの人

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24

夜王

完結

誠実さだけを武器に、歌舞伎町のホストクラブで頂点を目指す青年の成り上がりドラマ。

この特集で選んだ理由

北海道から身ひとつで出てきた青年が、駆け引きではなく誠実さで歌舞伎町の頂点を狙うため、腕力や頭脳とは別の逆転を見せてくれます。

夜王
作者
井上紀良/倉科遼
掲載誌
週刊ヤングジャンプ
ジャンル
青年漫画/ヒューマンドラマ/サクセスストーリー
完結
完結
評価
8/10

良い点

遼介の成り上がりと並んで、彼が関わる女性たちの生きざまが一話ずつ描かれます。どの話もつらいのに、最後は必ず救いのある終わり方になるから、重くても先へ進めます。ふだん縁のない歌舞伎町の夜をのぞける面白さもあります。

気になる点

誠実さを掲げながら客にはお金を使わせる遼介の姿に、読むほど矛盾を感じてきます。払いきれないツケのような現実のホスト被害が頭をよぎり、素直に楽しめない場面も。古く野暮ったい絵柄も、好みが分かれるところです。

こんな人におすすめ

ホストと客の女性それぞれの人生に寄り添う、つらくても必ず救いのある人間ドラマを味わいたい人

こんな人には不向き

ホストが客に大金を使わせる仕組みに抵抗があり、現実のホスト被害を思うと素直に楽しめない人

夜王の詳細レビューを見る →

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目的別のおすすめ

この特集で、読み放題・無料で読める作品

掲載作品のうち、Kindle Unlimitedで1巻が読み放題、または期間限定で1巻が無料になっている作品です。Amazonの表示を毎日確認して更新しています。

読み放題の長編漫画をすべて見る →今だけ無料の漫画をすべて見る →

よくある質問

逆転劇の漫画をはじめて読むなら、どれがおすすめですか?+

競技を知らなくても楽しめる『ONE OUTS』や『アイシールド21』が入りやすいです。『アイシールド21』はアメフトのルールを知らなくても、読むうちに自然と覚えられます。バレーにもともと興味がなかった人まで引きこむ『ハイキュー!!』も候補です。頭脳戦にどっぷり浸かりたいなら『LIAR GAME』、麻雀を知らなくても読める『アカギ-闇に降り立った天才』もおすすめです。

完結している作品はありますか?+

24作品のうち16作品が完結しています。スポーツなら『アイシールド21』『SLAM DUNK』『ハイキュー!!』『火ノ丸相撲』『DAYS』『ベイビーステップ』『ラストイニング』、頭脳戦なら『LIAR GAME』『嘘喰い』『ONE OUTS』『賭博黙示録カイジ』『アカギ-闇に降り立った天才』『ハチワンダイバー』『今際の国のアリス』が完結済み。ほかに『ドラゴン桜』と『夜王』も最後まで読めます。残る8作品は連載中なので、新刊を待つ楽しみもあります。

残酷な描写が苦手でも読めますか?+

『嘘喰い』と『賭博黙示録カイジ』は拷問などの残酷な場面が多く、『今際の国のアリス』も過激な死の描写が続くため、苦手な人は避けたほうが無難です。『ジャンケットバンク』も、精神的に追い込む描写がかなり生々しいです。試合で勝負する『アイシールド21』『SLAM DUNK』『ハイキュー!!』などのスポーツものや、受験が舞台の『ドラゴン桜』なら、血なまぐさい場面を気にせず逆転を楽しめます。

スカッとする逆転が早く来る作品はどれですか?+

『味方が弱すぎて補助魔法に徹していた宮廷魔法師、追放されて最強を目指す』は、追放されてすぐ本来の力を見せはじめます。スポーツなら『火ノ丸相撲』も、廃部を止めるために格闘技の王者を土俵へ引きずり込む序盤から痛快です。反対に『盾の勇者の成り上がり』は、主人公が理不尽に責められる序盤が長め。溜めが長いほど逆転の爽快感も大きくなるので、好みに合わせて選んでください。

長い作品だと途中で飽きないか心配です。+

『嘘喰い』や『GIANT KILLING』は、1つのゲームや1試合に数巻かけることがあります。『アカギ-闇に降り立った天才』の後半も、一夜の対局がじっくり続きます。テンポは重めですが、丁寧に積み上げた分だけ、逆転が決まったときの手応えも大きくなります。まとまった時間があるときに読みはじめるのがおすすめです。

まとめ

頭脳戦、下剋上、成り上がりと形は違っても、24作品に共通するのは、追い込まれた側が自分だけの武器を見つけて形勢をひっくり返すところです。我慢の時間が長い作品ほど、勝ち筋が見えた瞬間に胸がすっと晴れます。今の気分に合う1作から、どん底からの反撃を味わってみてください。

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